情報リテラシー論❻
〜キュレーションが必要な訳〜
*キュレーションとは*
情報を選んで集めて整理すること。あるいは収集した情報を特定のテーマに沿って編集し、そこに新たな意味や価値を付与する作業のこと。インターネット上にあふれる情報やコンテンツを独自の価値基準で編集して紹介するサービスなどを指すが、もともとは美術館や博物館で企画展を組む専門職のキュレーター(curator)に由来している。
○消費生活とキュレーション
*一万円選書*
北海道・砂川市にある”いわた書店”では、1万冊を超える書籍を読破する店主が1万円分の本を選んで送る一万円選書というサービスが人気となっている。現在では注文が殺到し、年に数回の抽選方式の形をとっている。
ホームページ http://iwatasyoten.my.coocan.jp/profile1016.html
*ファッションサービスbemool*
女性目線で男性のファッションをキュレーションしてくれる買い物代行サービス。月額定額制で女性のパーソナルスタイリストが、bemoolが提案するトレンドを取り入れながら、ぴったりの「本当に似合うスタイル」を提案してくれる。
※現在はサービス終了。
*キュレーション通販サイトHATCH*
様々なシーンにおけるキーパーソンや著名人たちを“アイテムセレクター”として迎え、彼らが本当に良いと感じたものだけを販売するキュレーション通販サイト。セレクターには、俳優の窪塚洋介やアーティストのとんだ林蘭などがいる。ファッションアイテムや家具、食品など様々な種類の商品が並んでいる。
HATCH: https://shop.hatch8.jp/?mode=grp&gid=903215
その他にも消費者に様々な情報や商品を提供する様々なサービスが展開している。
○企業広告とキュレーション
*SNS*
FacebookやTwitterのタイムラインの表示方法は二通りある。時系列順とハイライト順。ハイライト表示にするとFacebookの抜粋基準=エッジランクで、ハイライトに残る投稿をしないと見てもらえない。ハイライトは個人ページの上位150人、Facebookページでは上位100社(推定)しか表示されない。
エッジランクの基準は”いいね!”や反応を多くした友達を表示するのではなく、スルーを繰り返す投稿を自然消滅させる仕組み。
「好き」の反対の意味は「嫌い」ではなく「無関心」である。
by マザーテレサ
またTwitterやInstagram、LINEなどのSNSはユーザー数が増えると強制的に投稿の間に広告が表示されるようになる。一方でFacebookは自分の友達がいいね!した企業の広告が表示される。(共感しやすい)
*いらない広告とはサヨナラ*
◉不要なDMは受取拒否できる
受け取りたくない郵便物は開封せず紙面に『受取拒否』と記入、記名し捺印かサインをしてポストに投函すれば差出元に送り返される。返送料は不要で差出元が負担することになる。こうすればきっとしつこい広告が減少するかも?
◉好きなFacebook投稿にいいね!をすれば嫌いなものは消滅する
◉つまらないTwitter企業アカウントはフォローを解除
◉スタンプだけGETしてLINE公式アカウントはブロック
○ニュースキュレーション
*ニュースサイト*
Yahooニュースのトピックスは全角13文字で人手によってキュレーションされている。13文字でニュースの主題を人の目に止まるように作成するのは簡単ではなさそうだ。
Googleのニュースはニュースサイトから自動的にロボットがキュレーションしている。時代だ。
その他各社のニュースサイトではユーザーの関心が高いトピックを優先して表示するなどのサービスもされている。
*ニュースアプリ*
ニュースアプリの2強はGunosyとSmartNews。Gunosyは累計2200万ダウンロードを突破し、SmartNewsは世界3000万ダウンロードにも及んでいる。それぞれ、ニュースのまとのまとめだけでなく漫画無料まとめ読みや圏外でも読める、などの強みを持っている。
○さまざまな”まとめ”
*Twitterのまとめ*
ツイートをまとめるtogetter(トゥギャッター)はトピックやキーワードごとにツイートがまとめられている人気のサイト。
2016年からはTwitter上でもツイートをまとめる機能『モーメント』が開始された。
*まとめサイト*
まとめサイトとは、特定のテーマに沿って情報を収集・編集したウェブサイトのこと。電子掲示板やSNSの投稿内容を手作業、または何らかのアルゴリズムにより取捨選択して転載するウェブサイト。もしくは人為的に情報を再編集して提供するサイト。
キュレーションサイトは2014年〜急増⤴︎⤴︎している。
日本で代表的なまとめサイトといえば『2ちゃんねる』や『NAVERまとめ』2009年に開始したNAVERまとめは作成された記事は約150万本、2014年6月期には約23億PV(ページ・ビュー)、過去最高6700万UU(ユニーク・ユーザー)を記録した。
しかし...!
2020年9月30日を以てサービス終了。
Yahooも2011年にまとめサービスを開始するも一年を待たず終了。
大量のライターを使って内容を吟味せず投稿されていたとしてWELQも非公開に。再開も断念された。
その他にも他人のSNS投稿を紹介するだけで拡散させるバイラルメディアが急増している。
○感想
まとめサイトは一つのカテゴリに対して多くの投稿や記事が閲覧可能なため、とても便利ではあるけれどWELQ問題のようなこともあるので情報の取捨選択は自分自身でも必要になってくるのだと思った。また自分のSNS投稿が知らぬ間に他のサイトに埋め込みされる可能性もゼロではないので、SNSの投稿内容についてもう少し吟味すべきだと感じた。
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