18歳に伝えたいお金の話(2)~詐欺に注意

おはようございます。🐤

さて今日は18歳の新成人に伝えたいお金の話シリーズの2回目です。なんの話をしようかと思ってなかなか構想がまとまりません。今回はとりあえず即効性のある知識を入れていきたいと思います。すぐに役立つ「詐欺にあわない方法」です。

前回の:18歳の娘に伝えたいお金の話(1)|ヒヨコロ|note

何かのローンを組まされる時、60万円というのは詐欺かもしれないと疑った方が良い

最初にすごく機械的で簡単な詐欺の見分け方です。
18歳になったらきっといろんな勧誘をされます。大学の新入生歓迎イベント、メール、SNSなどで勧誘をされる人もいるかもしれません。

そんな時に「うちのサークルに来てみない?」声をかけられます。あるいは友人や、学校の先輩、サークルの仲間から声がかかるかもしれません。

で、なんだかんだと説明を聞いて、良い投資商品だったり、ダイエット商品だったり、インターネットだったら出会い系サイトなんかもあるかもしれません。とにかく「めちゃめちゃ良い商品があるから、毎月たった1万円、1日にしたらたった300円ちょっとで、こんなにあなたの人生は素敵になる」といわれます。

で、ローンを組まされます。5年ローンで総額60万円です。

これはなんとも絶妙な額で、月1万円くらいだったら、けっこうな学生が「頑張ったら出せないことはない」額なんですね。で、肌がツルツルになるとか、すごい投資のノウハウが手に入るとか、毎月いろんな異性と知り合えるとか、すごく有益だと思わせる何かを売りつけてきます。

60万円という額には要注意です。もちろん、それ以外の額にも要注意なんですが、ローンの総額60万円という時点で「あっ、察し」となっていただけたらと思います。

デート商法

ちょっと……あまり調べず自分の経験で書いているので、古すぎて笑われそうですが、たぶんこの商法は人間の普遍的な欲求をついているのでなくなることはないと思います。

あなたにある日、SNSやメールでメッセージが届きます。
「私はあなたの学校の卒業生です、よかったら東京の案内しましょうか」とか、逆に「私は初めて東京に出てきて不安です、もし知っていたらいろいろ教えてくれませんか」とか、僕の性格だと後者には知っていてもひっかかりそうです。

で、相手は不思議なことに異性です。そしてごく自然に年収や貯金について探りを入れてきます。(僕の担当はど直球に「で、ヒヨくんは年収いくらなの?」と聞いてきました、下手かよ…。と書いていて気づいたんですが、相手も同じくらいの年齢なので、訓練が足りていなかったのかもしれませんね)

何回か連絡をして警戒心をといてから、アクセサリーを買わされたり、謎のアート作品を買わされたり、不動産投資を紹介されたりします。その時も「60万円」というのはひとつの目安だと覚えておいて下さい。

投資用USB

年間100万円もうかる方法がある、1つツールを買うだけだ。ただしそのツールは50万円する。

なんだかSTEPNの勧誘をしているようで自分が恐ろしいです。これはバイナリーオプションという投資というか限りなく投機に近い価格予想ゲームで、それをAIを駆使したツールで簡単に勝てるということです。

真実は、そういうツールは無料で手に入ることと、そのツールを駆使してもバイナリーオプションでは勝てないということです。

ちょっと考えたらわかりそうなものですが、仮にそんなうまい儲け話があったとして、あなたがそれを知っていたらどうしますか? バイナリーオプション必勝法をみんなが知ってしまうと、あなたは勝てなくなります。そうすると、誰にも教えず自分だけの秘密にしたいと思うでしょう。

とすると、あなたの目の前でその秘密を教えてくれている人は、なぜそれを教えてくれているのか? ちょっと考える必要があります。もちろん、勧誘の成功に対するインセンティブがあるからです。あなたが50万円のローンを組むとその担当に数万円の報酬がわたるのです。

これはすべての情報商材ビジネスにもあてはまります。
怪しいのは40万円〜50万円くらいのところがボリュームゾーンのようです。DeFiの始め方のノウハウを40万円で売っているというのを聞いたことがあります。絶対僕のDeFi本の方が良いですからね。1,100円です。

僕のDeFi本に限らず、良い情報は無料〜数千円で手に入ります。数十万円の情報商材は買い手を選ぶはずなので、少なくとも「何もわからないけど、これを買ったら儲かる」という情報商材は絶対に買わないようにしましょう。

マンツーマンでのしつこい勧誘

脱毛の無料体験からの別室でのしつこい勧誘。実際に効果のある脱毛を無料でやってもらえたというちょっとした心のスキをついて、良心につけこんで契約を迫られます。

また、ワンルームマンションへの訪問販売にも注意です。寮だから安心、と油断していたら、内部で友人や先輩から勧誘がある可能性もあります。

これを断るのは精神的な負担がすごいです。
それでも、断ることは必要です。どんなにお世話になっている人でも、自分に必要のないものは買わないと断固たる決意をしておきましょう。

どうしても困ったら、落ち着いて信頼できる人に相談して下さい。第三者に話をするときには自分が冷静になっている必要があり、話すために内容の整理をしているうちに、自分でもおかしいなと気づくはずです。

また、国が相談ホットラインというものを作ってくれているので、こちらも参考にしてみたてください。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/consumer_education/lower_the_age_of_adulthood/assets/lower_the_age_of_adulthood_210401_0004.pdf

新成人が狙われる理由

では、なぜ新成人が狙われるのでしょう。それはひっかかりやすいからです。これまでは大学の入学時は未成年だったため、がんばって詐欺にはめても法律が守ってくれましたが、今年からは大学入学時期と新成人となる時期が重なっていて、詐欺師には絶好のチャンスです。

世間知らずの学生が、仲間を求めて心が浮つく時期と、責任がとれるとみなされる年齢になる時期が重なります。今年からはほんとに詐欺師には絶好のチャンスだと思います。

そして、若者は頭が良いので、「自分は騙されない」と思っていたり、一見頭がよさそうに見えるうまくできた話にまんまと騙されたりします。騙す側はプロです。甘く見ないようにしましょう。

どんな頭の良い人でも、シチュエーションによっては騙されてしまいます。プロは確率論でそのシチュエーションをついてきます。

・あなたはとても几帳面な性格ですね、血液型はA型でしょう?
・最近身内にご不幸があったのではないですか?
・お金のことでお困りのことがあるようですね?

なんてことを適当に言っていたら、10人中4人くらいの確率であたるのですが、言われた本人は「なぜ知ってるの?」と感じてしまいます。当たらなかったらそれまでです、詐欺師は気にせず「数撃ちゃ当たる」戦法で次の獲物を探します。

まとめ

ではまとめます。

これからの新成人は大学入学、もしくは会社へ入社の時期と成人になる時期が重なります。詐欺師にとってみれば、入学イベントや入社イベント、そして街で見かける「新成人っぽい」人たちの集まりは釣られたがっているカモの集団です。

そして新成人はみな例外なく不安を抱えていて、仲間を見つけたがっています。詐欺師にしてみればカモがネギを背負って鍋にどんどん飛び込んできてくれるようなものです。

18歳のみなさん、みなさんはカモの集団だということを自覚して下さい。そして詐欺師にとって、あなたは狙いやすいターゲットだと理解して下さい。

具体的には、40万円〜50万円の商品、総額60万円のローンというのは危険信号だと認識して下さい。あなたたちがなんとか出せなくはない、出してもいいかなと思う額の最大がそこなのです。

そして、本来なら信頼できる人。友人やバイト先、サークルの先輩、ご近所さんについても、その人自身が騙されていて、意識しないで被害者を増やす行動をとっているかもしれない可能性を考えて下さい。

とにかく、何か怪しいと思ったら、家族や昔からの友人など信頼できる人に説明してみて下さい。説明しようとする時、状況分析が必要なので、そこでたいていの場合自己解決しますし、きっと相談した人も「それは怪しい」と言ってくれます。たぶん。

というわけで、今日は詐欺のお話でした。
「自分は大丈夫」と考えている人こそ気をつけて下さいね〜。

続き⇒大事な人に伝えたいお金の話(3)|ヒヨコロ|note

それではまた、DeFi〜(@^^)/~~~

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