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中心的な同族株主に該当するか否か(2023年9月基礎編 問48)

おはようございます。🐤

今日は、ワンパターン問題の極み、中心的な同族株主に該当するか否かを判定する問題です。これはほんとうにワンパターンです。ただ作業がめんどくさいだけで、過去問全部やったら絶対に誰でもできます。絶対にです。

ただ、範囲とか割合を忘れるので、どこかに貼っておくとか、1カ月おきに1回くらいやるとかすればいいかと思います。どの問題集にも必ず載っているので、周回すると自然とこなすことができると思います。

それでは今日もやっていきましょう。

中心的な同族株主に該当するか否か

覚えることは2つです。

  • 中心的な同族株主:本人、配偶者、直系血族、兄弟姉妹、1親等の姻族

  • 25%以上

中心的な同族株主

そもそも、同族株主の「同族」とはどこまでか知っていますか?
これは「親族」の範囲です。
では親族はどこまでか知っていますか?
これは、配偶者、6親等内の血族、3親等内の姻族です。(下の図のすべて)

で、「中心的な」というのは、図の着色範囲で、本人を中心として「上上下下右左」と覚えたらだいたいOKです。あとは追加で「1親等の姻族」もついでに覚えます。親と子は常に中心のイメージです。

25%以上

これはややこしいですね、50%じゃないんだ…

覚え方としては、そもそも「同族株主」というのが50%超のグループで、50%超がいない場合は30%超のグループのことを指します。それより多いわけがないので25%です。気合で覚えます。

🐤 ここでの注意点ですが、ごく稀に「自己株式」が含まれることがあります。自己株式は議決権をもたないため、全数から除きます。

これだけで知識は十分、あとは練習です。

2023年9月基礎編 問48

一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験より

非上場会社であるX株式会社(以下、「X社」という)の同族関係者であるA~Fの所有株式数等は、下記のとおりである。D、E、Fがそれぞれ中心的な同族株主に該当するか否かの判定に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、発行済株式総数は100株であり、X社株式はすべて議決権を有する普通株式である。

図を書きます。

そして問題がD、E、Fについて問われているので、それぞれを中心として「上上下下右左」のもっている株式数を足していきます。これがめんどくさいのですが、ただめんどくさいだけです。避けられない作業と思ってこなします。

Dについて

Dを中心にして「上上下下右左」の株の数を数えます。それと、全株式数100に対して25%=25株を比べます。「自己株式」とか、怪しそうな文字がないことを確認してください。

D本人 15+A 30+C 15+E 5=65>25 ⭕️

Dは中心的な同族株主に該当します。

Eについて

E本人5+D 15+C 15=35>25 ⭕️

Eは中心的な同族株主に該当します。

Fについて

F本人5+C 15=20<25 ❌

Fは中心的な同族株主に該当しません。

過去の関連問題

2016年9月の問題には「自己株式」が出題されています。自己株式は25%の計算の際に全体の数に含まれません。これは注意なので、一度やっておいた方がいいです。

まとめ

  • 中心的な同族株主=「上上下下右左」(本人、配偶者、直系血族、兄弟姉妹、1親等の姻族)

  • 25%以上

これだけ覚えて、あとは家系図と株式の数を書いて、ただひたすら手を動かすことです。時間はかかりますが、絶対に正解できます。

今日は歴代最低の文字数かもしれません。

それではまた、FP~(@^^)/~~~

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