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梁にダウンライト@東京都渋谷区

梁(はり)の存在をご存知でしょうか?
柱は分かりますよね。家の中に垂直に立っているアレです。
その横向き版が梁です。
ちょうど上の写真の照明がぶら下がっている木の部分が梁です。

一般的に柱や梁は、建物の重要な構造体です。なので、そこに大きな穴を開けたり、部分的に切断するのはご法度です。

以前、経験の浅い若い電気工事の職人さんたちが、天井の上に電線を通せないからといって、梁に大きな穴を開けてしまい、そこに沢山の電線を通していたことが大問題になったことがありました。大工さんも怒るどころか「これはかなりやばいよ・・・」と唖然としていた現場に出くわしたことがありました。

何が言いたいかというと、梁や柱は、原則大きな穴をあけたりしないということです。

ところが、渋谷区のマンションリノベで、その梁にダウンライトを付けるという指示が図面に記載されている現場がありました。

(えっ、どういう事?) 

こういう事です。

実はこの梁、古民家の梁のように見せている発砲スチロールのような材料なのです。なのでかなり軽く、木材よりも簡単に穴が開きます。
残念ながら、照明器具を取付けた画像は撮っていないのですが、デザイン設計事務所は色々な新しいアイテムを見つけて、興味深いリノベーションをしていますね。

また、面白い現場に遭遇したら、忘れずにカメラに収めたいと思います。

おしまい

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