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IRON v2 トークノミクス

おはようございます。😊(遅い)

今日は、思てたんと違う! IRON v2の発表があったので読んでみたいと思います。

それでは、いってみましょう!

TL;DR;(ざっくり)

・ステーブルコインの開始は8月の予定
・過剰担保、ソフトペッグ対応(VAI的な)
・IronSwap+IronLendとの協力体制
・担保の一部は必ず $ICE
・補償については次の記事でご紹介します。

VAIっぽくなるのか~、それでLendが必要だったんですね。

それにしてもガラリと雰囲気を変えてきましたね。IRON=部分担保型という固定観念がありましたから、ちょっと予想を外されました。

デザインの概要

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画像:ironfinance.medium.com より

Venus.financeをご存じの方はそんなイメージです。つまり、レンディングプールにwBTCやwETHなどの資産を預け入れ、それを担保にVAIの代わりにIRONを借りる/MINT(発行)するイメージです。

MINT / Borrow とか、Redeem / Repay とか使い分けてるけど、何が違うかわかりません、同じなのかも。担保掛目は絵の中にあるとおり、わりと保守的で、wBTCやwETHなどの大御所でも65%、USDC、USDTで75%です。

担保掛目が清算のしきい値になるので、実際はこの値どおりに借りるのは無謀です。実際に借りる額はwBTCやwETHの場合最大でも80%程度だとして65% * 80% = 52%。USDCやUSDTでも最大90%だとして75% * 90% = 67.5%が最大と考えた方が良いでしょう。

では、ちょっと試しに $10,000 IRONを発行してみましょうか。

まず10% = $1,000分の担保はICEでないといけません。ICEの担保掛目は20%なのでその80%の16%借りましょうか、$1,000分のICEを借りるためには$6,250分のICEをまずレンディングプールに預ける必要があります。

次に残りの90%の部分は何が担保でもいいんですが、例えばwBTCにしましょう。wBTCを担保に$9,000借りるには、wBTCの担保掛目は65%なのでその80%の52%、9000 / 52% = $17,308 分のwBTCをレンディングプールに預け入れます。

つまり、$6,250分のICEと$17,308分のBTCの合計$23,558分のトークンを預け入れてようやく 10,000 IRON を発行することができました。えらく資金効率が悪いように思えますね。

仮にIRON単体のプールの利率がAPR=100%だとして、さっきの資金効率を考えたらAPR=42%と考えないといけないですね。これでも清算される80%で借りているので、かなりギリギリを攻めたラインです。

IRONを発行するには思ったよりたくさんのICEが必要です

たくさんIRONを発行するには、たくさんICE買って、たくさんレンディングプールに預けないといけないんですね。その過程でICEの価格は上がるから、IRONが流行ったとしたらなかなか良さそうです。

しかし資金効率は悪いですので、流行るかどうか……。

そこまでして手に入れたIRONの使い道は、4ステーブルプールかIRON単体プール。どちらもICE報酬がもらえます。

最後に、v1とv2の比較

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メリット:
・過剰担保型なので安心
・より非中央集権的:USDCとUSDTだけに頼っていない
・ガバナンスがより分散型を進める

デメリット:
・資本効率が悪い
・アビトラのしくみがないのでペッグするか謎

まとめ

1$にペッグするしくみが皆無に思えます。これはしないですよね、きっとしない。APRは高い表示になるので、みんながどこまで勘違いしてIRONに入るのか。

あと、ステーブル4プールができるようですが、こんな資金効率が悪いIRONをUSDCとかと同じ扱いはないですよね。なんらかのIRON優遇はあるはずです。

まだ謎が多いですね。

さて、今日はここまでです。何かの参考になればうれしいです。

IRONは祭りになるんでしょうか、楽しみですね。

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~





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