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万葉植物を見に武蔵国分寺跡へ。

 先日からまた書き始めた(最初に書き始めたのは一年ほど前だけれど、書きかけで休眠させて数ヶ月寝かせてあった)短編「定家さんの木守」の取材のために、西国分寺駅で下車。
 武蔵国分寺には万葉植物の庭園があるとGoogleさんが言うので、それを見に。


門の前で可愛い猫が出迎えてくれた。

万葉庭園

 結論を言うと、万葉植物はどれがどれだか分からなくてあんまり参考にならなかった。
 でも、書いている本のために取材に出かけると、その本に連れ出してもらって一緒に散歩している気がして楽しい。

植物名とその植物を詠んだ和歌の看板が立っているのだけれど、密集度が高すぎて、その看板の根元に生えてるのが本当にその植物なのかよく分からなくて。
彼岸花。そういえばお彼岸だった。

 御朱印をもらいに寺務所に行くと、「御朱印お休み中」との貼り紙。
 その足元には謎のキャラクターの玄関マットが。

 キャラクターの正体は境内案内図に書いてあった。
「あぶみ瓦の妖精 にしこくん」とのこと。

おたかの道湧水園

 すぐ近くに「おたかの道湧水園」というのがあった。入場料100円。
 あんまり期待せずに入ったら、けっこう楽しめた。

白鳳時代後期の《銅造観世音菩薩立像》(東京都指定有形文化財)。
宇宙メダカ。 
まゆげが逞しい。

 このところオーバーツーリズム気味のピカピカな博物館ばかり見てきたから、久しぶりにこういう、昭和が色濃く残っているうら寂しい資料館に出会って和んだ。

最近はこういうのはジオラマじゃなくCGとかで済まされがち。

 それから水も綺麗だった。
 東京に来てこんなに澄んだ水を見たのは初めて。

御朱印

 御朱印がもらえなかったのは残念だったけど、結構楽しめたな…と思いながらの帰り道。
 せっかく知らない街に来たから駅ビルの本屋さんに寄ってみたら、レジで「にしこくん」の御朱印を授与していた。
 本屋さんでもらえる御朱印って、かなりレアじゃないだろうか。

 にしこくんの御本尊がレジの裏に祀られていたのでお参り。

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