[読書メモ]『自分をデフレ化しない方法』(勝間和代)

p37
平成17年版の国民生活白書によれば、子ども1人を育てるのに1300万円かかると言われます。

pp55-56
一説によると子どもにかけた教育費は、6パーセントの利回りで返ってくるというデータがあります。デフレ下で6パーセントの利回りというのは破格です。親にとっても、子どもへの教育費はよい投資だと言えます。ただし子ども個人によってばらつきがあり、教育費をかけても全く返ってこないというケースもあるのであくまでデータ上の話です。

pp64-65
そのためにはまず、あなたが沈んでいく船(=会社)に乗っているかどうかを見極めなくてはなりません。あなたの会社の社長は、デフレの荒波を見極めてちゃんと舵を切れる人なのか。それとも従業員全員を道連れにして船を沈没させてしまう人なのか。中には船を見捨てて逃げ出してしまう経営者もいるかもしれません。

p69
あなたの会社の中にやってみたい新規事業や新規プロジェクトの話があったら、自分から積極的に手を挙げましょう。もしもそれが社外の人との仕事ならばなおさらです。社外の人と一緒に働くことで鍛えられ人脈もできます。

p72
外資系でビジネス英語を使っている人はTOEICで800点が取れます。しかし、TOEICで800点を取った人みなが外資系に就職できる訳ではありませんし、それで昇進できるわけでもありません。目的と手段をはき違えないように注意しましょう。

p73
デフレ下での投資は、費用が安くつくからです。

p81
健康を保つためには、栄養のある食事、規則正しい生活、きちんと睡眠を摂るといったことが基本です。そして健康に最も悪いのは、金銭的な不安がもたらすストレスです。

p82
先送りにしたストレスは、恐ろしいことに利子がついて返ってくるのです。

p126
アメリカやイギリスでは、経済学の博士号を持つ高度な経済知識を備えた人間でないと中央銀行へは就職できません。金融政策は非常に複雑で高度なものだからです。ところが日銀には経済学の博士号を持つ人はどれほどいるのでしょう。

p128
世襲政治は民主主義が根づいていない、発展途上国型の現象ではないでしょうか。

p133
右肩上がりの高度成長期なら、会社の経営はサルでもできると言われます。政治も同じです。

p135
経済学者で駒澤大学准教授の飯田泰之氏によると、じつはどのような国であっても、産業というものは毎年2パーセント分程度は生産性が改善されるといいます。欧米諸は、2%の潜在成長率に合わせて通貨供給を少しずつ増やす政策を取っています。

p196
よく景気対策として公共事業の必要性を説明するときに、穴を掘って埋めるだけでもお金が回るからいいんだという言い方がされます。しかしそこには人間の視点が欠けています。穴を掘って埋める役割を与えられた人々は、どんな気持ちでその作業をするのでしょうか。その技術はその作業以外に役に立つのでしょうか。自分の将来に希望は持てるのでしょうか。虚しさを感じないのでしょうか。

p206
私はよく、1日0.2パーセントずつでも、物事が進めば良いという表現を使います。1日たった0.2パーセントの前進でも、1年たてば、200パーセントになります。2年で400パーセント、3年で800パーセントです。私たちの声を政府に継続的に伝えて行く努力をしましょう。


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