テレビ番組「オーラの泉」で、最も壮絶だった回

 テレビ番組「オーラの泉」は、国分太一さんが司会で、美輪明宏さん、
江原啓之さんが出演していた番組です。この番組は、2005年から2009年まで放送していました。私は、この番組を、ほぼすべて観ました。
 
最も壮絶な回は、元格闘家の前田日明(まえだ あきら)さんがゲストの回です。異様な雰囲気の回で、司会の国分太一さんはその雰囲気から途中で会話に入れなくなりました。
 以下の引用文を、予備知識として読んでください。

「有名タレント恐怖の霊体験」(広済堂)には興味深い心霊体験が多数載せられている。
かつて、オーラの泉で人気を博した美輪明宏、彼はかつて、作家の三島由紀夫の死を予言していた。
1969年のある日のこと、三島由紀夫の家でパーティーが開かれた。
突然、美輪は三島の背後に奇妙な人影を見た。おかしい、あれはなんだろう。よく見てみると、青年将校の霊である。
美輪は三島に忠告した。
「先生の背後にニ・ニ六事件でなくなった青年将校の霊がついているね」
この言葉に三島は驚いた。
「じゃあ、誰が憑いているのか、名前をあげていくから教えてくれ」
そして、三島は冗談まじりに、事件に関係していた青年将校たちの名前をあげていった。
「この男か、この男か」
「いや、違うよ」
三島と美輪の問答は何回か繰り返された。
そして、ついに三島が言った次の名前は、「磯部浅一」
その瞬間、美輪は頷いた。
「その人だよ、先生の背後にいるのは」
その瞬間、三島の顔色がさっと変わった。
実は当時、三島は日本のあり方や、自衛隊のあり方について調べており、日本の軍部クーデターであるニ.ニ六事件に関しては、特に磯部浅一に関して調べていたのだ。

この夜、美輪は三島の顔に不吉なものを感じていたのだ。翌年の三月、浪漫劇場という三島が主催する芝居のサークルで「サロメ」に主演するはずであった役者の内田正勝氏にも、美輪は助言した。
「昭和四十五年には、三島先生に悪いことが起きる。あなたは一緒にいる機会が多いので注意していてください」
だが、その不安は的中してしまう。
その年の十一月二十五日、三島は陸上自衛隊の市ヶ谷駐屯地で事件を起こし、切腹してしまうのだ。


こちらの文章も引用します。

三島は映画監督まで務めました。「私のすべてがこめられている」と語った短編「憂国」。
2・26事件の外伝を描いたこの作品は、自らが監督・脚本、そして主演を努める形で映画化されました。

美輪明宏さん
あれはね、憑依霊が書かせてる物なの。だから、いろんな不思議なことがありましてね。私がお正月に皆さんが集まる時にいってて、盾の会の人とかローマ劇場の人とか大勢いるところにいきまして、私が霊視したときに憲兵が見えたんですね。2・26事件の時の将校で…「『憂国』を書いてる時に、自分であって自分でないようなおかしなことはありません?」って聞いたら、「ある」っておっしゃって…。眠くなっても筆だけ闊達に動いてるんですって。で、どうしてもやめられない。終わった後読み返して、文に不満があるんだけど、書き直そうとしても何かが書き直させない力が働いて、あれは不思議だったっておっしゃった。あの「憂国」というのは、純粋に三島さんではないと思っています、半分ね。



オーラの泉では、江原啓之さんが、「そういう実はね、あの前田さんに最初から、ずっとそうなんだけども。ずーっと、あのね将校さん達が、いっぱい居るんですよ、後ろに」と言いました。
ここから、番組の雰囲気が変わりました。
三島由紀夫さんに憑依していた将校の霊が、前田日明さんに憑依していたのです。

現在、この動画はネット上にはないですが、「オーラの泉」のこの回を、書き起こしされた方がいらっしゃいます。
興味がある方は、読んでみてください。


※ 間違いを見つけました。
中編に、「前『その若さで、そんな事、思う人、居ないじゃないですか、あんまり』前田さん、頷き。」という部分があります。
この部分を話しているのは、前田日明さんではなく、江原啓之さんです。


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