突然デビットボウイを語る-死と再生を繰り返す
世代は違うけど、押さえておきたい人物
突然色んな音楽を聴きたくなってあちこち見て聞いてたら、デビットボウイについて書きたくなりました
日本だと曲より本人自身が有名だよね、映画とかで。なにしろ、曲調が難しく、曲より本人の見た目や存在感が理解しやすい。なので、一般的な日本人の理解では、なんかよく分からないけど、グラムロックしてた美形のイギリス人だよね、みたいな感じ。
デビットボウイの作品、とにかく大人っぽいんだよね、しかも後半になるとかなり実験的な事にも挑戦してて、これを商業に乗せるのか、すごっ、と思わせ、異文化にも積極的に近づこうとする。芸術的思考を辞めなかった人物で、非常に面白い。
私が好きな曲は、Lucy can't dance
難解な曲が多い中、この曲だけは、私の中で唯一馴染んでた。なぜなら、芸術と商業の境目のギリギリをせめてるからだ。
そして今、デビットボウイを聞くとすっごく腹落ちして、消化しきれたのだっ!やっとデビットボウイに近づけた!と狂喜乱舞したので、書いている。
なんていうか
❶自分の声を楽器のように扱う
❷声でリズムメロディコーラスの調和
❸繰り返しの効果
❹声は作品の一部
❺あくまでも作品の完成度を上げるための声
❻だから、作品を美しく仕上げるなら加工した声でもよい
❼つまり、完成度に貪欲
❽隅々まで気を配っている
❾とにかく完璧
Lucycan'tdanceでは、明らかに自分の声は素材、つまりメッセージ性は低くなり、純粋に音が楽しいと思わせてくれる。
そして未来へ向けての可能性だ。
グラムロックで有名な彼だけど、あの声の感じだと、環境音楽へも挑戦できたのではないか?と思ってしまう。
彼はすでに亡くなっている。だけど私は、やっとこ追いついた気分で、ああ、まだまだなんだなって思いました。彼は美形だから、本質を見ることが難しいんだよね。記号としてみちゃう。
ちなみに大島渚監督は、「彼は天使だ、彼がいるだけで周りが幸せになる。撮影では、何一つ文句を言わずやってくれた。みんなラジカルな人間が集まったからこの映画ができた」と話してました。
そうそう日本人からみたデビットボウイは、セリアズであり、迷宮の魔王さまという、ぶっとんだ感じの印象が、なんとも愛おしいではないですか。
そして世界を注意深く見つめる力を持つ。とても頭のキレる人だ。
あくまでひょうこからみたデビットボウイなのであしからず。
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