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愛着が生まれるコミュニティカフェの在り方【Interview vol.2-2】

こんにちは、HITOTOWAの宮本です。前回に引き続き、OSAMPO BASEの青山めぐみさん(以下ぐ)とさっちゃん(以下さ)のインタビューです。今回は、OSAMPO BASEのこれからの挑戦についてお聞きしました。

自然な会話や繋がりが生まれるコミュニティカフェ

― OSAMPO BASEの特徴ともいえる一見変わったメニュー名 。トーストの定番「ローデット」や「本日のおやつ」、「まんまジュース」など、このおかげでお客様との会話って増えてますよね。

さ)OSAMPO BASEはコミュニティカフェとして営業しているんです。だからこそ、お客様とのコミュニケーションはすごく大切。
メニューの説明をしつつ、お客様の好みを伺いながら、さりげなく普段の会話に繋げてみる。自然と会話が生まれるようになります。

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― 接客を通じて、お客様との会話を楽しむことや繋がりを意識しているということですね。そのなかでも、さっちゃんが大切にしていることはありますか?

さ)ここで私が大切にしていることは、お客様自身をさっと包み込むような、自分を受け入れてくれる場所ということをイメージすること。
わざわざ足を運んでくれる方も、1人の時間をゆっくり過ごしたい方も、時にはカフェにいる自分に浸りながらって方もね。どんな人でも、受け入れる場所でありたいな。

お客様へ届けたい思いを形に

― さっちゃんも含めたスタッフみなさんから、コミュニティカフェの心持ちが分かります。3月末よりコロナ禍による臨時休業だったと思いますが、今週末からテイクアウト営業を開始することになったんですよね。その想いなどいかがですか?

ぐ)浜甲子園団地は独居率・高齢率が極めて高いエリアです。コロナ禍で長く自粛生活が続く中で、特にお年寄りは今まで推奨されていた「出歩くこと」「人と会うこと」が制限され戸惑いも大きいと思います。

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― 臨時休業となって、お客様の反応は何かありましたか?

93歳の常連さんと電話する機会があったんだけど、入居している施設のルールで病院以外外出ができなくなったそうで、運動もせいぜい50メートルほどの廊下を往復するぐらい。
電話口で「呆けてしまいそうやけど、あんたのとこのさっちゃんがパン持って来てくれてな。お礼が言いたいんやわ。」って。
「地域で見守り」とかいうのはおこがましいけど、休業中でも「あの人どうしてるかな」ってお互い気にかけられる関係ってOSAMPO BASEで果たしている役割の一つなんじゃないかな。
座ってお茶は飲めなくても、病院や買い出しのついでにテイクアウトに立ち寄って顔を見ることで、少しでも安心感や孤独感の解放につながれば嬉しいですね。

― 周辺エリアの特徴も把握しているローカルカフェだからこその決断ですね。どんな人も受け入れる、どんな状況でも寄り添う、OSAMPO BASEのあたたかさが伝わってきます。また、ネットショップBASEでの通販も始まりましたね。

ぐ)手軽な朝ごはん且つおやつにもなるグラノーラなんですが、いかんせん市販のものは添加物が多くて手が伸ばせない。
体にも地球にも優しいものを提供したいとの想いがあり、これまで手作りしたものを店内で販売していました。
そのうち、お客様から遠方に住んでいるご家族やご友人に贈っていると伺い、お店のことを知ってもらうツールとして、今回、通販を始めてみることにしたんです。

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― OSAMPO BASEから届けたい思いが伝わる商品として、きっと愛されるんだと感じています。では最後にさっちゃん、みなさんに届けたい想いを教えてください。

さ)OSAMPO BASEにこれまで関わってくれた方やお越しいただいたお客様、これから出会う方、そしてスタッフみんなが笑顔になれるように、日々営業しています。
お店に対して、お客様がどんな雰囲気を望んでいるのかって、私たちにとってはすごく大事だと思っています。「あなたを受け入れる場所」の一つとして、これからも在り続けたいです。

「OSAMPO BASE」のぐめさん、さっちゃん、ありがとうございました。愛着を育むコミュニティカフェとして、地域のみんなでつくる、地域のための場所であることを感じました。
自然と生まれるコミュニケーションやお客様への想いを形にした取り組みなど、OSAMPO BASEらしさが広まることを楽しみにしています。

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