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#11羊の徒然言『ジュゴンの見える丘』

まだ青い空 まだ青い海 
終わりを告げるよな 真白色
泣きたかろうに 引き受けた夢 
しゃらしゃらサンゴ 声も上げずに
  もういいよ 目を閉じていい 
もういいよ 少しおやすみ
悲しみはいらない 優しいやさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが 正しいやさしいになれ

色とりどりに 煌めく世界 
継いで接いで連ね 恥さらせ
どこへ向かうの? 泣き疲れても 
名も無き花は 咲いてくれよう

目を開けろ 帰ってきたよ 
目を覚ませ 信じてほしい
悲しみはいらない やさしい歌だけでいい 
あなたに降り注ぐ全てが 正しいやさしいになれ

もういいよ 目を閉じていい 
もういいよ 少しおやすみ
笑っていてほしい 守るべきものたちに
明日も訪れる何かが 正しいやさしいであれ

悲しみはいらない やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しいやさしいになれ
正しいやさしいになれ
正しいやさしいになれ

いったーあんまーまーがいが 
いったーあんまーまーかいが
べーべーぬ草かいが べーべーぬまさ草や
畑ぬわかみんな 
姉小そーていコッコイ
姉小そーていコッコイ 
姉小そーていコッコイ

Cocco『ジュゴンの見える丘』

 アーティストのCoccoちゃんがうたう「ジュゴンの見える丘」の歌詞です。

 このうたは、15年前、沖縄県名護市の沖で確認された野生の親子ジュゴンを思ってつくられた曲です。三線の響きと透き通った、それでいて力強いCoccoちゃんの歌声が素敵です。

 そして、その「ジュゴンの見える丘」という題名もしかり、その場所は実際に沖縄名護市にあることを知っていながら13年。行く機会を逃し、逃し、逃し続けて、今の今まで来ていました。

 改めて、自分の観たい景色ってどこだろうと考え直してみたとき、一番に浮かんだのが「ジュゴンの見える丘」でした。
 
 というわけで、行ってみました。「ジュゴンの見える丘」(^^)/


 Coccoちゃんが曲にしてくれたおかげで、訪れる人が増えたのでしょう。今となってはその場所に行くには有料&事前予約制になってしまいました。
 最初は、「商業目的にするなんて!」と思うところもありましたが、でもきっとその丘まで行く道が危険だからこそ「お金を払うなら行くのやめようかな。」と考える人が出て、来訪者の抑制を鑑みた策なのかなとも思いました。

 とはいっても、そこへ訪れるきっかけがCoccoちゃんのうたであれば、きっとどんな危険な道でも関係なしという人たちばかりな気がしますが(笑)


 那覇空港から車で2時間半ほど名護市嘉市の公道を進み、駐車場といえるほど整備されていない広場に車は停められます。

 そこからは徒歩で20分くらい歩きます。

 畦道、木々をかき分け、もうハブと出くわすのではないかと思えるほどの山道を登って。

 たどり着いたその景色は目に余るほどでした。
 コバルトブルーの海と淡い青の空。
残念ながら撮影禁止だったのですが。
(別途お金を支払えば撮影可能だそうです。)

 ちょうど干潮でした。海の満ち引きの原理は私には難しくてわかりません。
 でも、あるものがなくなったときのちょっとした寂寞が案外心地よかったりします。

 

写真撮影可能エリアから


 自分のなかで大切にしたい場所、もの、こと、そういうものがるのは自分の支えになるんだなと改めて思った次第です🌊

 度々、問題になる沖縄の野生ジュゴンの保護問題。

 環境悪化や普天間基地の問題、ジュゴンの生きられる海はどんどん遠くなっていくんだなと。

 だからって、私はなんにも貢献していないのでどの口が言ってるんだという感じですが……

 


〒905-2262 沖縄県名護市嘉陽768−1
ジュゴンの見える丘(嘉陽フライトエリア)


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