Vリーグに所属する外国籍選手 -ムセルスキー選手編-


さあ、自己紹介を除けば記念すべき初投稿。

いきなり私事ですが、

私は主に男子バレー、

その中でも

高校、大学、V1(V.LEAGE DIVISION1 MEN)

を中心に観戦をするのが趣味です。


もちろん女子バレーも大好きでよく見るのですが、

近年は男子バレーの魅力のトリコです。


同じスポーツなのに、見所も戦い方も全く違う。

面白いですよね!


そんな男子バレーで最近行われているのがVリーグ。

V1男子の最大の特徴と言えば、全チームに外国籍選手が所属し、試合に出場している事でしょう。

正直、日本男子には出せないような迫力を演出してくれます。


世界大会で活躍するような選手達が日本のVリーグでバレーをする。

それも世界的スターが何人も。

彼らは期限付き契約の為、長くても数年しか在日することができません。

彼らが日本でプレーをしている今この瞬間の貴重さに、今一度感謝しなければなりませんね。


本記事ではそんな世界のスターたちの素晴らしさを少しでもお伝えしていきたいと思います。



まずはじめに注目したいのは、ドミトリー ムセルスキー選手。



ポジション:オポジット
シャツネーム:MUSERSKIY
生年月日:1988-10-29
出身地:ロシア 
ニックネーム:ディマ
身長(cm):218
体重(kg):105
指高(cm):284
最高到達点(cm):375
サージャントジャンプ(cm):70
(出典https://www.vleague.jp/men/player_detail/3540)


サントリーサンバーズに在籍をして、今季で3シーズン目。


ロンドン五輪でロシアを金メダルまで導いた立役者です。


身長は218cm、最高到達点は375cm……

常人には想像すら出来ない高さです……


その高身長から叩き出されるスパイクはブロックの上を通り、コートに突き刺さる。

一度彼のプレーを見た人は、そんな規格外とも言えるプレーに思わず笑ってしまいますよね。


本国ロシアでは主にミドルブロッカー(以下:MB)としてプレーしていましたが、ロンドン五輪決勝では途中からオポジット(以下:OP)ととして出場し、バレー界をざわつかせました。

本当にバレーが上手な人は、どんなポジションでもこなせてしまうのでしょう。


ムセルスキー選手はサントリーではOPなので主にライト側から攻撃をしますが、過去には前衛時にMBのようにセンターでブロックをする事がありました。

昨季(2019-20シーズン)のジェイテクトSTINGS戦やパナソニックパンサーズ戦は印象的でしたね。

恐らくですが、相手側のライトに強力な選手(西田有志選手、清水邦広選手)がいる場合、彼の高いブロックを当てて牽制しているのでしょう。

そしてそこから切り返してクイックを打つことも出来るのですから、SNSでは「強すぎる」「そんな作戦もできるなんて」などと畏怖する声も多くありました笑


そしてメインであるライト側からのスパイク。

前衛からはもちろん、バックアタックでさえも通過点が高くブロッカーとしては非常に対峙したくない相手に見えます。

コースの幅が広く、ストレートから鋭角のインナーまで空いている箇所を狙えるテクニックもあります。

また、ただ相手コートに叩き込むだけでなく、ブロックを利用して当て出しをすることもあります。

そんなスーパーエースを相手が警戒しないはずがなく、ブロックは当然のように2枚以上ついてきますから。

相手ブロッカーの手に当たったボールが自コートのエンドラインよりさらに奥に落ちる光景をよく目にすることから、その威力がいかに強いかが分かりますね。

決め方の選択肢が広いことは大変魅力的です。


しかし彼の真の魅力は、長身選手にありがちな「大きいだけ」の選手ではないということ。

元々MBということもあり、スパイクだけでなくブロックもとても上手。

そしてMBやOPを経験しているとどうしても言われがちな「レシーブ下手現象」ですが、(決して貶してはいません)

彼はディグも丁寧で、強打を正確な位置取りでレシーブするだけでなくカバーにも入り、時にはパンケーキで何度も失点の危機を救ってきました。


彼がサントリーにいる意味。

それは「攻撃面の強化」だけでは無いことはもうお分かりでしょう。


試合中のムセルスキー選手はどこから飛んできたボールでも強気で打ちにいきます。

崩れたところからの高い二段トスを、長い助走距離を取ってから相手コートに叩き込む姿に、会場からは常にどよめきと歓声が上がるのです。


外国籍選手はどちらかと言うとアツいスピリットでチームを鼓舞するような選手が多いという印象があるのですが、ムセルスキー選手は比較的穏やかに喜ぶタイプに見えます。

自分が点数を取っても大声で叫ぶのではなく、静かに微笑む程度の喜びしか表現しません。


(決してどちらが良いと言う訳ではありません。感情表現の仕方の問題ですので。)


そしてチームが得点を喜び円陣を組むと、ムセルスキー選手は必ずトスを上げた選手の頭や肩を叩き、親指を立て、労います。

必ず、です。


一見普通のことですが、世界を制した大エースでもこういった小さなコミュニケーションを大切にしているのです。

バレーボールはチームスポーツ、1人ではできません。

ムセルスキー選手からは、仲間に対するリスペクトの精神を感じます。


国籍に関係なく、チームメイトに経緯を払える、そんな彼の姿勢から学べることは多いでしょう。


そんな彼が現在在籍する、サントリーサンバーズ。

ムセルスキー選手を中心に高い攻撃力を誇ります。


今季は2021年1月25日現在で他チームより対戦回数が2試合少ないながらも全体3位につけ、

勝率に至っては0.88と1位を記録しています。


サントリーが優勝する為には、ムセルスキー選手の活躍は不可欠でしょう。


今後のVリーグも必見ですね!