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Polygon⇔イーサリアム間の資金移動

おはようございます。🐤

今日は、PolygonのETHをイーサリアムに送金するやり方を説明していきます。

まずネットワーク(ブロックチェーン)の理解

図のように、いろんなネットワーク(ブロックチェーン)があります。ブロックチェーンというのはひとつの閉じられた世界です。Switchとプレステみたいなものですね。規格が違うと使えるトークンも違います。

地域でだけ使えるクーポンってあるじゃないですか。「500円」って書いてるクーポンはその地域では500円として使えるみたいな。でもヤフオクでは売れないみたいな。

そんな感じで、PolygonのETHはPolygonでしか使えないETHですが、ほんとはETHではなくETHに似たものというイメージです。ちなみに正式名称はWETHといいます。

では、あるブロックチェーンから別のブロックチェーンへ資金を移動したい時はどうすればいいのでしょうか。そんな時は2つ方法がありまして、

  • 一旦暗号資産取引所にETHを戻して、別のブロックチェーンに送る

  • ブリッジサービスを使う

ブリッジサービスとは、ブロックチェーンの間でトークンをやり取りできるようにするサービスです。

ブリッジ=橋と言っても、トークンが橋を渡って向こう岸の世界に渡るわけではありません。ほんとは中間に「ブリッジ管理者」がいて、この人がPolygonで受け取った資金と等価値の資金をイーサリアムに送っています。

いろんなブリッジサービス

ここまでわかったところで、実際にやっていきましょう。Polygonからイーサリアムに資金を移動します。

移動にはブリッジを使うのが簡単です。ブリッジとはブロックチェーン間でトークンを交換するサービスです。ユーザーは便利に使わせてもらう代わりに手数料を少し払います。

サービスはいくつかあって、それぞれの手数料体系があります。

1) AnySwap(anyswap.exchange
2) xPollinate(xpollinate.io
3) EVOdefi(evodefi.com
4) Polygon Bridge(polygon.technology

送金手数料の参考値

上の表は送金手数料の参考値です。見ていただいたらわかるように、移動する資金の0.1%~0.5%程度ですが、最小手数料というのも存在していて、小さい資金の場合はこの最小手数料が採用されます。

僕はよくAnySwapを使っているので、ここではAnySwapを使ったブリッジを紹介します。

AnySwapの使い方

それでは、AnySwapのウェブサイトにアクセスしてみましょう。

AnySwap - Cross Chain Protocol

とてもわかりやすいアプリ画面なので、あまり説明はいらないかと思います。

上がFrom(送り元)のチェーンと資金の種類です。Polygon⇒イーサリアムですから、まずネットワークには「MATIC」を選択します。(MATICはPolygonの昔の名前です)

そして、資金の種類はWETHです。これはPolygonのETHの正式名称で、WETH=ETHです。絆創膏とバンドエイドみたいなものです。

下が To(送り先)のチェーンと資金の種類です。送り先はイーサリアムなので、ネットワークには「ETH Mainnet」を選択します。資金の種類は上で選んだトークンに対応するものが自動的に選ばれています。

余談ですが、イーサリアムのETHとWETHは違います。ETHはもともと存在していた暗号資産ですが、WETHはブロックチェーンのプログラム上で利用しやすい形になったETHです。Wrapped ETH(包まれたETH)と言われます。ほんとは何も包んでいなくて別物なんですが、包まれたETHと考えるのがわかりやすいですね。

さきほど表の中で手数料の額を示していますが、これは実は時価で、刻々と変わります。送金時には画面をチェックして実際に支払う手数料を確認しましょう。

そして、Fromの欄に送金するPolygon ETHの量を入力します。そうするとToの欄に手数料を引かれた後の着金するWETHの量が表示されます。

その下に「Ethereum Pool: 3.83 WETH」と表示されています。これは送り先のチェーンにあるWETHの量です。この値以上の送金はできませんので注意してください。

例えば0.1 WETH送金しようと思ったら0.08ETHが着金すると見積もりがでました。0.02ETHは最低手数料です。

0.02ETHというと今のレートで約1万円です。高すぎ…イーサリアム怖い…しかしいろいろ考えた結果、上記の4つのブリッジのどれかを使うのが最安です。研究の成果をご覧ください⇒クロスチェーンの資金移動|ヒヨコロ|note

すべて入力し終わったら、画面下の「Swap」をクリックします。すると次のような注意が出てきます。

注意喚起

対象チェーンの流動性が不足している場合、イーサリアムではanyETHを受け取ることになります。プールの残高を確認し、WETHを換金してください。

よくわからないことを言われますが、要するに送金先にWETHがない場合は代わりにanyETHというトークンになります、ということです。anyETHってなんじゃ? わからなければWETHが不足気味の時はブリッジを使わないのが無難です。

というわけで、良ければ「Confirm」をクリックします。メタマスクのポップアップが表示されるので、表示されたガス代をチェックし「確認」をクリックします。

これでブリッジを使った送金は終了です。

だいたい30分ほどで送金されます。簡単ですが、ときどき12時間とか待たされることがあります。こればかりは運としか言えません。

悪ければ資金を失うこともあります、そうなるとAnySwapのサポートに英語で問い合わせる英語力が必要になります。まあ、失う確率はとても低いようですが。

メタマスクでネットワークをイーサリアムに切り替えて、ETHが表示されていたら完了です。ご無事でなにより!

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NFTの概要、将来の使い道について知りたい方はこちら。
AscendEXを使ったPolygonへの資金移動が詳しく書いてます。

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それではまた、DeFi~(@^^)/~~~




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