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フィットネスクラブでのトラブル対応-その1

「あ、ここにもある」と思ったら、全国展開しているフィットネスクラブでした。
そのフィットネスクラブで、「ある工事」がされた後にエントランスの照明が全部点かなくなった、という案件。

もちろん、「ある工事」をしたのは私たちではないのですが、ヒツジデンキにトラブル解決依頼がきました。

タイムリミットは1時間!

トイレの照明が点かなくなっただけでも大変なのに、フィットネスクラブのエントランスの照明が全部点かないというのは、結構お店側としては困ってしまう状況だと思います。

元請けさんからは、こちらの予定を考慮しつつも、なる早で対応してもらいたいとのリクエスト。
しかも与えられた時間は、スタッフがお店に来て、お客様が来店するまでの1時間のみ。
現調もしていないのに、なかなかの無茶振りです(笑)
実は、「ある工事」をしたのは元請けさんの会社だったんです。
なので、費用はかかっても早く現場復帰させたいのです。

いざ現場へ

依頼を受けた2日後の朝に、某都内のフィットネスクラブへ早めに到着。
約束の時間ジャストに入ります。
笑顔が素敵な女性スタッフの方が対応して下さり、早速調査していきます。

ダウンライト6灯点灯せず

ここにある天井の照明が一つも点灯しなくなっている

問題の箇所のスイッチをオンにするも、照明は点灯せず。
が,すぐそばのコンセントはちゃんと100Vきています。

まずは、分電盤の該当するブレーカーが落ちていないか確認。

すべてブレーカーがON。
時間がないので,取りあえずここは問題なしと判断。

スイッチのあるところに戻ります。
そもそも、スイッチに電源の100Vはきているのか?
スイッチプレートを外してバラしていきます。
中には照明器具と繋がっている電線と電源線の2本がきています。
電源線を検電器であたるも全く反応なし。
(電気きてないし…)

近くにコンセントがあるから、ここから電源をもらおうとするも、壁の中の軽鉄が邪魔して不可能だと諦める。

近くに点検口がないので、ダウンライトを外し、天井裏を確認する事に。

ダウンライトのサイズは100パイ。標準的なサイズ。
ダウンライトの穴から手を入れて近くの電線を確認すると共に、iPhoneのビデオ+ライトオンにして天井裏を撮影。
予想以上にVVFケーブルが天井裏を行き交っています。
(ちなみにスイッチは上の写真の右側の垂れ下がっているダウンライトの下あたりにあります。)

どうやら,どこからか電源をもらってきても,天井からスイッチに線を落とすことは不可能だと判断。
であれば,スイッチにいっている天井裏の電源線をまず探すしかない。

色々な方法を試して,「これかもしれない !?」という電線をようやく発見。
スイッチにきている電源線の+と-をあえて繋ぐ。
そして,ダウンライトから見える怪しい電線を切断。
テスターで導通を確認すると「ピー!」と反応。
「あった!」
次は,この線に100Vを繋げば,照明は点くはず。
使える100Vはあるか,と僅か100パイの穴から探す・・・

時計を見ると,残り時間あと5分!?
「時間は絶対オーバーしないように」と言われていたので,
急いで,ダウンライトを復旧し,掃除機をかけ,移動したものを元に戻すと…

タイムアウト!

悔しいですが,完了しませんでした。
スタッフの方に事情を話し,次回必ず直しますと断言し,フィットネスクラブを去るのでした。

元請に連絡し,二人作業でないと難しいと事情を話し,二日後にリトライとなりました。

その2に続きます。


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