大学の受験勉強を頑張っている人へ

大学入る前にこういう考え方に出会えていたらなと思うことを書いておきます。ちなみに僕は半分スポーツ推薦で入った(2年で辞めたけど)ので、実質大学受験は経験していませんが、それでもその辺の学生より学んでいると自負しています。

親からの圧力や、夏が過ぎても成績が伸び悩んでいる高校生に知っておいて欲しいこと。

1.行きたい大学の先にやりたいことがあるなら死ぬ気で勉強してください

「こういうことをやりたい、そのためにこの大学で学びたい」、あるいは「この教授の下で学びたい」。現段階でこうした立派な考えがあるのなら死ぬ気で勉強して、這いつくばってでも試験を突破してください。

結論から言うと「環境や人が全て」です。大学に限らず、「誰と」が何よりも大事。興味関心が似た学生たちと議論し、お互いを高め合える環境は間違いなくエキサイティングなものになるとお約束します。
「人はあなたを映す鏡」とよく言われますが、普段接している人から受ける影響はすさまじいし、いつも時間を一緒に過ごす人の年収を平均したものがあなたの年収になるとさえ言う人もいます。

学歴は関係ない。確かにそうだと思います。どんなに偏差値高い大学でもバカはバカですし、偏差値低くても頭のいい人はたくさんいます。

でも、勉強が好きなら絶対偏差値の高い大学を目指してください。
もし僕が高校の頃に戻れるなら、東大・京大・筑波、あるいはヨーロッパの大学に行きます。理由は「研究が盛んだから」です。

いま最先端と呼ばれるテクノロジーがいずれ古くなるように、多くの学問も正解に辿りついていません。「歴史とはなにか、日本史・世界史とは何か」「何気なく使う"意識"という概念が何か」「新しい数学の定理」などなど、完成した学問なんてまだありません。日々アップデートが繰り返されています。

あなたがよっぽどのマニアでない限り、「よっしゃ!これまでのガラケーよりもっと高性能なガラケー開発するぞ!」と燃えることはないと思います。どうせならもっと便利なスマホを開発したいですよね。

むしろこれからは、自分なりに問題を立て、仮説検証を繰り返すスキルが大事になります。もっと言えば、前提となるものを鵜呑みにせず、疑問に感じる感性。こういったものを養えるのはどちらかと言うとレベルの高い大学だと思います。

2.回りが進学するから~という人は少し思いとどまる勇気を持ってください

大学進学率は半数を超えていますが、海外の国を見渡すと19歳で大学に入り、22歳で卒業、就職する国なんてめちゃめちゃレアです。嘘だと思う人はこちらのリンクを読んでください。

きっと親御さんからの反対は凄まじいものがあると思いますが、よく分からないまま進学して4年間で5~600万使うくらいなら断然賢い選択だと思います。

1年でも2年でもバイトしながら興味あることをやる時間は本当に大事な時間。

3.勉強したいけど何を仕事にしたいか分からない人は1度視野を海外へ広げてみてください

僕は最近まで、いまの大学を出てからもう一度オランダの大学に入り直そうと考えていましたが、もし高校の頃この選択肢をもっていたら絶対チャレンジしてました。多くの高校生の大学選びで問題なのは、海外留学が選択肢にすら上らないこと。

なぜ海外をオススメするかというと、理由は3つ。

・英語は圧倒的に必須

これからの時代、英語使える人材が求められる。
こんなのいつから言われてましたかね。。でも日本の教育に反映されることはあまりなく、依然として市場価値は高い。

でも英語が求められる時代から、ないと生きていけない時代になると言っても過言ではないと思います(もちろんあなたがどんな生き方をしていくかによりますが)。1次産業で農家や漁師になるのであれば、語学よりも実際的な知識や経験を積む方がいいでしょうし、他の言語、スペイン語やロシア語、中国語を極めるなら、レア度は増すかも知れません(特に中国語)。

・異なるバックグラウンドの人たちと過ごすことで日本を深く知れる

外に出ないと今いる場所を本当の意味で知ることは無理です。マサラタウンで一生を過ごした人から「マサラタウンが世界一じゃあ!!」って言われても、なんだかなぁって感じですよね。海見たいし色んなポケモン捕まえたいですよね。

多様性なんて言葉はもう手垢にまみれていますが、お互いを尊重すること、あるいはみんな違うっていう当たり前のことに気付くためにも海外経験は圧倒的に大事です。

日本だと変に固定化された一般的な道、言い換えると判断軸があるから、そこから少しでも逸れると「変わった人」とレッテルを貼られますが、海外に行けばみんな違うから変わった人が消滅します。高校出たらいきなり海外一周する人いるし、結婚する人いるし、一般化された生き方なんてない。

・サバイバル能力がつく

慣れないうちはつまづくことばかりです。言葉もそうだし生活スタイルから時間のルーズさなど、日本の常識が非常識だと気付き、それになじむまで本当に疲れますが、大きな自信になります。

気になる学費ですが、ドイツや北欧、オランダだと日本より遥かに安く入れる大学もあるので是非調べてみてください。ちなみに僕が考えていた大学は、3年間で学士が取れて約200万円です。

4.いつでも学び直し出来ることは頭の隅に入れておいてください

書きたいことがありすぎて長くなりがちですが、これで最後。
いつでも学び直しはできます。一回入って違うなって思ったら辞めればいい。僕は今後の人生で、もう一度大学入ってからマスターまで進む予定です。今はまだ面白いと思えないことが、いつか面白くなる。興味が持てたら学べばいい。

人生100年時代とか言われていますが、僕個人の考えでは30歳まで社会人やらずに学生やっててもいいと思ってます。もちろんその後も修士号や博士号を取ることだって出来る(50過ぎて大学院行っている知人もいます)。

結論を言うと、何でも面白がれてワクワク出来る力があれば大丈夫です。
あとは興味の向くままに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?