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同期のサクラ♯2を鑑賞した感想

TVerというアプリで「同期のサクラ」というドラマを見ました。

心に残る描写がありましたので書いてみます。

営業部に配属された菊夫君は上司からの命令で図書館の建設現場に行って工期を1ヶ月も短縮するように伝えてこいと言われました。

現場では職人から怒鳴られます。当たり前ですよね。元々の工期が描写されていませんでしたが、適正工期で進んでいたなら1ヶ月も短縮することは相当難しいのではないかと思います。

その板挟みの状態が過去の自分と重なって少し苦しく感じ、共感しました。

実際、私が現場監督をしていた時には工期短縮を職人さんにお願いする場面が多々ありました。職人さんは頑張って早く作業をしてもらっているんだけど、さらに早く作って欲しいとお願いするのは非常に心苦しかった。

結局職人は人を人を見て会話してますからね。僕のような若い男にそんな事言われたって簡単に突っぱねてしまえるわけです。
会社に帰ったら帰ったで上司からはしっかり現場管理しろと怒られる。

私はその板挟みの状態が耐えられずに現場監督を辞めてしまったわけなんです。

菊夫君の上司はすぐに部署が異動になったので彼は救われましたが、普通はなかなかそんなことは起きませんよね?

嫌な上司と無理やり仕事をしていくと確実に精神を病んでいきます。
精神が病んでしまうと復活するのは厳しくなります。
そうなる前の選択肢として

逃げる

というのは非常に有効な手段だと思います。
私の場合は逃げて正解でした。
今は設計の仕事をしていて満足しています。
どうやったら良い建物を作れるかということに悩みは移行しましたが。

また、サクラの建物に対する姿勢から、
私たち建築に携わるものは、建物を作って人の生活を楽しくする事を生業としているんだという事を実感させられました。
別に使う人が笑顔になるということにフォーカスするのではなく、
実用性があって快適。と思ってもらえるような建物を創って行けたらいいなと感じました。