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STEPNerのためのまとめ

おはようございます。🐤

たった1か月ちょい前に書いた記事がほぼ役にたたないくらい、STEPNの内容は日進月歩しています。すべてを最新情報に更新していきたいところですが、過去の内容はそれはそれで価値がある気がして、そのままにしておこうかなと思っています。

で、その代わり、この記事を総まとめかつ最新情報として更新していくことにします。なお僕の興味の続く限りです、よろしくお願いします。

更新履歴

  • 2022.4.23 GMTの実装による、Mintに関する記述、表の修正/Gemの追加/税金について追記

  • 2022.4.24 BNB Smart Chainについて追記

  • 2022.4.28 Mint費用の表を修正

  • 2022.5.09 Mint費用の表を修正

  • 2022.5.10 Mintにかかる費用の項目を修正

  • 2022.5.11 ネットワーク(ブロックチェーン)を追加

  • 2022.5.15 「STEPNとは」「STEPNの始め方」の各項目を追加

STEPNとは

STEPNは靴を育てるゲームのスマホアプリです。最初に靴を買い、実際に歩いたり走ったりしてゲーム内でお金を稼ぎます。そのお金で靴を育てたり、2足の親靴から新しい子どもの靴を生んだりします。(どんな靴や…)

たまごっちに似てると思いましたか? 僕は思いました。

少し違うのは、ゲームといってもGPSや加速度センサーに監視されているため屋内でやるのは不可能で、実際に外に出て歩いたり走ったりしないといけません。だから、ゲームを続けているとほんとうに健康になれます。

そして、ゲーム内のお金が暗号資産(ビットコインのようなもの)でできているので、アプリ内で稼いだお金を現実世界の暗号資産取引所でほんとうのお金に交換できます。

「なぜお金がもらえるのか?」「そのお金はどこから来ているのか?」を説明するのはとても骨が折れるのですが、簡単にいうと「ゲームをする人が靴を買ったり、育てたりするために出したお金」から来ています。

これはパチンコのようなものと考えるとわかりやすくて、パチンコで勝った人のお金はどこから来ているかというと、まあお店からなんですが、その元をたどると「パチンコをする人が玉を買うために出したお金」から来ていますよね。だいたいそんな感じです。

STEPNの魅力

STEPNの魅力は、なんといっても「ブロックチェーンの世界を広げる可能性」だと思います。

ブロックチェーンとは、暗号資産をつくっている技術のひとつで、インターネット上で価値を共有するためのしくみです。「共有」というのがポイントで、政府や中央銀行などが価値を管理するのとは違って、参加者みんなで価値を管理します。

これはお金史上に残るとてもとても大きな変化で、現在インターネットが「情報」を共有化しているのと同じように、将来はブロックチェーンが「価値(お金)」を共有化することになります。

僕の家族は、僕がこんなふうにブロックチェーンや、それを使ったDeFiやNFTという新しいテクノロジーの魅力を説明しても「ふーん」というだけで全く関心を示してくれませんでした。

しかし、僕がSTEPNを楽しんでいて、それでいくらか稼いでいるらしいことがわかると、少しずつ家族が興味を示して、今では家族みんながSTEPNを使ってブロックチェーンの世界に触れています。

もしかしてあなたの家庭でも「いいから、とにかくこのアプリを入れて、それで外で歩くときにこの [Start] を押して、それだけでいいから」という会話があったのではないですか?

そんな風に、お金の欲に手伝われながらブロックチェーンの世界が広がり、STEPNをきっかけにみんながブロックチェーンに触れ、自然と詳しくなることが僕の理想です。

ブロックチェーンの世界へようこそです。

STEPNの始め方

  • STEPNアプリのインストール

  • 暗号資産取引口座の開設

STEPNを始めるのに必要なのはこれだけです。

PCもいりません。メタマスクやWeb3ウォレット、海外取引所の口座開設も必要ありません。日本語の情報もたくさんあります。

これが僕がSTEPNを画期的だと考えるところです、とにかくハードルが低くて始めやすいのです。

始める手順

  1. STEPNアプリをインストールする

  2. 暗号資産取引所に口座を開設する

  3. 暗号資産(SOL)を買う

  4. 暗号資産(SOL)をSTEPNアプリに送金する

  5. アプリ内で靴を買う

  6. エナジーがたまるのを最大24時間待つ

  7. ゲームをする(歩いたり走ったりする、靴を育てる、靴を生む)

STEPNアプリのインストール

STEPNはスマホアプリです。iPhoneはApp Store、AndroidはPlayストアからインストールします。

アプリの指示に従ってインストールします。途中で「Activation Code」が必要になるので、公式Discord、もしくは先に始めていた知人などからゲットします。どうしてもなければ、ヒヨコロのTwitter @hiyo2025 あてに連絡をください、持っている限りですが、僕のアクティベーションコードを差し上げます。(なかったらごめんなさい)

STEPN Discordコミュニティの使い方

アプリのインストールができたら、ウォレットを作成します。

「Wallet」に進むと、新しいウォレットの作成画面になります。

12個の単語が画面に並んでいますので、これを間違わないように細心の注意を払って紙にメモします。そして次の画面でこれらを順番どおりに入力していきます。

これはブロックチェーンの世界では身分証明書とIDとパスワードのセットと同じくらい大事なものです、くれぐれも大事に保管してください。

スクリーンショットは知らないうちにネット上に送信されるので危険です。間違わないようメモするか、1 passwordなどの信頼のおけるパスワード管理アプリにメモすることです。

これを失くすと資金は二度と誰にも取り出せなくなります。
これを他人に教えるとあなたのお金は100%盗まれます。
最大限に注意をしてください。

暗号資産の買い方

暗号資産を買うにはいろいろな買い方がありますが、ここではSTEPNで使うSOLに特化した買い方を紹介します。

日本でSOLという暗号資産の取り扱いがあるのは、2022年5月現在「Liquid by FTX」という暗号資産取引所だけです。だからここで口座開設をします。

個人口座の開設方法 – Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス) ヘルプセンター

送金のしかた

次の図は、送金の手順を示したものです。

ゲームを始めるためには、①~④の手順をふむ必要があります。

①、②の説明は省略します。(STEPN本では詳しく書いています、そちらも参考にしてください)

③では②で買ったSOLをSolana(ソラナ)というブロックチェーンに送金します。ブロックチェーンにはいろんな種類があって、STEPNはSolanaというブロックチェーンで動作するアプリです。例えば暗号資産で一番有名なビットコインはブロックチェーンの名前でもあり、そこで使われるBTCという通貨の名前でもあります。

送金にはウォレットアドレスが必要になるので、STEPNのアプリで確認しておきます。

アプリのウォレット画面で「Wallet」をクリックすると、アプリに内蔵されたSolanaのウォレット機能の画面になります。そこの「〇〇 SOL」の表示のすぐ下があなたのウォレットアドレスです、ここをタップするとコピーすることができます。

次に、Liquidのウェブサイトにアクセスして、右上のメニューから「出金」を選択します。(ここはスマホで操作することをおすすめします、コピーが楽ちんだからです)

出金の画面になります。SOLを出金するので、左側の「JPY」のところをクリックして「SOL」を選択します。すると下の画面に変わります。

送金先のアドレスを入力するところがあるので、アドレスを追加するために右側の「アドレス管理」の+印をクリックします。

ラベルには「Solana、STEPN」などわかりやすい名前をつければOKです。そして次の「SOLアドレス」の欄にさきほどコピーしたウォレットアドレスを貼りつけます。最後に2段階認証のコードを入力してアドレスを追加登録します。

前の画面に戻るので、「SOLアドレス」の欄でさきほど登録したアドレスを選択し、出金額、2段階認証コードを入力して「実行」をクリックすると、メールが送信されるので、それを確認して送金手続きが完了します。

なお、最初に送金するときは、送金できる最小金額を送金してみて、ちゃんと送れるかどうか試すのがこの世界の常識です。どんなベテランでも、最初に送金するときはこの手順を踏みます、少し手数料を支払ってもその方が安全だからです。

次に④の手順に進みます。

同じアプリ内だからわかりにくいですが、上の図のようにSolanaの世界にSTEPNの口座があり、STEPNのアプリ内で使えるように自分のウォレットからその口座(Spendingと呼んでいます)に入金するというのが④の手順です。

ではまず、アプリのウォレット画面から「Transfer」のところをクリックすると、下の図のように「To Spending」というボタンが現れます。

このボタンをタップして進みます。

Assetが「SOL」になっていることを確認して、Amountの欄に送金する数量を入力し(全額なら「All」をタップ)「CONFIRM TRANSFER」をタップすると送金が完了します。

5分ほど時間がかかります(長ければ数時間かかることもあります)
上の図のようにSpendingにSOLが現れたらOKです。

靴の選び方

まずは靴の種類と品質を決めます。

種類はスピードの違いで、「Walker:歩く」「Jogger:早歩き/軽くジョギング」「Runner:走る」と「Trainer:全速度対応」の4つに分けられます。

品質は性能の違いで、「Common(10万円程度)」「Uncommon(40万円程度)」「Rare(200万円程度)」のように分けられます。(その時のレートによります)

アプリ内マーケットでフィルターをうまく使うと、欲しい靴を効率よく探すことができます、より詳しくはSTEPN本をご覧ください。

予算と収益:モデルケース1

  • Common靴を1足買う(10万円程度:その時のレートによる)

  • 1日10分歩く/走る

  • 数日は稼いだGSTを使ってレベル上げ(利益ゼロ)

  • 2週間くらいでレベル9になる。以降は稼いだGSTを売る

  • 1日あたり8 GSTほど稼げる(5月15日現在のレートで3100円ほど)

予算と収益:モデルケース2

  • Common靴を3足買う(30万円程度:その時のレートによる)

  • 1日20分歩く/走る(靴が多いと稼げる時間が長くなる)

  • 数日は稼いだGSTを使ってレベル上げ(利益ゼロ)

  • 4週間くらいでレベル19になる、以降は稼いだGSTを売る

  • 1日あたり24 GSTほど稼げる(5月15日現在のレートで9300円ほど)

ルールのより詳しい解説は、次の「STEPNの基礎知識」を見てください。

STEPNの基礎知識

STEPN公式のWhitepaper(白書)があります。ここでは、特に注記がない限りこのWhitepaperの内容(5月11日現在)をもとに書いていきます。⇒Overview - STEPN WHITEPAPER

靴の種類と最適なスピード

アプリ内で靴を選んで、歩くか走るかするとGSTトークンをゲットできます。STEPNには4種類の靴があり、それぞれ最適なスピードの範囲があります。この範囲を外れると、遅くても速くても稼ぎの効率が落ちます。靴選びはSTEPNを続けるうえでとても重要です。

靴を買わなくても、アプリをダウンロードすればスピードを計測することはできるので、自分のスピードがどれくらいかを測ってみて、自分にあった靴を選ぶと良いと思います。

靴の属性値

靴には4つの属性(Attribute)があり、それぞれ値をもっています。この属性値はレベルアップにより成長させることができます。

  • Efficiency(効率):GSTを稼ぐ効率です。この値が高いほど、時間あたりに稼げるGSTが多くなります。

  • Luck(運):「ミステリーボックス」が発生する頻度と質が決まります。

  • Confort(快適性):GMTの稼ぎに関係、現在検討中(未実装)

  • Resilience(回復力):靴の耐久度と修理費に関係します。この値が高いほど、靴の耐久度が減りにくくなり、修理費も安くなります。

すべての靴は生まれたときにこの値が決まっています。また、GSTを使って靴のレベルを上げるとポイントがもらえます。そのポイントをこの4つの属性に自由に割り振り、靴の属性値を上げることができます。

4つの属性のうち、GSTを稼ぐのに重要なのは「Efficiency(効率)」と「Resilience(回復力)」です。

Efficiency(効率)をどれだけ上げたらどれくらいGSTが稼げるようになるかは、公式Discord内でユーザーが有志で作成したデータが参考になります。靴の種類ではあまり稼げるGSTに差はつかないようです。


Resilience(回復力)は靴の耐久度に影響します。
靴は使うとDurability(耐久度)という数字が減っていくのですが、靴の耐久度が50%を下回るとGSTを稼ぐ効率が90%になり、耐久度が20%を下回るとGSTを稼ぐ効率が10%になります。レベルが上がると耐久度を回復させる「Repair(修理)」費用が高くなります。レベルが低いうちに修理するのが良いでしょう。

Resilienceの値は10以上が望ましいといわれていて、高すぎても費用対効果はあまり上がらないといわれています。僕は20程度まで上げています。

靴の耐久度の確認と、修理のしかたは次の図のとおりです。

Luck(運)はミステリーボックスの出現率とその品質に影響します。

靴の品質

靴には5つの品質があります、現在はCommon、Uncommon、Rareの靴があります。一番安い「Common」では4つの属性それぞれに1から10までの値がランダムで割り振られています。その中央値は5.5、合計値が22程度が良い靴かそうではない靴かを見極める時のひとつの判断基準になります。

例えば上の図のような靴があったとして、属性値の合計を計算すると25で、中央値である22と比べると高いので、比較的良い靴といえます。

同じ品質の靴でもこの属性値はそれぞれ違うので、マーケットで靴を買うときには少し注意してできるだけ属性の合計値の高いものを選ぶようにするといいでしょう。

ただ、この値はレベル上げによって増やすことができます。表の右の「レベルアップごと属性値の付与ポイント」は、1レベル上がるごとにもらえるポイントを示しています。

Commonでも1レベルあがるごとに4ポイントもらえますから、属性値の初期値をあまり気にしすぎて買えないというよりは、えいやっと思い切って買ってさっさとレベルを上げるほうが良いんじゃないかなと思います。

Energyシステム

Energyは動いて稼げる時間を表していて、1 Energyあたり5分と決まっています。1日に与えられるEnergyの量は、靴の数と品質によって変わります。

Commonの靴を1足持っていたら1日あたりのエナジーは「2」、つまり10分間稼ぐことができます。

その他の例:
Common靴 * 3足⇒4 Energy
・Common靴+Uncommon靴⇒2 Energy+追加の1 Energy=3 Energy
・Common靴 * 6足+Rare靴 * 3足⇒9 Energy+追加の2  Energy * 3足=15 Energy

実際のEnergyの付与は6時間ごとに1日分の1/4ずつ、つまり1足の場合だと0.5 Energyずつ与えられます。靴を買った直後はEnergyがないので、歩いてもGSTを稼ぐことはできません。

Energyが与えられる時間は決まっていて、日本時間で毎日 04:00、10:00、16:00、22:00です。

そして、どんなに品質の良い靴をたくさん持っていても1日に与えられるEnergyの最大値は20と決まっていて、例えば30足もっていたらEnergyは最大値である20与えられるので、その30足の中にUncommonが入っていたとしても追加Energyは得られず、1日に付与される最大Energyは20のままです。

また、エナジーと効率がいくら優れていても、1日に得られる最大GSTの量が決められていて、それ以上は稼ぐことができなくなっています。1日に得られる最大GSTは次の表のようにレベルによって決まっています。(表の左から2番目の列)

また、表の右側には、次のレベルに上げるために必要なGSTと時間を示しています。レベル5に上げる時とレベル10に上げるときにそれぞれ必要GSTのハードルが上がっているのは、Mintが解禁になったり、レンタルが解禁になったりするためです。

一番右の欄の「ブースト」というのは、レベル上げの途中でGSTを課金すると即時レベルアップできるというものです。

さらに、最大レベル30になるとGMTというトークンが稼げるようになります。しかし、レベル29以上に上げるためにはこのGMTトークンが必要になるので、それ以上レベルを上げたい人は、GMTトークンを市場で買う必要があります。

靴の選び方、買い方売り方などより詳しくはSTEPN本をご覧ください。

Mint

STEPNの醍醐味のMintです。とにかくMintは複雑なので、まず何からお話しするかを整理します。

  1. Mintの概略

  2. Mintにかかる費用

  3. 靴が靴箱を産む(生産者表示つき)

  4. 靴箱から靴が出てくる

  5. 品質のお話

  6. 子は親の影響をモロに受ける

1. Mintの概略

まずは「Mintとは?」というところからお話を始めます。
Mintとは、2つの靴から1つの靴を生み出すことです。

どの靴でもMintができるわけではなく、条件があります。

  • 靴のレベルが5以上であること

  • 購入あるいは転送されてから48時間以上経過していること

  • 過去のMint回数が6以下である

こんなふうに靴を2つかけあわせてMintします(どんなしくみやねん)。すると、下の図のようなshoebox(靴箱)が生まれます。

靴箱には2つの親靴が見える化されています。親を見ればなんとなく子どもの特性がわかるという感じなのでしょう。この靴箱を開けると靴がでてきます。

2. Mintにかかる費用

靴のMintには費用(GSTとGMT)がかかります。費用は親の靴の品質、Mint経験によって違ってきます。品質が高くなるほど、Mint回数が増えるほど費用も高くなります。

※2022年5月10日、動的なMint費用が採用されることが発表されました。GST価格とGMT価格の関係により、次のようにMint費用は変わります。(なお、CommonどうしのMint費用200 GST以外はすべて推測です)

A) GST>GMTの場合

(A) - 1:GST<$2のとき Mint費用は200(200 GST)
(A) - 2:$2<GST<$3のとき Mint費用は200(160 GST+40 GMT)
(A) - 3:$3<GST<$4のとき Mint費用は200(120 GST+80 GMT)
(A) - 4:$4<GST<$8のとき Mint費用は200(100 GST+100 GMT)
(A) - 5:$8<GST<$10のとき Mint費用は200(80 GST+120 GMT)
(A) - 6:$10<GSTのとき Mint費用は200(40 GST+160 GMT)

※以下の表のUncommonとRareの欄はすべて推測です。

B) GST<GMTの場合

未定

表の数字は1足あたりの費用を示しています。例えば、(A) - 4のときにCommon(mint=0)とCommon(mint=2)をかけ合わせてMintする場合は、(50 + 75) GST +(50 + 75) GMT=125 GST+125 GMTがかかります。

3. 靴が靴箱を産む(生産者表示つき)

「親を見れば子がわかる」といいますが、生まれる子靴の品質(Common、Rareなど)や種類(Walker、Runnerなど)は親の靴の品質・種類の組み合わせによって決まります。その関係を表にしたものがつぎの表です。(Rare以上は省略しています)

この表は、2つの親靴の品質と、それから生まれる「子靴箱」の品質の関係を示しています。Common靴とCommon靴からは100%CommonのShoeboxが生まれ、Common靴とUncommon靴からは50%の確率でCommon、49%の確率でUncommon、そして1%の確率でRareの「靴箱」が生まれます。

また、品質が低い方の親靴以下の品質にはならないことに注目です。つまり、UncommonどうしのMintからはCommonの靴箱は生まれません。

4. 靴箱から靴が出てくる

そして次の表は、靴箱(Shoebox)から出てくる靴の品質を示しています。

左側が靴箱の品質で、その行を右側にずっと見ていくとCommonの靴箱からは97%の確率でCommon靴と、3%の確率でUncommon靴が生まれるということがわかります。

また、靴箱から生まれる靴は、靴箱の品質よりも落ちる可能性があることに注目です。つまり、Uncommonの靴箱からは、25%という結構高い確率でCommon靴が生まれます。

5. 品質の話(Uncommon、Rareの魅力)

Uncommonは市場価格でCommonの約4倍程度です。そしてRareはなんとCommonの33倍、これらの靴はなぜ市場でそこまで高い評価を受けているのでしょうか?

その1つめが初期属性値の高さ、2つめがレベルが上がるごとにもらえるポイントの高さです。

上の表は新しい靴(レベル0)のMintされた時の品質による属性値の最小と最大を示しています。Commonの中央値が5.5、Uncommonの中央値が13なので、Uncommonの方が2.4倍くらい高いのがわかります。Rareの中央値は25、さらに倍くらいです。

初期の属性値の合計がCommon=5.54=22、Uncommon=134=52、Rare=25*4=100とすると、それぞれレベル30の時の合計値の目安は次のようになります。

  • Common=152

  • Uncommon=232

  • Rare=340

すごく雑に言うと、およそ上記に比例して稼げる靴に育てることができます。つまり、UncommonはCommonの1.5倍くらい、Rareは約2倍くらい稼げるということです。

「え、値段は3.5倍なのに、稼げるのはたった1.5倍なの?」
「Rareって、え、30倍以上の値段で稼げるのはたった2倍なの?!」
「なにそれ! めちゃ損やん!」

と思いますよね、そのとおりで、性能に対して価格が高すぎるのでコストパフォーマンスが良いとは言えません。

では、UncommonやRareの靴を買っている人はなぜ買うのでしょう。僕が考える理由は2つです。

1. 中長期的な稼ぎをみている
単純に、UncommonはCommonの1.5倍稼ぐことができるので、Commonの1日の稼ぎを約0.8万円とすると、Uncommonは1.2万円となり、おそらく90日くらい使い続けるとUncommonの方が稼ぎがよくなります。

しかしRareの靴は1年以上使わないと稼ぎが逆転しません。そこまでSTEPNのこの高収益が持続すると見ているのでしょうか。

2. 靴を資産とみている
今後も現在のようにUncommonやRareの靴を市場が評価し続けるなら、そもそもこのデジタルの世界の靴は修理さえすれば”劣化せずに”売れるのですから、初期投資はそのまま資産になると考えることができます。

つまり、UncommonやRare、あるいはそれ以上の靴を買っても損することはない(むしろ儲かる)と考えた場合、靴の価格は無視できます。それならば品質の高い靴が毎日の稼ぎが大きくて有利だということです。

ただし、これはビットコインを買うのと似たようなもので、将来の靴の価格なんてわからないですから、ギャンブルだと僕は思います。特にRare以降の靴の価格は僕にはちょっと異常に思えます。(あたらないヒヨコロ予想)

相場の落ちつく先は、アビトラ理論的にはMintにかかる費用がもとになるはずです。

6. 子は親の影響をモロに受ける

つぎに、靴の種類についてみていきます。靴の種類は動くスピードの種類です。※( )内は2022年4月のある日のレート

  • Walker:時速1km – 6km(11 SOL)

  • Jogger:時速4km – 10km(11 SOL)

  • Runner:時速8km – 20km(10.5 SOL)

  • Trainer:時速1km – 20km(16.5 SOL)

動く速度は好き好きなので、自分の好きなスピードに合わせたらいいのですが、やはりRunnerの速度はクリプト民には厳しいのか、また稼ぎも特に良くないせいか、常に不人気となっています。

一つ飛びぬけているのはTrainerです、これには明確な理由があって、まず一つは好きな速度で動けて便利だからです。速度を気にするストレスがTrainerにはありません。

また、生まれる個体数が明らかに違います。Walker-Walkerの親の組み合わせから生まれた子は、85%がWalkerになり、JoggerとRunnerがそれぞれ6%、Trainerが3%です。

このような同じ種類の組み合わせからは、85:6:6:3という比率になっています。他の組み合わせでも、Walker/Jogger/Runnerの3者が同列、Trainerが別格扱いです。

上のグラフは2つの親の組み合わせ(10通り)と生まれる子の確率を表したもので、Trainerのグレーの面積が明らかに少ないことがわかると思います。Trainerは人気なのにレアだから価格が高いのです。

さらに、グレーのTrainerは見た目以上に少ないはずで、7%近くあるように見えますが、市場にはおそらく4%以下しかないはずです。グラフで見えているのは割合だけですが、母数がほかの3種と違うからです。

Gem & ソケット

スニーカーには4つのソケットがあり、そこにGemをはめることができます。Gemとは靴の属性値をアップさせるアイテムです。

ソケットは8角形の形をしていて、よく見ると左上に三角形のツノがあるものとないものがあるのがわかると思います。このツノはソケットの品質を表しています。

ソケットとGemの色は属性ごとに違います。

  • Efficiency(効率):黄色

  • Luck(運):水色

  • Comfort(快適性):赤

  • Resilience(回復力):紫

Gemはマーケットで買ったり売ったりできます。画面下のカートのアイコンからマーケットにアクセスし、画面上部の「Gems」をクリックするとGemの売買ができます。

  • 右上の「Filter」で種類やレベルなどの条件をつけた検索ができます。

  • 「Lowest Price」から、価格の高い順、新しい順など並べ替えができます

また、Luckの高い靴で長い時間歩くとミステリーボックスがもらえて、それを開けるとGemが出てきます。

  • lv1のGemは属性値が+2 up&ベース値の5% up

  • lv2のGemは属性値が+8 up&ベース値の70% up

  • lv3のGemは属性値が+25 up&ベース値の220% up

  • lv4のGemは属性値が+72 up&ベース値の600% up

ベース値とは、各属性のレベル0時の値です。(アプリ画面から「Base」をクリックして見ることができます) これに加えて、ソケットの品質がUncommonだとGemの能力がさらにx1.1倍、Rareだとx1.2倍になります。
また、同じ種類のGemを3つ集めるとアップグレードに挑戦することができます。挑戦に成功すると1つ上のレベルの1個のGemになり、失敗すると3つのGemと掛けた費用をすべて失ってしまいます。かかる費用と成功確率は下の表のとおりです。

また、ソケットの品質は靴の品質によって分布が決まっていて、良い品質の靴ほど良いソケットを持つ確率が高くなります。また、ソケットのアンロック費用も靴の品質によって変わります。

ソケットの種類はアンロックしなくても確認できますが、ソケットの品質はアンロックするまでわかりません。

(計算例)Efficiencyの初期値(Base値)が5.0、EfficiencyのUncommonソケットにlv.1のGemをつける場合
・Gemのもつ属性値:+2ポイント
・Gemのボーナス:初期値5.0 * 5%=+0.2ポイント(切り捨て)
・ソケットの品質による効果:(2 + 0.2) * 110%=2.4(切り捨て)
※計算方法は変更になる可能性があります、また、4月27日現在アプリの計算に間違いがあるようです

送金ルート

性格によっておすすめが2種類あります。

  • 手順の少ないおすすめはLiquid by FTXルートです。

  • 手数料が安いおすすめはBinanceなどの海外取引所ルートです。

Liquid by FTXルート

Liquid by FTXを使うこのルートの手順が少ないのは、FTXでは日本で唯一直接SOLを購入できるからです。

STEPNアプリへの送金は、次の手順で行います。

銀行口座とLiquid by FTXの口座が必要です。
個人口座の開設方法 – Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス) ヘルプセンター

このルートは迷うことがなくてシンプルです。円をSOLに換え、それをSTEPNアプリ内蔵のウォレットに送金するだけです。かかる費用はそれぞれつぎのとおりです。

①:暗号資産取引所への振込手数料⇒ネット銀行でがんばれば無料
②:SOLの購入⇒購入額の0.1%
③:取引所からSolanaウォレットへの送金手数料⇒無料
④:ウォレットからSTEPN口座への送金手数料⇒0.06円程度
手数料合計:送金額の0.1%程度(10万円送金するとしたら100円程度)

日本円への帰り道は、次の手順で行います。

①:STEPN口座からウォレットへの送金手数料⇒0.06円程度+0.1 GST(Common靴は5 GST、Uncommonは10 GST)
②:GSTからSOLへの交換手数料⇒交換額の0.25%
③:ウォレットから取引所への送金手数料⇒0.06円程度
④:SOLから日本円への交換手数料⇒交換額の0.1%
⑤:銀行への振込手数料⇒700円
手数料合計:送金額の0.1%+700円(10万円送金するとしたら100円程度+700円=約800円)

このルートの場合、最低でも700円はかかってくるので、稼いだGSTをちょこちょこ引き出す使い方には向いていません。

より詳しくは、記事の最後にある参考リンクやSTEPN本を参考にしてください。

Binance(などの海外取引所)ルート

Binanceは世界一の規模を誇る海外の暗号資産取引所です。しかし日本の金融庁の許可が得られていないため、日本円の取り扱いは自粛(禁止?)されています。Binanceの他にも、Bybitなども同じです。だから日本の銀行から日本円を直接送金することはできなくて、代わりに暗号資産を送金します。

日本人がBinanceなどの海外取引所を使うこと自体は違法ではありませんが、日本の法律が守ってくれないかもしれない、また、4月から実施される予定のトラベルルールにより送金が停止する可能性があることを理解してください。

トラベルルールとはなんですか – bitbank Support

STEPNへの送金は次の手順で行います。

①:暗号資産取引所への振込手数料⇒無料のところが多い
②:暗号資産Aの購入⇒購入額の0.05%
③:日本の取引所から海外取引所への送金手数料⇒探せば無料のところもある、あるいはXRP送金で約20円
④:海外取引所で暗号資産AをSOLに交換⇒交換額の0.1%
⑤:海外取引所からSolanaウォレットへの送金⇒0.01 SOL(約120円)
⑥:ウォレットからSTEPN口座への送金⇒0.06円程度
手数料合計:送金額の0.15%+120円程度(10万円送金するとしたら270円程度)

例えば取引所でMakerになるなど、やり方によってはもっと切り詰めることができるかもしれません。

MakerとTaker

なお、日本の取引所のお勧めはGMOコインです。各種手数料が安いからです。GMOコインを使う場合は出金手数料が無料なので、暗号資産Aはなんでもいいのですが、価格の安定と送金スピードなど総合的に考えるとETHが一番かと思います。

詳しくはこの記事を見てください。⇒DeFi入門(番外編)国内暗号資産取引所の手数料比較|ヒヨコロ|note

次に日本円への帰り道です。ここでは半額SOL、半額GSTと仮定します。

①:STEPN口座からウォレットへの送金手数料⇒0.06円程度+0.1 GST(Common靴は5 GST、Uncommonは10 GST)
②:SOL/GSTからUSDCへの交換手数料⇒GST交換額の0.25%~0.5%
③:ウォレットから海外取引所への送金手数料⇒0.06円程度が2回(SOLとUSDC)
④:SOL/USDCから暗号資産Aへの交換手数料⇒交換額の0.1%~0.2%
⑤:日本の取引所への送金手数料⇒20円程度(暗号資産AがXRPの場合)
⑥:暗号資産Aから日本円への交換手数料⇒交換額の0.1%程度
⑦:銀行への振込手数料⇒探せば無料のところもある
手数料合計:送金額の0.63%+20円程度(10万円送金するとしたら650円程度)

送金額が一定額以上だと、暗号資産AはETHを使うのが有利になります。
見極めのポイントは、ETHの送金手数料が1回分の交換手数料(交換額の0.1%)にあたる額になるところです。

ETH送金が有利な場合:ETH送金手数料÷0.1%<送金額

3月27日現在、Binanceからの送金手数料は0.002 ETH(約720円※)なので、720÷0.1%=72万円以上送金するときはETHで送金した方がお得になります。しかも交換が1回少なくなって簡単です。

※この手数料は日々変わるので、送金前にはBinanceのウェブサイトで手数料をチェックすることをお勧めします。⇒手数料レート (binance.com)

BNB Smart ChainとSolana

2022年4月、asicsの靴の開始にあわせてBNB Smart Chain(BSC)でのSTEPN運用が開始されました。チェーンの切り替えは次のように、ウォレットの右側のSolanaマークを長押しします。

すると画面下にチェーンの選択がでてくるので、「BNB Smart Chain (BEP20)」を選択します。

画面が戻って右上にバイナンスマークが出ていたらBSCへの切り替えは成功です。

マーケットを見てみると、通貨の単位がSOLではなくてBNBになっています。BNBは2022年4月24日現在、約$400なので、9.65 BNB=約38.6 SOL=約$3,860=約50万円です。

画像は2022年4月24日のものです。限定品ではないCommonの靴が50万円というのはレートがおかしいですね。これはいずれSolanaと同レベルの水準まで落ち着いてくると思います。🐤

Solanaブロックチェーンで稼いだGSTをBSCでレベル上げなどに使いたい、あるいはその逆というように相互利用したいものですが、ブロックチェーンが違うので簡単にはできません。ブロックチェーンが違うというのは国が違うようなもので、ネットワークのしくみも基軸通貨も全く違うからです。

そして、2022年4月24日現在のところ、暗号資産取引所へのGSTの入出金ができるところは限られていて、下の図の①のルートが可能なのはBybit、MEXC、CoinEX、Huobi globalなどの例がありますが、②のルートが可能かどうかはわかりません。

バイナンスでもまだGSTの取り扱いはありません。いずれはバイナンスでも2つのチェーンのGSTを取り扱いできるように準備中だそうです。

日本のLiquid by FTXがGSTを取り扱うかわかりませんし、仮に取り扱いをしたとしてBSCネットワークをサポートするかはわかりません。BSCでSTEPNを使おうと思ったらバイナンスなどの海外取引所に口座があった方がよさそうです。

なお、現在BSCでGSTを得るには、アプリ内のスワップ機能を使う、PancakeSwapで交換する、という方法があります。

BSCを使う上での注意喚起!

まだBSCを使うメリットがユーザーにはあまりないので大丈夫そうですが、いずれBSCの良さ(混雑への強さ、送金の確実さ)が理解されてくると、ユーザーがBSCとSolanaを行ったり来たりし始めると思います。

その時に多発するであろうトラブルを起こさないために、絶対にやってはいけないことをあげておきます。

  1. SolanaのWalletからBSCあてに送金しようとする(できなくて人に聞く)

  2. GSTなどをサポートしていない取引所(Liquidなど)に送金してしまう

  3. USDCなどをBSCからPolygonやEthereumに送金してしまう

これらはすべて取り返しのつかないこと、いわゆるGOX(資金喪失)になってしまいます。ほんとうにネットワークの間違いには注意してください。ブロックチェーン間の資金の移動には知識が必要です、しっかり理解して、慎重に移動してください。

改めて説明します。例えばUSDCはいろんなネットワークで利用することができますが、これはUSDCがネットワークを移動しているのではありません。

下の図のように、SolanaとBSC両方のUSDCの在庫を持っている第三者のサービス(暗号資産取引所やブリッジ)が、Solanaのトークンを受け取って、BSCのトークンを送金しているのです。

暗号資産取引所によっては、USDCやBNBをサポートしていない場合があります。例えばLiquid by FTXはUSDCもBNBもサポートしていません。なので、自分の使っている取引所がどのネットワークのどのトークンに対応しているかをちゃんと理解しておく必要があります。また、一部のトークンが一時的に取り扱いできなくなっていることも多いので、必ず送金のたびに確認することが必要です。

暗号資産の送金は、ほんとうに繊細に慎重にやらないといけないんです。銀行員さんいままでありがとうと思ってしまいますね。

ネットワーク(ブロックチェーン)について

4月にBSCが追加されました。Solanaの混雑の緩和が期待されます。しかしブロックチェーンの世界に慣れない人は送金に戸惑うと思います。

SolanaとBSCはブロックチェーンが違うので、基本的には同じお金は使えません。SolanaではSOLというのが基軸通貨で、BSCではBNBです。そして、GMTやGSTという同じ名前のトークンがありますが、これは同じドルでもカナダドルとオーストラリアドルみたいなもので、別の通貨です。

別の通貨とはいうものの、GMTについてはバイナンスで[Solanaの1 GMT]=[BSCの1 GMT]というレートで交換できることは約束されているので、ほぼ同じ価値になります。なお、この交換はシームレスに行われるので、自分でトレードをする必要はありません。バイナンスにGMTを持っていると、Solanaへ送るときは自動的にSolanaのGMTが送金されますし、BSCに送るときはBSCのGMTが送金されます。

一方で、5月11日現在は、GSTについてはバイナンスで取り扱いがないため、その交換ができません。GSTを独自で取り扱っているBybitやMEXCなどの取引所でも、5月11日現在はSolanaのGSTしか扱っていません。つまり、SolanaのGSTとBSCのGSTは完全に別のものになっているので、SolanaのGSTをBSCに送金することはできません。

ではBSCのGSTはどうやってゲットするかというと、BSCの靴で歩いて稼ぐか、PancakeSwapで買うことができます。

ということで、一番言いたいのは、ブロックチェーンのしくみを理解して、送金は慎重に! ということです。

SolanaのGSTをBNBで使いたい場合は、

  1. SolanaのウォレットでGSTをUSDCに交換する

  2. SolanaのウォレットのUSDCをバイナンスなどの取引所に送金する(ネットワークはSolana、もしくはSPLを選択

  3. 取引所からUSDCをBSCに送金する(ネットワークはBSC、もしくはBEP20を選択

  4. BSCでUSDCをGSTに交換する

です。USDCを使うのが一つのポイントです。ここをSOLやBNBにすると無駄にトークン交換が発生するので手数料分損です。

また、取引所はSolanaへのアクセスを中断することが多いので、毎回必ずルートが有効であるか確認するようにしましょう。くれぐれもネットワークは間違えないように!

※ブリッジは不安定で事故も多いです。あまりおすすめしないのでここでは説明しません。

リスク管理(損をしないために)

STEPNはブロックチェーンの世界のアプリです。

残念なことにブロックチェーンの世界はとても安全とはいえない現状があります。もう2~3年くらいしたら法律もある程度整って少しはましになるかもしれませんが、現在は戦場のようなものです、旅行気分では一発でやられてしまいます。

いろんなリスクがあるので、ここではSTEPNを中心によくあるリスクを解説します。

暗号資産の値動きリスク

STEPNで使うSOLやGST、GMTはSolanaブロックチェーンで使える暗号資産です。暗号資産は法定通貨と違って値動きが激しいです。

STEPNとよく比較されるブロックチェーンゲームのAxieのAXSとSLPという暗号資産の値動きを見てください。

Axie InfinityのSLPトークン(STEPNでいうところのGST)
Axie InfinityのAXSトークン(STEPNでいうところのGMT)

ゲームの性質上、ぐっと盛り上がった後は必ず値下げを伴います。いつまでも高価格は持続しません。それを理解しておきましょう。

自分の欲深さリスク(ガチャ依存症)

STEPNのガチャで一発あてたろ! というのはやめておいたほうが良いです。なぜかというと、資金も無限ではないし、ゲームの資源も無限ではないからです。単純に損をする確率がすごく高いです。

また、こちらのVoicyもぜひお聞きください。Windows95の開発に関わられたスーパーエンジニアである中島聡さんがガチャの依存性、危険性を熱く語っておられます。

要約:中島さんのお友達がガチャにはまった。以前にGACKTのスピンドル事件の時も情報弱者がターゲットにされている。今度こそ事前に止めたいから「Play to Earnゲームは危険だ」とちゃんと発信していく。

僕もこの内容には同意します。中島さんがおっしゃるとおり「Play to Earnゲーム全般」あるいは「STEPN」の収入源の多くはユーザーの課金です。パチンコや麻雀などと同じで、ユーザーが持ち寄ったお金をユーザーが分け合っているだけです。

特にSTEPNの中でいうと「Mint」や「Mistery Box」にはガチャの要素がとても大きく、依存症になる危険性がとても高いです。

詳しくはこちらの記事に譲ります、とにかく「ガチャは損」だから入れ込まないようにしてください。⇒STEPN〜ガチャ記事の復活|ヒヨコロ|note

ハッキングや操作ミスによる資金喪失リスク

ハッキングとはウォレットや資金取引のプログラムを悪意をもった技術者に攻撃されることです。Mt.Gox事件やコインチェック事件でやられたのがこれです。STEPNのように人気のプロジェクトのウォレットは資金がたくさん貯まっているのでより狙われやすいと言えます。

そして、個人、つまり僕たちユーザーのウォレットが狙われることもあります。危険性と対策はこちら。

  • シークレットリカバリーフレーズをクラウド上に保存している
    ⇒データが公開されている場合があります、また、管理者の一部は閲覧可能です。対策はクラウドに保存しないことです。

  • PCやスマホにウィルスやマルウェアが入っている
    ⇒自分のファイルが攻撃者から閲覧できる状態になっています。対策はウィルスソフトを入れたり、知らない人から、知人からを問わず、メールやSNSで届く不要なリンクをクリックしないことです。

  • 無料の公衆Wi-Fiサービスを利用している
    ⇒暗号化がされていないものは盗聴され放題です。対策は無料のWi-Fiを利用しないこと、VPNを通すことなどです。

また、自分の操作ミスというのも非常に多いです。

  • 12のシークレットリカバリーフレーズをなくしてしまう

  • 送金先のネットワークを間違える

  • 送金先のアドレスを間違える

そんなに間違うかなぁ、と思うかもしれませんが、間違います。特に多いのがネットワーク間違いです。ブロックチェーンの資金移動は銀行振込とは違います、間違ったら二度と返ってこないので最新の注意が必要です。

つぎのような時は間違いが起きやすいので、ウォレットを触らないようにしましょう。

  • 酔ってる時

  • 寝起き

  • 外出先でスマホ(慣れない環境)

詐欺にあうリスク

詐欺はほんとうにいろんな手口があります。詐欺師も生活がかかっているので必死です。DiscordやTelegramでは初心者質問をするとほんとうにびっくりするくらい早くDMがもらえます。DMはもれなく詐欺師です。

いろんな手口があるので書ききるのは大変ですが、一言だけ「シークレットリカバリーフレーズさえ入力しなければなんとかなる」です。

もっともオーソドックスな手口は、まず困っている人を見つけます。例えば「送金したのに着金しなくて困っている」「ウォレットに残高が表示されなくて困っている」などです、そんな人たちは焦っているのでたいていサポートの言いなりになります。

「サポートしますので、まず状況を教えてください」とか当たり障りのないことから入り、「通常のやり方では解決できませんでした、あなたのウォレットをリセットしますので12のフレーズを入力してください」と言って入力させます。

単純ですけど、困っている状況を利用して心理面をうまくついてくるので「わかっていたのに騙された」という人がほとんどです。

どんな時でも「シークレットリカバリーフレーズは絶対に入力しないでください、人に教えないでください

シークレットリカバリーフレーズを聞かれたらそれは詐欺確定です。これさえ意識していれば、「あれ、ちゃんとしたサポートだと思ってたけどシークレットリカバリーフレーズを聞かれた、詐欺かも?」と正気に返ることができると思います。

他にも、よく考えるな~と感心する手口を過去の記事に書いていますので参考にしてください。

シークレットリカバリーフレーズを狙った詐欺

税金について

暗号資産の税金はまだまだ確定した決まりというものがなく、僕はこれまで記事で触れることを避けてきましたが、最低限の知識ときまりについてはここで触れておかないといけないと感じました。

というのは、STEPNの稼ぎがあまりに良いので、10万円程度の予算で普通にコツコツ淡々と稼いでいるだけの人でも、年間20万円以上の利益を上げることがほとんどだからです。(年間20万円以上の利益をあげると、確定申告が必要になります)

まず最初に伝えないといけないのは、確定申告でわからない時は税務署や税理士さんに相談することです。ネットでわかるのはごく一般的な内容で、実際の税務は、自分の職業や収入などによって全く変わってくるからです。

それでも自分ができる限りの計算をして、ちゃんと納税をすればなんとかなると思います。

それでは、STEPNに関するお金の流れから、具体的にどのような記録をすればよいかを書き出してみます。

  1. 日本円⇒SOLを買う:SOLの数量、単価、購入金額を記録(手数料は経費)

  2. SOL⇒NFT靴を買う:NFT靴の数量、単価、購入金額を記録(送金手数料は経費)(ここから金額の計算はすべて円ベース)

  3. GSTを稼ぐ:稼いだ時のGSTの数量と単価を記録

  4. ミステリーボックスを拾う:拾った時の単価と拾ったものの数量を記録…だが現実的には不可(何が拾えているかわからない)なので、わかった時点の拾ったものの数量と単価を記録(これしか無理)

  5. ミステリーボックスを売る:売った時の単価と数量を記録

  6. 修理:修理時のGSTの数量と単価を記録

  7. レベル上げ:レベル上げ(支払い)時のGSTの数量と単価を記録

  8. Mint:Mint時のGSTの数量と単価、生まれた靴箱の単価、数量を記録
    ※4~6が経費になるかはわからない、とりあえず記録しておく。個人的に最もわかりやすくて説明も簡単で節税にもなるのは、年末までにいったん全てのSTEPN資産をSTEPN口座から引き払うことだと思います。そして今年の初めにあったSolanaの資産と、今年の終わりのSolanaの資産の差額を収益とするのがいいと思います。ただ、税務署の判断によるので、それぞれで聞いてください。

  9. NFT靴、靴箱の売却:売ったNFT靴の数量と単価を記録

  10. GST⇒SOLを買う:GSTの数量と単価、SOLの数量と単価を記録(手数料は経費)

  11. SOL⇒日本円に交換:SOLの数量と単価を記録(手数料は経費)

ざっと思いつく限りこうです。とにかく記録を残しておきましょう、あとはAxieなどの事例から、Mint費用や修理費用がどのような扱いになるかの判断を待ちましょう。値動きによっては理不尽な税金がかかってくる恐れがあります。納得のいかないところはしっかりと税務署や税理士さんとお話をしましょう。

怖い例:

  • 10万円でNFT靴を買い

  • 100万円分のGSTを稼いだ【収入はその都度確定】

  • NFT靴が値上がりし、60万円分のGMTに交換した【利益確定】

この時点で法律上は150万円分の利益が確定しています、含み益ではないのがポイントです。ではこの先を見てみましょう。

  • NFT靴、GST、GMTの価格が暴落し、日本円に換えたら合計1万円分の資産価値になった。

  • 手元には1万円しか残っていない

それでも、150万円分の税金を支払う必要があります。仮に年収400万円、所得が300万円のサラリーマンだったとしたら、合計450万円の所得ということになるので、控除額が一段引き下げられ、税率も一段上がることになります。雑所得分の150万円に対して20%の税率がかかり、確定申告時に30万円を追加で支払う必要があります。手元に1万円しかないのにです。

ちゃんと利益がでていたら納得して支払いもできますが、上の例のように最終的に利益がでてなくても税金を支払う必要がある場合も考えられるので、暴落には気をつけて、しっかりと利益を残しましょう。

リンク

■公式

STEPN 公式ウェブサイト

How to play(STEPNの始め方)

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