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旅の記録:ロイヤルオークホテルの思い出

こんにちは、ひつじのまさこです。

仕事仕事で、オンオフの切り替えが下手な私。
数年前、〈何もしない〉ことに挑戦しようと、旅行パンフレットを見ていた時のことです。
あることばが、自分にとびこんできました。

ホテルでエステの女子旅。

遠すぎず近すぎない、絶妙な距離のある場所でした。

それが、大津にある――今は、「あった」というべきなのですが――ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズでした。

 12月の末、駅から送迎バスに乗って着いたホテルは、一瞬ここがどこなのかと思ってしまうようなたたずまい。

ドキドキしながら初のアロマトリートメントへ。

まずは、今の自分の状態にあったアロマを3つ選びます。
スタッフの方と、健康状態や気になることなどお話ししながら、じゃあこの香りは…といった具合に、ひとつずつ選んでいきます。

しっくりきた3種類は、ジャスミン、オレンジ、フランキンセンス。

体がほぐれていくのがわかります。自分ではできないケアをしてもらっている贅沢。
トリートメントが終わってから、エッセンシャルオイルの説明書きもいただきました。
スタッフの方からの手書きのメッセージが添えられているのも、うれしかったです。

暮れていく外の風景をぼんやりと見やったり、読みたかった本を読んだり、とてもゆっくり過ごしました。


冬の琵琶湖岸

翌年の夏、無理やり休みをとって再び一泊。

シングルで予約していた部屋なのですが、チェックインしてびっくり。

通されたのは、ジュニアスイートだったのです!

偶々空いていまして…というご説明をいただいている間、私はふわふわ浮かんだ気持ちで、これは二度とないかもしれない!とやたらにテンションがあがっていました。

そのときもアロマトリートメントを申し込んでいたので、早速行くことに。

コンディションから選んだのは、オレンジとベルガモットとユーカリ。

大好きな柑橘の香りに包まれて、ほわほわと半分眠っているような状態のまま、しっかりケアしてもらいました。

晩ご飯もおいしかったのですが、なにより大好きなのは朝食バイキング。
目の前でつくりあげてくれる、ふわふわの卵焼き。醬油あんのおかゆと、付け合わせの茎わかめ。甘すぎないフレンチトースト。

 そして、スタッフのみなさまのおもてなし精神。

初めて行ったときの朝食で、醤油あんのおかゆをプレーンで食べていた私に、これを合わせるのもおいしいですよ、とわざわざ付け合わせをいくつか持ってきてくださいました。
合わせると、さらにおいしいこと!
別のお料理を取りに立った際に、これめちゃくちゃおいしいです! と思わず伝えたくらいです。

 お庭もすてきで、鳥たちが遊んでいたことも。
ちょっと散策するにもいい感じで、日常を忘れさせてくれる雰囲気です。


中庭

 コロナ禍がおさまったらまた行こう。

そう思っていたのですが、なんと2020年に事業停止したと知りました。

 もう一度、あのときのスタッフの方々にお礼を言いたくて。
もう一度、アロマトリートメントを受けたくて。
もう一度、琵琶湖の眺めをのんびりと見て過ごしたくて。

また行こうと決めていたのに。

 それはかなわぬことになってしまいましたが、私のようにすてきな思い出を持った人がきっとたくさんいると思うのです。

その思い出がずっとずっと残るように、ここに記します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。またご覧いただければ幸いです。