見出し画像

Shadowverse WGP 2020の出場権、日本以外の地域は意外なフォーマットを採用していた件

シャドウバースの競技プレイヤーなら誰もが一度は世界大会の舞台で戦ってみたいと考えたことがあるだろう。

紅茶/PaRのノータイム黙示録、ふぇぐのトップポセイドン、Qwert|jupiの神鉄圧練法のような神プレイに憧れてシャドバのモチベーションを高めたプレイヤーも多いと思う。

しかし日本でWGPに出れるのはRAGEの優勝、準優勝者とJCGオンライン予選から2名の計10名と非常に狭き門だ。


ところで。


RAGEやJCG予選には僅かではあるが海外プレイヤーも参加していることは知っているだろうか。DBN大会では台湾のNineVoice選手がファイナリストになっているし、akamarured選手やpotwasher選手も日本のRAGEに参加経験がある。

しかし日本の大会で海外プレイヤーがWGPの出場権を獲得した前例はなく、過去三大会はそれぞれの地域に割り振られた出場枠から海外プレイヤーがWGPに参戦している。

その各地域の出場者は一体どうやって選抜されるのだろうか?

一応WGPの公式ページに各地域の出場枠数程度の記載はあるが、細かい大会ルールなどは杳として知れない(https://esports.shadowverse.com/about?lang=ja)

キャプチャ

そこで本記事では2020年における各地域の大会のホームページをGoogle翻訳によって読み解き、それぞれの大会概要を解説する。

※翻訳がガバガバなことは容易に想像できるので注意。各地域のプレイヤーで日本語がわかる人がいれば誤った箇所を訂正していただけると幸いです。


中国 4枠

Shadowverse NetEase Championship公式HP:http://sv.163.com/snc/

日本に次いで出場枠が多い中国では4名がWGPに出場できる。この選抜はShadowverse NetEase Championship(以下SNC)と呼ばれるプレーオフで行われるが、まずこのSNCへの出場権を得る方法について解説する。

まず1つ目、中国では4096名規模の大型大会が春夏秋の計3回行われ、各大会の上位4名、計12名がSNCの出場権を獲得する。

この大会は以下のような4日間で進行する。

①予選day1:4096名→256名

4096名の参加者を16名ずつに分割し、ローテーションBO3シングルエリミネーション4回戦で優勝したプレイヤー256名がday2に進出する。

②予選day2:256名→16名

day1と同様に256名を16名ずつに分割し、ローテーションBO3シングルエリミネーション4回戦で優勝したプレイヤー16名が本戦に進出する。

③本戦day1:16名→8名

ローテーションBO3 4回戦と2PickBO3 2回戦から構成されるスイスドロー6回戦で上位8名がday2に進出する。

④本戦day2

8名でローテーションBO5シングルエリミネーショントーナメントを行う。この上位4名がSNCへの出場権を獲得する。


2つ目について。まず中国版Shadowverse、影之詩はランクマッチが日本を含めたShadowverseと独立しており、中国のプレイヤーのみで構成されている。2~5月にかけてローテーションランクマッチ上位64名は毎月大会に招待され、順位に応じてポイントを獲得する。そして2~5月の累計ポイント上位8名と6~9月の累計ポイント上位8名の計16名がSNCへの出場権を獲得する。

大会の詳細について

①ランクマッチ上位64名を8名×8グループに分け、ローテーションBO3シングルエリミネーションで上位8位を決定する。

②上位8名でローテーションBO3ダブルエリミネーショントーナメントを行い、順位を決定する。順位に応じて賞金・称号に加え、以下のポイントを獲得する。

キャプチャ2

2~5月、6~9月の累計ポイントそれぞれ上位8名がSNCの出場権を手にする。


3つ目について。SNC2019の優勝者及び準優勝者はSNC2020の出場権を持つ。


以上30名がSNCでWGPの出場権を賭けて争うことになる。


SNC大会概要

①ローテーションBO3 4回戦と2PickBO3 2回戦から構成されるスイスドロー6回戦で上位8名が決勝大会に進出する。

②決勝大会day1。ローテーション1BANBO5を4試合行い、上位4名を決定する。この4名がWGPの出場権を手にする。

③決勝大会day2。ローテーション1BANBO5を2回戦行い、順位を決定する。

以上の大会を経て中国のWGP出場者が決定する。


韓国 2枠

Shadowverse Korea Open公式HP:http://sko.uniqxp.com/

8-9月に行われる256名規模の大会上位2名がWGPの出場権を獲得する一発勝負。

大会概要

①予選:256名→8名

1組128名のA,B組でローテーションBO3スイスドローを行い、各組上位4名がプレーオフに進出する。

②プレーオフ準々決勝:8名→4名

A,B組それぞれ4名でローテーションBO3ダブルエリミネーショントーナメントを行い、各組上位2名がベスト4進出

③プレーオフ準決勝&決勝

ローテーションBO5シングルエリミネーショントーナメントを行い、3位決定戦も含め順位を決定する。決勝に進出した上位2名がWGPの出場権を獲得する。


台湾 2枠

Shadowverse Taiwan Open公式HP:https://shadowversetwop.tw/

8-9月と10-11月に行われる256名規模の大会の優勝者2名がWGPの出場権を獲得する。

大会概要

①予選:256名→8名

1組128名のA,B組でローテーションBO3スイスドローを行い、各組上位4名がプレーオフに進出する。

②プレーオフ準々決勝:8名→4名

8名でローテーションBO5ダブルエリミネーショントーナメントを行い、上位4名を決定する。

この際1回戦のマッチアップはA組1位vsB組4位、A組4位vsB組1位、A組2位vsB組3位、A組3位vsB組2位で行われる。

③プレーオフ準決勝&決勝

ローテーションBO5シングルエリミネーショントーナメントを行い、3位決定戦も含め順位を決定する。優勝者がWGPの出場権を獲得する。


ほぼ韓国の形式と同様だが、準々決勝がBO5のダブルエリミネーションであることと優勝者のみがWGPの出場権を手にするため大会が2度あることが異なる。


欧米 4枠

Shadowverse Open WEST公式HP:https://svo.gg/

1~9月まで月に1回オンライン大会が開催され、順位に応じてポイントが付与される。その累計ポイント1位と累計ポイント上位者で行われるContenders Cupの優勝者及び2-3位がWGPの出場権を獲得する。

マンスリーカップ

①day1:256名(最大)→8名

ローテーション1BANBO3スイスドロー7回戦(参加者149-256名の場合)を行い、全勝もしくは一敗のプレイヤーがプレーオフに進出する。

プレーオフはローテーション1BANBO3シングルエリミネーショントーナメントで行われ、上位8名を決定する。

②day2

ローテーション1BANBO3シングルエリミネーショントーナメントを行い、順位に応じて賞金・称号に加えてポイントが付与される。

(順位ポイントについて規約に記載を見つけたが、実際のランキングと計算が合わなかったためここでは記載しない。見落とした箇所がある可能性が高い)

3,6,9月大会の優勝者はContenders Cupの出場権を自動的に手にする。

オマケ情報:day2は配信されるが、その際自宅のwebカメラを用いて自分の映像を送る(配信卓のワイプ)と大会から100ドルが支払われる。


1-9月までのマンスリーカップが終了し、累計ポイント1位が即WGPの出場権を獲得。3,6,9月大会優勝者と累計ポイント2位から14位までの計16名はContenders Cupへ招待される。同一選手が二つの出場権を持つ場合は累計ポイント15位以降に繰り下げられる。

画像6

EASTではTS NOIREが累計ポイント1位でWGP行きを決めた。



Contenders Cup概要

day1:16名→5名

ローテーションBO5スイスドロー4回戦を行い、上位5名がday2に進出する。


画像3


day2

ローテーションBO5シングルトーナメントを行い、順位を決定する。本大会1-3位までがWGPの出場権を獲得する。

画像4

画像5

優勝:DIS DULAN

準優勝:OSAV

3位:HISHIRO/REV

が世界大会進出を決めた。


東南アジア&オセアニア 2枠

Shadowverse Open SEAO公式HP:https://svo.gg/

1~9月まで月に1回オンライン大会が開催され、順位に応じてポイントが付与される。その累計ポイント1位と累計ポイント上位者で行われるContenders Cupの優勝者がWGPの出場権を獲得する。

基本的にWESTと同様だがContenders Cupの出場者が3,6,9月大会優勝者と累計ポイント2位から6位までの計8名である点とContenders Cupでは優勝者のみがWGPへの出場権を得られる点が異なる。

画像7

SEAOでは累計ポイント1位でCURRYKAREEがWGP出場を決めた。

まとめ

本記事では日本以外のシャドバ公式大会についてWGPへの出場権獲得条件を軸にまとめた。

予選 スイスドローBO3、プレーオフ シングルエリミネーションBO3、GF シングルエリミネーションBO5と比較的シンプルに構成されたRAGEと比較して2PickBO3やダブルエリミネーション、1BANBO3が採用されている地域が多く、プレイスキルとは異なる戦略が求められる印象を受けた。

WGP2020は延期が決定しているが、開催された暁には日本以外のWGP出場者がどのように勝ち上がってきたのかを想像するのもいいかもしれない。




(正直中国で競技シーンに2PickBO3が採用されてるの半信半疑すぎて誤訳を疑ってる)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?