NFTって何がすごいの?
おはようございます。🐤
西野亮廣さんのVoicyとオンラインサロンでNFTのことが話題になっていましたね。世界初のウィスキー樽のNFT化のことをお話されていました。
SoudanNFTさんがすごいことになっています。engチャンネルの滝のような流れをみてビビりまくっています。
水嶋ヒロさんがTwitterのアイコンをNFTにしましたね。しかも日本人アーティストの作品。いいところつきます。
大谷翔平選手のNFTが野球NFTの世界では最高額の1150万円くらいで落札されたとか、すばらしい。
…NFTの世界に何が起こっているんですか?
なんか、NFTとか最近よく聞くけど、何なの?
ビープルのNFTが75億円とか、
黒いボディスーツ来てNFTのVRアートやってる美人とか、
「アートをデジタルにしたんでしょ、でもお高いんでしょう? 数百万とか数千万円とかなんでしょう? まあ私達には関係ないわ、ふーん。」
という方へ、NFTは数百円から買えますよー。🐤
NFTの使い道
何に使うって、例えば今はTwitterのアイコンにする人が多いでしょうか。Twitterのアイコンはアイデンティティを表す大事なところなので、これまでも一部の人はイラストレーターさんに依頼されるなど、それなりの手間と費用をかけている人がいらっしゃいました。
NFTの登場はそれを加速させたように思います。僕もアイコンはNFTの画像を使っています。(アイコンはEtherwaifuさんの作品、バナーはKuraminさんの作品です)
プロフィールに使わなくても、普通にコレクターの方などは「プロ野球チップス」の選手カードとか「ビックリマン」のシールといえば通じるでしょうか、そういうのが好きな人もいらっしゃいますよね。
NFTアート作品は「コレクション」という形で販売されることが多く、収集が好きな方はそういうところに価値を感じます。
また、NFT自体がコミュニティへの参加の証、あるいはファンクラブの会員証、応援の表明となっていることもあるので、そんなところに価値を感じている人もいらっしゃいます。
あとは値上がりの利益を狙った投機ですね。NFTは株みたいに売買できます。
これがNFTだ!
では、実際にものを見るのが一番早いと思うので、実際のNFTをみてみましょう。メジャーどころで、OpenSeaというNFTマーケットプレイスにアクセスしてみます。
これがOpenSeaのウェブサイトです。英語でしょう〜、世界に来たって感じですね。ここから、好きなコレクションを探してみましょう、例えば直近7日間の売上ランキングを見てみましょうか。同じページの少し下にスクロールしてみます。
例えば一位のAzukiってコレクションを見てみましょう。…さっきから「コレクション」って言っていますが、これは何かというと、OpenSeaの世界では、そのクリエイターの作ったひとかたまりの作品群という意味で使っています。
例えばAzukiですと、こんな感じで、左を向いたいろんなタイプの人物のイラストが並んでいます。そういう、あるコンセプトに沿った作品の集まりをコレクションといいます。
そして、価格はみんな6.0778 WETHとなっています。6 WETHといいますと、1月29日現在のレートで180万円くらいでしょうか。。。やはり高いじゃん、っていう方のために、もうちょっとお手ごろなのを探しましょう。
OpenSeaのページのランキングから価格の安いものを探してもいいんですが、今回はCrypto Ninjaの二次創作である「ninjart」から選んでみましょう。仮想絵師さんのコレクションです。
こちらなら、こんなにクオリティの高い作品が、フロア価格(最低価格)0.007 ETH(約2100円)と格安です。どれかあなたのTwitterアイコンにしたい作品はありますか?
えっ高い? アイコンにお金なんてかけたことないですか? なるほど、確かにそうかもしれません。僕もほんの1年前までは自分で撮った写真アイコンでした。
しかし、発信をちゃんとやっていこうと決心した時から、アイコンをちゃんとしようと思いました。どうせお金を支払うならと、クリエイターの卵である娘ちゃんに3000円で依頼しました。
おそらく、既存のイラスト依頼の相場が3000円~20,000円くらいだと思います。ココナラとかでイラストレーターさんに依頼することができます。
NFTの場合も、既製品から選ぶこともできますし、クリエイターさんにお願いすることもできます。
NFTアートとNFTじゃないデジタルアート作品の違い
さあ来ました、NFTとココナラなどで買うイラストとの違いです。ここが知りたいところですよね、「普通のイラストやアートと何が違うの?」ってところを説明していきます。
NFTは買うのが難しい
まず大きなところでいうと、NFTは普通には買えません! とても買うのが難しいです。
一般的にNFTを買うためにはWeb3ウォレットと暗号資産いうものが必要なのです。一番メジャーなのはメタマスクというウォレットとETHという暗号資産です。普通に生活していたらそんなもの必要ないので、普通は誰ももっていません。
Web3ウォレットとは、個人情報の登録なしに誰でも持つことができる暗号資産の口座のようなものです。そして暗号資産は暗号資産の取引所で買うことができます。もし興味がある方はググってください。
「なぜ暗号資産でないと買えないの?」
「普通にクレカで買えるようにしたらもっと売れるのに?」
そうじゃないんです、逆なんです。暗号資産決済にすることで販売対象が一気に全世界になるのです。
一方、NFTじゃないイラストはウェブでクレジットカードなどで買えます。逆にいうと、クレジットカードもっている人は買うのが簡単ですが、もっていない人にはハードルが高いです。
そういう意味ではWeb3ウォレットはインターネットに接続できる人は誰でどこの国の人でも収入や貯金がなくても何歳であっても査定や審査なしにもつことができるので、むしろハードルが低くなる場合さえあります。
NFTは「自分のもの」という証明が簡単
NFTはWeb3ウォレットで買うのですが、「このNFTはこのウォレットアドレスの人が買って、今も保有しています」ということが簡単に証明できます。
これはなぜかというと、NFTの売買履歴は全世界に公開されているからです。だから、誰でもこのNFTの売買履歴を見ることで現在の所有者がわかるという寸法です。
例えばモナリザなどのような有名なアート作品は、美術商の間では「今はだれがどの作品の本物を持っている」という情報が共有されていますが、そんなイメージです。みんなに所有者情報が公開されているので、嘘がつけないのです。
一方、NFTじゃないイラストの購入証明は、自分のアカウントのマイページの画面で購入履歴を見ればわかりますが、これを第三者に見せることは普通ありませんので、なかなか証明は簡単ではありません。
NFTは売れる(しかもクリエイターに売り上げの一部が入る)
自分が買ったNFTは売ることができます。
例えば僕が愛乃嘘子さんというイラストレーターさんから買った上記の作品を、OpenSeaというマーケットプレースで0.3ETH(現レートで約90,000円)で販売しています。
もし、0.3ETHで売れたら、そのうち2.5%はマーケットプレースの利用手数料として2.5%(約2,250円)を支払います。そして、10%にあたる0.03ETH(約9,000円)はもともとの作者である愛乃嘘子さんのもとにわたります。
これまでのブックオフなどの中古品市場と決定的に違うのはここです。暗号資産とNFTの取引はプログラムが可能なので、中古品(二次流通)の売買の際に自動的にクリエイターに収入を送ることができるのです。
これはクリエイターにはすごい革命だとわかっていただけると思います。
一方NFTじゃないイラストは普通は転売することはできません。
NFTとNFTじゃないイラストで同じなところ
また、これまでのイラストと同じところも説明しておきましょう。まあまあ誤解があったりするところなので、正しい知識を知っておいてください。
画像をコピーして不正利用することはできる
残念ながらNFTでもこれはできてしまいます。
例えば、インスタグラムにあげた自分の写真が不正利用されることってあるじゃないですか、そんな感じで自分の買ったNFTのイラストが使われてしまうことはあります。
NFTはスクリーンショットやコピーを防止する技術ではありません。
偽ものを作られることがある
残念ながらこれもできてしまいます。
NFTは「偽物がつくれない」のではなく「本物である証明が簡単にできる」のです。それは、NFTに作成者情報が記録されて世界に公開されているからです。
この「作成者情報」のアドレスは、作成者しか持っていない秘密鍵を使って記録されるので、ほかの人がこのアドレスを語ることはできません。
そして、メールアドレスだけだと誰だかわからないのと同じで、ウォレットアドレスだけだと誰かわからないので、「このウォレットアドレスは私のです」とウェブサイトやTwitter、インスタグラムなどで公表することで本人とわかります。
しかし、まったくの別人が作者の名前を語り、同じ画像を使って別のアドレスでNFTを作ることはできてしまいます。
その場合は作成者のアドレスが、作者のアドレスとは違いますので、誰もが簡単に偽物だと見分けることができるのです。
NFTはデジタル作品に「価値」をつける技術
これまでのデジタルアート作品は、画像自体のコピーが簡単にできて、本物だと証明することが難しかったので、リアルアート作品と比べて高い価値がつきにくかったように思います。
しかし、NFTの技術により「所有者」が明確になることで、高い価値がつきはじめたのです。
インターネット上で「価値」の交換、取引が簡単にできるようになることで、これまで企業のプラットフォームに頼らざるをえなかった代金の支払いが、個人間で安全にできるようになったことが大きいです。
まとめ
というわけでNFTと普通のデジタルアート作品の違いを説明してきました。
NFTは買うのが難しい
NFTは「自分のもの」という証明が簡単
NFTは売れる(しかもクリエイターに売り上げの一部が入る)
という違いがありました。
一方で、これまでのデジタルアートと同じところもありました。
画像をコピーして不正利用することはできる
偽ものを作られることがある
ただし、偽物はすぐに偽物とわかるので、そこはこれまでのデジタルアート作品とは違うところです。
これからTwitterがプロフィールに「画像データ」ではなく「NFT」を設定できる機能が備わるようなので、さらにNFTの所有がわかりやすくなり、さらに広まるだろうと考えられています。
というわけで今日の内容は以上です。なんとなくでもわかっていただけたでしょうか。
今日は一度も「ブロックチェーン」という言葉を使いませんでしたね、まあいいか。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~
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