鮮やかに雅に、、ってモードって何よ。(ペンタ)

画像1 銀板フィルムカメラはカメラ内蔵の鏡に風景を反射してフィルムに焼き付ける。そのため、フィルムメーカーの個性で焼き味が異なる。フジカラーとコダックとか。はたまたカラーとリバーサル。デジタルカメラは色彩をグラフィック化して演算描写しているイメージかな、自分にとっては。ここで選んだペンタ。全般的に緑の描写が柔らかい。しかし、一眼レフカメラに切り替えたことで更に頭悩ますのが仕上がりの発色を司る「モード」設定である。ま、普通は疑問ないまま「リバーサル」かコントラストを意識した「鮮やか」ってモードをよく使っていた。
画像2 しかし、ある時、竹林を撮ったのだが、「?」な仕上がりだった。緑が艶々しすぎている。眼前の竹はしっとりこそしてるけど、実際は写真みたいに瑞々しくない。あまりに「創作」されている。これが銀板カメラとデジタルカメラの違いとは理解してるけど、ただ自分の中ではFAKEの文字が浮かんでしまう。
画像3 ちなみに「リバーサル」モードで苔等を撮ってみると、柔らかい好みの緑の発色。勝手な推測だけど緑に囲まれ過ぎるとセンサーが艶々側に判断するのかな?
画像4 ある日、林道撮影した時、やはり「鮮やか」モードでは艶々して生命力ある仕上がりに。一か八かで試しに「雅」モードで撮影した。・・・お!落ち着きある雰囲気。雅なんて公卿かよって言葉のイメージしかなく試したことなかった。自分が林道で感じた「雰囲気」はこれである。実際より葉っぱの色は青濃い。けど、眼で凄いと感じた雰囲気はコレなのだ。「ありのまま」写せたらいいけど、時には「雰囲気」か「色彩」か「陰影」か、どれを伝えたいのか、、デジタルカメラの試される面白いところかもしれない。

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