ミッキーに救われた支援員の話
知的障害者の施設で働いていた時、宿泊行事で東京ディズニーランドに行った。
当日は雨で、私はまだ仕事に不慣れで、班の利用者さんはみな浮き足立っていた。
絶えず声をかけたり手を繋いだりしていないとどこかへ行ってしまうにちがいなく、しかし傘をさしかけてやらねば濡れてしまう。
半分パニックだったけれど、班別行動だったので頼れる人はなかった。
ひとりの利用者さんが「ミッキーに会いたい」と言った。
やれなんちゃらマウンテンだ、ショーだパレードだとてんでんばらばらのことを言う利用者さんた