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アルパカさんのガバナンスヴォールトが始まります〜最大1年間のロックあり

おはようございます。🐤

今年も残りわずかです、アルパカさんは最後までがんばってます。12月21日にガバナンス・ヴォールトを開始します。

ガバナンス・ヴォールトとは

アルパカさんは自分のプロジェクトをDAO化しようとしています。DAOは新しい企業の形です、株式会社と似ています。

DAO(自立分散型組織)の運営にはガバナンスというルールが必要です。投票によって運営の方向性を決めていこうというものです。株主総会に似ています。

1つのガバナンス・トークンにつき1票の投票権があります。トークンは、投票したらなくなるわけではなくて、株式のように持っていたら投票権になります。

そして、ヴォールトというのは「お金を貯めておくところ」というような意味合いだと思います。金庫と訳されることが多いです。

xALPACA

アルパカさんのガバナンス・ヴォールトは、実績のあるCurve DAOのガバナンスをフォークしたものだそうです。

ALPACAトークンを一定期間預ける(ロックする)ことで、代わりにxALPACAというガバナンス・トークンがもらえます。

最大の期間(1年間)預けると 1 ALPACA=1 xALPACA になります。
半分の期間なら 1ALPACA預けて0.5 xALPACAという具合だと思います。

xALPACAの残高は、時間の経過とともに直線的に減少し、ロックが解除されると0になります。

例 1:

  • アリスは100 ALPACAを1年間ロックし、100 xALPACAを受け取ります。

  • 半年後、アリスのxALPACAの残高は50になります。

例 2:

  • ジョンは100 ALPACAを半年間ロックし、50 xALPACAを受け取ります。

  • ロック期間を26週から52週に変更すると、さらに50 xALPACAを受け取り、合計残高は100 xALPACAになります。

xALPACAの残高/ロック期間の残り(週)

上のグラフは、縦軸がxALPACAの残高、横軸がロック期間の残りを示します。ロック期間を延長することはいつでも可能です。

🐤 個人的にはこのグラフの時系列は逆だと思います…最初100%で、右に進むほど時間が経過して0%に下がっていく方が僕の感覚としては理解できます。

利率など

ALPACAをガバナンス・ヴォールトにロックすると報酬としてALPACAの配布を受けられるようになります。

1ブロックあたり0.355ALPACA、これは現在のibALPACAからシフトされます。つまり、現在のALPACAのレンディングプールの付与率が0.41ALPACAなので、ほぼガバナンス・ヴォールトに取られてしまうということになりそうです。

⇒参考:⚖️ Pool Allocations - Alpaca Finance

また、Grazing Rangeプールが変わります。これまでとは違って全ての提携先からの報酬がガバナンス・ヴォールトに配布されます。

🐤 現在運用中のGrazing Rangeプールについては変更ありません、今後新しく運用が開始するプールが対象となります。慌てて引き出しをしないでくださいね!

そして、これまで3%だったFarmでの運用におけるパフォーマンス手数料を9%にアップし、そのうち5%をガバナンス・ヴォールトに配布します。

🐤 さて、このパフォーマンス手数料の報酬アップ、単純計算すると預けられているCAKEなど報酬の5%で、1日約$7,000程度になります。ファーミングのAPRが5%減ることと引き換えにALPACAの魅力をアップしているということです。

ALPACA価格が上がると、レバレッジファーミングのユーザーも増えて、TVLが増えます。そうするとさらにALPACA価格が上がるというスパイラルアップが期待されます。

逆に、ALPACA価格が上がらないとレバレッジファーミングのユーザーが増えず、全てが右肩下がりになります。

報酬の配布

日本時間毎週木曜日の朝9時に、xALPACA残高のスナップショットがとられます。(ロック期間の延長やロック数量の追加などのポジションの調整は水曜日の8:59までにされたものが反映されます)

  • 12月21日(火)にガバナンスヴォールトが開始し、ALPACAのロックができるようになります。

  • 最初のスナップショットは、12月23日(木)午前9時(JST)にとられます。

  • その時点でロックされていたALPACAには、その後7日間報酬が発生します。

  • 報酬は12月30日午前9時(JST)以降に請求可能となります。

ヒヨコロ雑感

AUSDの開始と時期が重なったため、ちょっとAUSDのこととガバナンスヴォールトのことがごっちゃになってしまいそうですが、整理すると、ガバナンスヴォールトは12月21日開始で、影響するのはGrazing Rangeとプロトコル手数料からの収入です。

  • AUSD:ibトークンの利回り+ALPACA報酬(運用益)

  • xALPACA:Grazing Rangeとプロトコル手数料(ファーミングによる利益の一部)+ALPACA報酬

AUSDとxALPACAでALPACAを取り合う構図ですね。

僕はどうしてもアルパカさんびいきなので、ガバナンスヴォールトのしくみはまあまあ良いように思いますが、1年ロックというのは普通のユーザーにはきついかなと思います。

仮にガバナンスヴォールトが不発で、ALPACAがステーキングされずに即売りされるとどうなるでしょうか。

ALPACA価格は下がるでしょう。
しかし、仮に今すぐALPACA価格が0になったとしても、レンディングやレバレッジファーミングのユーザーに大きな影響は与えません。

2つの図でわかるとおり、およそ1割程度APRが減るだけです。この程度ではあまりユーザー離れはないと推測します。つまり、レンディングとレバレッジファーミングからの収入が激減することはないということです。

一方、ガバナンスヴォールトのALPACA割当は一定ですので、ALPACAロックのTVLが少ないほどたくさんのALPACA報酬が得られ、APRが上がります。どれくらいのAPRになるか試算してみます。

  • 10M ALPACA($5M)がロックされ(仮定)

  • プロトコル収入は1日約$7,000

  • Grazing Rangeの収入は1プロジェクト約$3,000/day(常時3プロジェクトからの収入があると仮定)

  • 予定されている0.355 ALPACA/block=10,224 ALPACA=$5,000/day

  • 合計$21,000/day/$5,000,000=0.41%/day=150%APR

うーん、全て仮定だからなんとも言えないですけど……

どこまでロックしてくれるユーザーを増やせるか、どこまで売り圧を減らせるかが課題です。

🐤 ここはあくまで僕の考えです。nfaでお願いします。
🐤 下値には限界があり、現在はかなり下値に近い状態であること、時と共に徐々に切り上がってくると予想できること、1年後は最低でも$2は固いと考えていることから、引き続き僕は長期目線でALPACAをHODLしていきたいと思います。

というわけで今日の内容は以上です。今日の内容が参考になりましたら嬉しいです。

それではまた、DeFi〜(@^^)/~~~


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