400人ぐらいの方々のボイスサンプルを聴いて思った事を書き連ねるだけ

はじめまして、hiyakuと申します。先日自作ゲームのCVを募集しようとして、募集を投稿したんですが……。


なぜこうなった


ありがたいことに約400人の方からの応募がありました。(本当に何故?)
そして集まった方々のボイスサンプルを大量に聴いたのですが、その中でクライアント的に「これはありがたいなぁ…」というものや、「これは困るなぁ…」というものがありました。せっかく応募してくださった方には申し訳ないのですが、「これは……」というのも正直ありました。こういう落ちた理由というか、どうして選ばれなかったのかを知りたい方も多くいるというのをその後の投稿に対する反応から知りました。

そこで誰かの役には立つかもしれないので、一人のクライアントとしてボイスサンプルを聴いていて素直に思った事をつらつら並べて行こうと思います。


※注意!
ここに書いてある事はすべて私が感じた事でしかありません。
それをどのように使うかは皆さん次第ですし、結果何かの被害を被っても私は一切の責任を負いません。
また、自分が送った内容がどういう風に見られているのかを目にする事になります。ボロクソに言われていたとしても傷つかない人だけが見てください。




提出形式について

これについてはクライアントさんごとに大きく変わる部分かと思うので、私の感じた事であることを重ね重ねになりますがお断りさせていただきます。

それでは少しでも見ている人が楽しく読めるよう脳内Tierとともに、いただいたボイスサンプルの形式で一番ありがたかったところから順番に発表していきます。


SS-個人のホームページ

ボイスサンプルを聴いていて、本当にダントツで一番助かったのは個人のページのURLを添付くださった方々でした。多くの場合それまでの出演履歴などもあわせて確認することができ、「この人は信頼できるか?」という疑問をすんなり解消してくれるため、とてもお声掛けしやすかったです。
あとは自分の場合は一人だけではなく同じ中央制作陣のうちの一人と一緒に聴きながら確認していっていたので、個人のホームページの方は共有もすごくしやすくて良かったです。(元々オープンな場所に出ているものなので共有するのに後ろめたさのようなものが無いという意味合いでも)

また、こういった形式でページを作ってくださっている方は、
「若い女の子」「生意気な少年」「色気のあるお姉さん」
など役ごとに音声を載せていただいていた事が多かったため、その人の声の幅や演じ分けがとてもわかりやすく確認でき、繰り返し聴きたい場合などでも手早く聴けるためストレスフリーでした。Youtubeなどの提出の場合は1本の動画にまとめてある事が多かったので、その中の何秒から~という、時間を指定して何度も聴く手間がかかるため、そういった点でも差別化になっていました。ホントにありがとうございました。

ちなみにボイスサンプルが載っているページへの直リンク以外の個人サイトのURLが貼られた場合と、ボイスがYoutubeなどの動画で出されていてそれが並んでいるなどの場合には脳内Tierが0.5段階ぐらい下がります。サイトによってどこにサンプルあるかわかりにくい時もあるので……。


S-Youtubeのボイスサンプル

だいたい一本の動画、1分~3分ぐらいの中でいくつかの演じ分けがあるタイプです。これもまた非常に共有しやすく、音声としてもまぁ聴きやすい部類に入ります。(使い慣れているので)
ただ、一緒に出演履歴などを確認できる場合や、1つの役を何度も聴きたい場合などにはやはり個人ホームページの方に軍配が上がるかなと思い、脳内のTierは1つ下げています。でもかなり助かりました。

ちなみに最初に地声の自己紹介が入ると心内Tierが0.5段階ぐらい上がります。その人の素の部分が聴けるっていうのは選考において、どの役が地声より声色を上げているor下げているというのがすぐにわかるので、判断基準としてかなり侮れない要素になるのではと感じています。


A-返信でのMP4の添付

内容はYoutubeとあんま変わりませんが、純粋にDMと違って管理しにくかったので、「これってもうスプレッドシートに記載したっけ…?」みたいな事がちょこちょこ起きていました。ただ、これはどっちで応募しても良いと言っていた私の落ち度なのでこれでTierが下がったということはなく、純粋に返信投稿の動画を見るためのプレイヤーがバグったり勝手に関係ない動画が流れ始めたりと、マジで使いにくいし聴きにくかったです。これは提出した本人が悪いというよりイーロンが悪いだけというのが原因になってます。


A-ギガファイル便(音声1つだけの場合)

同率Aランクはギガファイル便の音声1つのみの場合です。音声が1つでなければいけない理由は簡単。それ以上の場合はブラウザ上で再生できなくなるからです。とはいえGoogle Driveと違っていくつもファイル開く必要はなく、謎ロードも無いのでそこはすんなり再生できるんですが、さすがにYoutubeに比べたら扱いにくかったのと、ミスってダウンロードする事が多かったです。


B-Google Drive(MP4)

共有はできるものの、ブラウザ上で再生するとしてもその度にいくつかあるファイルを毎回開くしかなく、これは数百人のボイスサンプルを聴いている時にはかなりマイナスでした。「またGoogle Driveか……。」と思うぐらいにはあんまり助からない側です。何故か開いてからしばらく長いロードが挟まるし。

とはいえ、まだブラウザ上で流せるだけ有情というべきでしょうか。今回の応募の中ではちょうど真ん中、並の感じでプラスでもマイナスでもなかったです。


C-ギガファイル便(音声が複数の場合)

複数の音声ファイルがあるとギガファイル便はブラウザ上で再生ができません。まとめてダウンロードがあるとはいえ、まとめてダウンロードしたあとはダウンロードフォルダを開いてそれらを1つずつ再生する作業が待っています。大量の応募があった場合、この作業は指と精神にじわじわとスリップダメージを与える場合があります。


C-Google Drive(wav)

なんでブラウザ上で再生できないんだ……。ということで毎度ダウンロードして聴かなければいけないGoogle Driveのwav添付が同率Cランクです。まとめてダウンロードもできるので、まぁ全部ダウンロードして聴く事になります。ダウンロードフォルダ内の音声をクリックする指が痛いです。
ギガファイル便と同じくこの作業は疲れてる時にやると精神的に来ることがあります。


D-DMで送られてきたMP4ファイル

聴きやすさで言えば問題ないのですが、共有する方法が無かったせいで他の中央制作陣の人に共有できませんでした。私が全員聴いて、私の選考に通った人にだけ追加でギガファイルなど別の場所に音声を提出していただいて他の中央制作陣のメンバーに判断を仰いだなど、かなりの手間が発生していました……。

ただ、これは他の協力者がいた場合の話なので、自分がもし一人だけだった場合にはBぐらいはあるんじゃないかなと思いました。


E-シチュエーションボイスのMP4

これは基本的にどの形式で送られてきてもここに突っ込まれることになるかと思います。シチュエーションボイス自体は良いのですがボイスサンプルというよりは、その音声作品内で演じているキャラクターの声がわかる、というだけなのでその声がピンポイントで刺さっているわけでもなければお声掛けすることはありませんでした。(多分実際に一人もお声掛けしていないと思います)

ボイスサンプルに求めるものとして、個人的には声の質だけではなく声の幅や演技力、声の出し方や喋りの癖、表現力の幅などを確認したいと考えていたので、シチュエーションボイスだけをポンと渡されても
「えっ……あ、はい……。」
となって終わる事が多かったです。声を褒められるというのは素敵な事ですし声優さんになる上で欠かせない要素だと思いますが、声を褒められただけで声優さんになれるわけではないと思います。
ボイスサンプルはボイスサンプルとして用意して、声の質だけでなくそういった演技のレベルや役になりきる力、声の出し方や滑舌などが確認できるものをお送りいただかないと、それが出来ている他の方に大きく差を付けられることになります。それを用意した上で、「こういった作品にも出ていました!」とかだったらわかるのですが、シチュエーションボイス単体は個人的にかなり評価では低めでした。


F-ASMR、バイノーラル作品

苦手です、シンプルに。
私は純粋にASMRなどの作品が苦手で、ぞわぞわするし好んで聴く事は無いぐらいなのですが、ボイスサンプルとして渡されたものがそういったタイプのシチュエーションボイスのようなものだったことがあり、本当に苦しかったです。声質を確認するとか、もうそういうレベルでもなくってドンキーコングの踏まれて落ちてくワニのような声を上げながら身悶えするほかないという憂き目に遭いました。好きな人がいるのはわかるのですが、相手が好きかどうかわからないのであればそのような博打は踏むべきではないと思います。


F-BGMや効果音付きの音声作品

同率でFランクに入っています。が、本当に控えめで何も気にならないレベルの音量であれば特に問題はありません。問題なのは声の一部が消えるレベルで大きなBGMや効果音がついているタイプのものになります。私は皆さんの録音環境や声の癖、リップノイズなどが入らないようになっているかなど声質以外の色々な部分をチェックしたいと思っています。
”それっぽくなんか良さそうに聴こえるもの”
は別に求めていないので、等身大のボイスサンプルを送ってくださればと思っております。


G-アダルト系のボイスサンプル

個人的にこれはASMR以上の苦痛でした。なにせこちらは仕事をするつもりのテンションでおり、神経を集中させて一人一人からいただいた音声を、凄まじく集中しながら聴いているわけであります。
声の出し方、声質、演技力、ありとあらゆる面においてその人の声を隅から隅まで確認しようというタイミングで、淫語だらけ吐息多めみたいな音声をクソ真面目なテンションのまま再生するところを想像していただければ、私がどんな顔をしていたのか想像に難くないかと思います。ドンキーコングの踏まれる前のワニみたいな顔してます。

とはいえ、これについては私の作品が全年齢対象であり、しかも人数が今回のようにとても多かった時で、更に普段からそういったアダルトコンテンツに触れているわけではないという前提がありますが、相手が苦手な可能性がある以上ASMR作品と同じく確認もなくそのような危険な橋を渡る必要は無いかなと思います。


H-配信の切り抜きやYoutube shorts

Vtuberの方に多かったです。せめて演技しているものを録ってください。
Eランクのシチュエーションボイスでも触れましたが、声質だけで声優さんは務まらないと思っているのでボイスサンプルを用意していただければと思います。


I-アダルト系ASMR作品

スターフォックス64のフォックスが墜落する時の声が出ます。
苦手なもの×苦手なものが生み出す破壊力は凄まじいです。これ、送るとしても本当に相手が大丈夫かどうかを確認してから送りましょうね、皆さん……。


Z-実演系アダルト音声

実質今回の殿堂入り枠。
私が聴きたいのはあなたの演技や声の使い方であり、あなたが喘いでいるところや、あなたの身体から出ている音を聴きたいわけではありません。
これ、「男女が逆なら~」とかのレベルではなく普通に現状でセクハラの類と捉えられてもなんもおかしくないですし、人によっては真面目に怒ると思います。
本当に批判したいとかではなく、マジの方向で心配しています。
それでも、誰かが注意しなければ気づく機会が無いのかも……と思ったので一応ここに書いておきました。


プラスに働いた要素

ここからは提出形式以外でボイスサンプルを聴いていてプラスに働いた要素について、思いついた範囲で書き連ねていきます。


うちの創作が好きというのが伝わってくる

はい、早速音声内容と関係ない部分ですが、単純に嬉しいところでした。
「そんなんで選んでるんか?」と聞かれそうですが、もちろん違います。ただ、一切関係ないとも言えません。演技力や声の出し方など、そういった部分が飛びぬけて良い人から順番に声を掛けていき、私が対応できる相手の限界近い人数になってきた時。
「選んでもあと1人か2人かなぁ……。」
と思った時、まだお声を掛けていない人の中でも演技力や録音環境のレベルが同じぐらいの人たちが数人居ました。こういう時、”自分の創作を好きになっていてくれているのがより伝わってきて、本当にこの作品に関わりたいんだという情熱を感じる相手”と、”とりあえず応募したっぽい人”がいたら、絶対自分の創作好きそうな人に頼みますよね……?
もしも今後実際にお仕事を一緒にしていく仲になったとしたら、うちの創作のキャラに感情移入してしっかり演じたい!と思ってくれる人に頼みたいですからね。実際これが原因でお声掛けした人としなかった人が存在してるので、もしも好きだと思える案件があったら全力で想いを伝えるのが良いのではないかなぁと思いました。


アニメやゲームっぽい声が出ている

声や演技と一口に言っても、色んな空気感があると思います。今回応募してくださった方の中には、舞台などで活躍されている役者さんも多くご応募いただけました。本当にありがたい話です。
ただ、うちの創作はゲームなのでゲームのキャラクターとしての演技がどれぐらいできるのかな?というのが一番確認したいところになります。ボイスサンプルの中にゲームのキャラとして喋っている台詞なんかが入っていると、実際にうちの創作内で台詞を話しているところが想像しやすくて、これはめちゃくちゃプラスでした。
逆にすごく素敵な声でとても聴き取りやすい声だったとしても、
「この人の声はキャラクター感が無い舞台向きの声だなぁ」
「この人はナレーションとかアナウンス系の声だなぁ」
みたいな感じでお声掛けしなかった人は実際にいました。どうしてもゲームなどのキャラクターとしての演技となると喉や口の形など、使うところが別になってくると思うので、これらが出来るんです!というアピールもできると良いのかなぁと。


色んな声のパターンがある

今回全く募集する予定が無かった、既に設定だけが決まっているようなキャラの声にピッタリはまるような最高の声をお持ちの方が2人ほどいました。この方々はどちらもたくさんの声のパターンが載っているボイスサンプルをお送りいただいた方たちでしたので、その中からあのキャラできそう!という感じで特別枠としてお声掛けさせていただきました。
他にも、少年声の時の声があるお姉さんキャラの声にかなり近い、みたいな方向でお声掛けした人も少なくとも1人はいるので、今回の募集に関係無いキャラクターの声だったとしても入っているとすごくチャンスが増えると思います。ただ、その場合はギガファイル便とGoogle Drive以外だと嬉しいな~なんて。


宅録環境の有無の報告

細かくリテイクをしたり、あるいはちょっとしたイベントや動画への出演をお願いする可能性があるキャラがいた場合、宅録環境がある方がとてもクライアントとしては助かります。
「この人の声はあのキャラお願いできそうだけど、あのキャラはショート動画とかにたくさん出てほしいんだよなぁ……宅録環境あるのかなぁ……。」
みたいな不安を取り除けると、同じくらいのレベルの人たちに1つ差をつけられるのではないかなと思いました。


事務所から個人契約でもOKと言われている場合

事務所所属の方がたくさん応募に来てくださって、本当に驚きました……。ただ、事務所と契約して~となると自分の知らない部分も出てきますし、特にうちの創作はかなり長い時間を掛けて作る予定だったので、それを考えると完成した頃に事務所に所属しているとも限らず……。
必ず事務所を通さなければいけない人も実際おられましたし、そういった方は本当に申し訳なかったのですが、今回のこの話はなかったことに……ということもありました。
そういう時に、「事務所所属だけど、個人契約もOKだよ!」というのを最初に言ってくれる方というのはとても助かりました。なんと言っても、場合によっては声を掛けたのに落選させなきゃいけないみたいなことが無いので、私が精神的に助かります。もし事務所所属で、個人契約も可能という人は積極的に書いてみても良いのではないかなぁと。


文章の長さが丁度よく、丁寧で読みやすい

これがあるだけで本当にめちゃくちゃ内心プラスになってます。文章がちゃんとしてる人って、実際話してみるとだいたいちゃんとしてるので本当に声を掛けやすいです。コツは長すぎず、短すぎずのラインを見つけることです。参考として送られてきた人の中で一番美しいなと思ったメッセージの文章量はこんな感じでした。

もちろん中身が命なので参考程度にどうぞ


マイナスに働いた要素

ここからは逆に、提出形式以外でボイスサンプルを聴いていてマイナスに働いた要素について、思いついた範囲で書き連ねていきます。どっちかというとこちらの方が役に立つかも。


ホワイトノイズ、リップノイズが酷い

このパターン、かなり多かったです。結構気づいていない方もいたのですが、重く見た方が良い部分になります。こういったノイズの類はある程度であればこちらで除去することも可能ですが、どうしても音質は下がりますし、何より手間が増えます。うちの創作はボリュームが相当デカいため、実際本番環境で音声を送ってもらってから一人一人の音声にそこまでの時間を割いている時間が正直ありません。
仮にノイズ除去をしてから送ってほしいと頼んだとしても、相手がちゃんとそれを高いレベルでこなせるかどうか、こちらからはわかりません。もしもボイスサンプルを聴いた時にホワイトノイズやリップノイズが入っていたら、それだけでその技術があるかどうかを確認するような手間が発生するので一気に声を掛けるのがおっくうになります。ボイスサンプルを送る時は、実際に自分が音声を録って本番環境で送る時と同じものを用意した方が良いと思います。
もし普段の本番環境ならちゃんとノイズ除去して送るけど!という人がいたとしても、「じゃあうちの創作にそこまで本気じゃないんだな」と、思うのでその場合私は「舐められてるんだなー」ぐらいにしか思わないです。どう捉えても悪い方向に働くので、これは本当に気を付けてほしいなと思いました。


音量が不適切である

こ"ん"に"ち"は"!"!"
って開幕で言われて右耳が逝った事があります。実際にダウンロードしてAudacityで音声の波形見たら長方形みたいなのが映ってて笑いました。いや笑いごとじゃないですけど。

これは流石に誇張してるけどこんなイメージでした

ほぼテロなのでこれは絶対やめてほしいです。マジでびっくりします。
逆のパターンですが小さすぎる人もかなりマイナスでした。同じくAudacityで見てみるとこんな感じになってました。

その時のイメージ図。20m先から録音してる?

これは音量を上げるとホワイトノイズがすごく強く入るので、声の印象などを確認するのに全然適していません。送るボイスサンプルの音量が適正かどうかはちゃんと確認していただければと思います。


短文、ため口

MP4のサンプルボイスとともに
「これで」
とだけ文章が添えてあったDMが届いた時、さすがに人を舐めすぎでは?と思ってしまいました。別に卒論のように長文を書けとは言いませんが、常識というものの範囲内で活動してくださればと思いました。


性別ごとにボイスサンプルが分けられていない

これは個人のホームページでも、Youtubeの一本の動画になっているタイプでも同じように言えるのですが、少年声や中性的な男性の声と、女性声がごちゃごちゃに並んでいる人はすごく聴きにくかったです。ホームページであれば画面左側が全部女性とか、Youtubeであれば前半が女性とか、そういった感じで固めて置いておいてくれると聴く側は本当に聴きやすいです。


鼻が詰まって聴こえる

今回かなり多くの人に落選理由としてお送りした内容なので一緒に書いておきます。特に舞台に出ている方やナレーション系仕事などをしていらっしゃった方に多かったのですが、一部の台詞がやけに鼻が詰まっているような声に聴こえているパターンがあり、ゲーム向けの聴こえ方じゃないなぁ……と思ってお声掛けしなかった事が多かったです。鼻声自体は声質的に上手く使うと魅力的に聴こえるんですが、鼻詰まりっぽい声は個人的にマイナス要素でした。
特にその中でも多かったのが「お段」の音が連続する時にそうなりがちでした。予想にはなるのですが、多分発声のレッスンなどで「あいうえお」の口の形を意識しているんだろうなと私は感じました。例えば活発なキャラの台詞なのに口が完全に「お」の形になるのはあまりイメージに近くなりにくく、鼻への通り道も塞がれやすいので鼻が詰まったような声のイメージになりやすいのかなと。もっと「あ」の形に近い状態で「お」の音を発音している方が快活なイメージを出しつつ、鼻が塞がれずに音の響きが保たれる印象があります。
実際に演技の上手な声優さんがどうしてるかはわかりませんが……とにかく鼻が詰まったような声になっているのは避けた方がいいんじゃないかなぁと思った次第です。


おわりに

何度でも言いますが、これは私が感じた事です。他のクライアントさんもこうなんじゃないかな~みたいな事を言っていたとしてもそれも私の感想です。つまりは別に何の参考にもならないかもしれないということです。
とはいえ、応募してくださった400人ぐらいの方々のボイスサンプルを聴いた人間というのはあんまりたくさんいるものでもなく、落選理由というのを書いたり教えたりというのは本当にクライアントにとって何のメリットも無い行為なのでなかなか見る事ができないと思います。
実際に理由を見たい、知りたいと言ってくださった方はたくさんいたので、参加してくださった方々へのせめてものお礼になればと思いこちらの文章をしたためさせていただきました。今回の募集にご応募くださった方々、本当にありがとうございました。最後になりますが、


HIYAKU STUDIOの作っている個人制作ゲーム、
異世界を探索して集めた素材でお菓子を作ってパティシエ生活!
そのお菓子を食べて特殊な力を得て新たな土地を探索!
探索×経営異世界×お菓子のゲーム
幻界パティシエ」をどうぞよろしくお願いいたします!!!

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