NFT界隈の人へ-遊んでいるETHを預けて増やすという選択肢
おはようございます。🐤
今日はNFT界隈の人へ、遊んでいるETHを預けて増やすという選択肢を紹介します。いわゆるDeFiという資産運用の方法です。
それでは、いってみましょう。
DeFiとは
DeFiとは、みなさんがいらっしゃるブロックチェーンの上で、自動化されたプログラムによる暗号資産(トークン)の交換や貸し借りができるしくみです。
ちなみに、DeFiはDecentralized Finance(分散型金融)の略です。
特徴は、以下の2点が大きいかなと思います。
・銀行などとは違って、窓口の職員の人件費がいらなかったり、ATMなどの物理的な機器費がいらないので、手数料がとても安い。
・銀行のような管理者が利益のほとんどを取るのではなく、収益の大部分が資金提供者にそのまま渡される。
そのため、資産運用としてはとても効率がよく大きな利回りが得られるので、全世界の資産家から人気となっています。
DeFiにはいろんなサービスがありますが、大きく分けると次のように分けることができます。
・レンディング…資産を貸したり借りたり
・DEX…トークンを交換する、資金を提供して利子を得る
・アグリゲーター…第三者のプロジェクトに自動複利で運用する、投資信託のようなもの
レンディング
さて、具体的にどんなしくみなのかといいますと、例えば図のように資金の貸し借りができたりします。
スマートコントラクトの中身はプログラムです。人は入っていません。
資金提供者は、好きな額だけ資金プールにお金を預け入れます。
借りる人はその資金プールから資金を借ります。借りたら借入金利を支払います。その大半(プロジェクトによりますが、およそ80%以上)は資金提供者に渡り、運営側も一部を受け取ります。
具体的には、イーサリアムではCompundやAAVEというプロジェクトが、Polygonにも同じくAAVEがあります。
図はAAVEです。「預入APY」というのが年換算利回りですね、3%前後…超大手だからか、パッとしない利率に見えます…日本円を銀行に預けているよりは少しはマシかなという程度です。
みんな大好きEthereumにいたっては0.01%とな……これはうまみがないですね~、誰が預けるんでしょう。
SolanaにはFranciumというレンディングがあります。こちらは少し利率が高めです。
それでもETHは1.28%、SOLは7.55%だから米国株インデックスと同じくらいかな?
レンディングに投資するなら、預けた資産を担保にUSDCなどドル連動のステーブルコインを借りて運用するのが効率が良さそうです。
DEX(分散型取引所)
DeFiの花形と言えるのがDEX、分散型の取引所です。
それぞれのブロックチェーンでは暗号資産をトークンという形にして、プログラムで扱うことができるので、トークンの交換が活発に行われています。
ドル-円などリアルな通貨の交換では2~3%程度の手数料がとられますが、DeFiのDEXでは0.2%~0.3%の手数料が主流で、とても安いのです。
交換のレートも次の図のようなしくみのプログラムによって自動的に決められます。
簡単に説明をすると、資金提供者(右側)は2つのトークンのペアを同じ額だけ資金プールに提供します。これを「流動性の提供」といいます、流動性というのはプール内が枯渇していなくて、いつでも資金が入っている(交換できる)というような意味あいです。
一方、両替サービスを利用するユーザーは、自分のトークンをこの資金プール内の資金を使って両替します。その際に取引手数料を支払います。手数料はプールに貯まっていきます。
資金提供者が資金を引き上げる時には、手数料分が増えて返ってくるというイメージです。だから、両替されればされるほど手数料収入が得られるということですね。
交換レートもプログラムによって自動的に決まります。よく買われるトークンは人気だとして値段が上がり、よく売られるトークンは値段が下がっていきます。
イーサリアムではUniswap、Sushiswap。PolygonではQuickSwap、DfynというDEXが有名です。
図はSushiswapです。こちらは70%近くと魅力的な利率が並んでいますね。でも、ETHメインの人はUSDTなどのドルの値動きと連動するトークンとペアを組む方が、値動きをあまり気にしなくて良いのでリスクが下がります。(図のWETH/USDTというのがそのペアです、年利28.4%)
流動性を提供するとSUSHIというトークンがもらえるので、その分も利益になります。
SolanaにもRaydiumというDEXがあります。
このように、少しの手間をかけてDEXで流動性を提供すると20%以上の高利率が得られます。
インパーマネントロスに注意
トークンペアで流動性を提供する時に注意しないといけないのが、インパーマネントロスです。インパーマネントロスを一言で説明すると、プール内のトークンの価格比(もしくは量)に偏りが出た場合に損失が出ます。
あまり値動きに差がありそうなペアは避けた方が無難ですが、その損失が出る分以上に利回りが得られることが通常なので、気にしすぎることはないと思います。
例えばETH-USDCのペアを($100:$100)で$200分持っていたとして、ETHの価格が2倍になったとき、普通だったら($200:$100)の$300分になるところが、流動性を提供した場合は($182:$100)の$282になるということです。
アグリゲーター
DEXでの流動性提供はとても手間がかかるので、簡単に自動複利で運用してくれるサービスです。自分のプロジェクトではなく他のプロジェクトへ資産を提供しているというのもポイントです。
たくさんのプロジェクトを経由している分、事故を起こす確率も上がりますし、信用しなければいけない先も増えることになり、リスクは増えます。
一方で、運用先の利回りとアグリゲーターの独自トークンの利回りを二重取りすることができるため、高利回りという魅力があります。
図はPolygonのBeefy Financeです。下に小さく「Uses: ApeSwap」などと書いてあるのが運用先です。ドル連動型トークンを預けて15%以上の利回りは大きいと思うのですが、さきほど説明したとおりBeefyとApeのリスクを背負っているため、リスクは倍ということです。
ステーブルコイン
さきほどから「ステーブルコイン」という言葉がちらほらでてきています。これはドルの値動きに連動するトークンで、EthereumにもPolygonにもいろんな種類があります。
・USDC:コインベース社とCircle社が発行、時価総額は$29B、現金と有価証券が担保
・USDT:テザー社が発行、時価総額は$68B、主に有価証券が担保
・DAI:MakerDAOが発行、時価総額は$6.5B、暗号資産(ETHなど)が担保
(※時価総額は9月頃の時点)
暗号資産なのに、なぜドル? と思われるかもしれませんが、ETHの値下がりが予想される時は、ETHを売ってドルに替えておくと値下がりによる損失を避けることができます。
そんな時に取引所に送金してドルに替えるよりも手数料が節約できますし、なにより上のようなプロジェクトで資産運用することで高い利回りが得られるので、利用価値は法定通貨よりも高いと言えます。
少額ならPolygon一択(イーサリアムは不向き)
さて、いくつかのDeFiプロジェクトを紹介してきましたが、イーサリアムはご存じのとおりガス代がとても高いので、1万円投資するのに手数料が5000円かかるというようなことになります。
なので、100万円以下くらいの少額投資でしたらPolygon一択です。(あ、もちろんSolanaとかBSCとか他にも選択肢はありますが、ここではOpenSeaのあるイーサリアムとPolygonを前提にしています)
まとめ
ということで、興味のあるプロジェクトはありましたか?
投資好きな人はDeFiの世界にもぜひ。
中身はBSCが主ですが、基本は同じなので、もしよければ「DeFiの始め方」もあわせてご覧ください。
PolygonやSolanaのことは本には載っていないので、需要があれば具体的な手順の全解説いたしますよ~🐤
というわけで今日の内容は以上です、何か参考になることがあればうれしいです。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~
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