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裏金問題

 2008年、リーマン・ショックで世界中が大不況に陥る。京都のモーターメーカー、日本電産(現ニデック)も減収減益を余儀なくされた。そんな時、永守重信社長は図書館で1929年の世界恐慌について文献を読み漁る。当時の不況に対応した企業を調べ、難局を乗り切る糧にした(永守重信著「成しとげる力」)▶政治の世界では過去の教訓が生かされないらしい。自民党の政治資金パーティーの裏金事件だ。「政治とカネ」の問題が浮上するたび規制を強化し、他山の石としてきたはずが、20年以上前から裏金化が続いていた可能性があるという▶清廉潔白な政治を求める世論に向き合わず、常に抜け道を探していたと思われても仕方ない。派閥の解消などの改革案はオオカミ少年の唸り声に聞こえる(No.8)

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