短文バトル8「コーヒー」/あの人

あの人のコーヒーが飲みたい。
そう思っている人がいる。
今はずっと遠くに住む人。彼は世界中のあちらこちらを歩いてはそこでコーヒーをふるまってきた。
今も、誰かにコーヒーを淹れている。
どんな味がするのだろう。どんな話ができるのだろう。
そのコーヒーを飲んだら、自分は何か変わるだろうか。
想像とも妄想ともつかないものを思い浮かべる。
その、ずっと年下でとても遠くにいる友人の淹れるコーヒーのことを考えると目の前のコーヒーの味も変わるような気がする。


〆切過ぎてますが、アップしておきます。



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