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呪術廻戦と恋とセンシティブな話

画像はセンシティブ。それは僕の世界で、僕の世界は東山翔のimplicitとpogoで構成されている。ジャジーでノスタルジーでグルーヴィーな世界。踊ろう、僕と君とで、プエルトリコの海を眺めながら。

先日、漫道コバヤシ、という有料番組で芥見下々先生が出演され、呪術廻戦の結構なネタバレをしてくれた。僕は画面を見ながら「下下先生!お願いですからどすけべ五釘を描いてください」とどうしようもない祈りを呟いていたのだけど、僕の祈りは届かず、このプエルトリコの海に漂う事になる。なんて素敵。

下々先生は仰った「恐らくあと2年近くで最終回」と。

僕は長くても3年、結構予想は近くて2年弱で最終回を迎えると思う。

漫画家のいう事なので、と補足はされていたが、昨今のエンタメ事情を鑑みると、この2年から3年予想、実に合理的なのだ。

ワンピースの尾田先生が自戒を込めて仰った「読者は五年で離れる」という説。これは当たっていると思う。

故に鬼滅の連載は4年で終了している。これたぶん新人作家は担当さんに「五年以内で終わる話を作れ」と助言を受けているのだろうと思う。

5年。絶妙な時間だ。思い入れとそれが薄れる頃にやってくるクライマックス。初期からの読者も、中途読者をも巻き込みそれはエモーショナルな爆発を引き起こすだろう。そして物語はシャカイゲンショウと名を変える。マーケティングなのに。

最近のアニメを見てごらん?そう、一期12話、二期24話、それ以上の話数は描かれない。進撃は例外です。あれは話の構成力も見せ方もズバ抜けている。進撃は今後50年は伝えられる物語になったけれど、そんな傑作は「エロゲ」を通っていない層では難しいでしょう?ホイホイ出られちゃ困るんだよね。

そう、中編から短編ほどの物語を量産する体制に入っている。それは消費という概念によって是と姿を変えた。寂しい話。ウィリアムバロウズが大麻吸いながら笑っている声が聞こえるよ。

それでも僕は呪術廻戦に出会って、五条悟と釘崎野薔薇に出会ってしまったから、まるで僕が文章を書くきっかけになった、はたけカカシと春野サクラの生き写しの様な二人に出会ってしまったから、僕はもう一度書き出すしかなかった。あの頃のありとあらゆる血反吐を、今の僕が書き上げなければならない。そんな奇妙な義務感を感じている。

呪術廻戦の図らずも考察を行いそうになっている僕を押しとどめるのが彼らだ。この愛しい二人だ。プエルトリコの海とリルケの薔薇だ。まるでグランヴァカンスだ。甘ったるい夢の様な地獄。

でも夢はいつまでも続かない。夢を見た罪を、進撃ははっきりと提示した。僕らの罪がなんなのか、余罪についてはわからないけれど、一つだけはっきりしている。それは夢を見たからだ。

どうもセンチメンタルな気分だね、だって雨が降ってる。この雨が霧を連れてきて、その霧がサクラを散らしてしまう。やがて桜と霧が一緒になって空に昇ったら、夏が始まる。野薔薇の生まれた夏が。

だからもう少し、この曲を聴きたいんだ、いいだろう?


追記

思ったんだけどさ、野薔薇の術式使えば、五条及び偽夏油の居場所わかるんじゃね???

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