見出し画像

五釘と呪術廻戦と物語の話

愛と平和を。

東の空は混沌と散弾ファイヤー

僕らから観て西の空は、混沌と散弾ファイヤーで、怒ってる街の住民は既にライオット 狂った叫びは報道管制をイグノアー、マッチョなLiar、ワッタファッカオフ

呪術廻戦考察、感想前の、勝手すぎる僕のコラム

僕はだいたい一日おいて、呪術廻戦感想を書くようにしている。流石に発売したその日に、ってのも痛い話じゃない?だからまあ、一日おいて火曜日に書くようにしてたんだけど、今週、というか今回は無理。何故なら

書きたい事が多すぎる。

書きたい事の大半は、今まさに起こっている東欧の戦争。ウクライナ侵攻、ウクライナ戦争、について。そして、ツイッターやSNSを介して伝えられてくる現地の状況、僕はそこで、「物語の始まり」をみたんだ。

二人のウラディーミル。

ポピュリスト、芸人、政治には不向きな経歴の彼は、今、ウクライナでこれ以上ない「役」を演じている。英雄だ。

物語の始まりはこうだ。

僕は芸人だ、人々を笑わせるのが仕事。僕の仕事は笑顔を広める事、沢山の人が笑えること。平和である事。けれど華々しい彼の人生は、たった一日で終焉を迎える。

ロシア。ウラディーミル・プーチンによる、ありえない要求。
彼は言った。
「ウクライナで、我ら親ロシア派の同胞が差別を受けているという報告を受けた。我々は彼らを救うため、ナチズムにも等しい、ウクライナに進軍する」

何を言っている?何を言っているんだ?クリミアを実効支配し、住民を虐殺したのはロシア軍だ、そんな要求はのめない!

次の日から始まる虐殺。ヘリボーンから沢山の爆弾が投下されて、民間人を殺す。人々はウクライナから逃げ出し、ポーランドへと走る。
芸人に何が出来る?ただの芸人だった俺に、何が出来る?彼は決断した。

国に残って、闘う

彼のこの宣言が、彼が演じた「大統領」という役が、役割が、ウクライナ全域に火をつけた。

ウクライナに栄光あれ!

物語が始まっている。神話が、始まっている。
死に向かう高揚。あってはならない高揚だが、これは確かに存在する高揚で、その高揚はすさまじい力を引き出す。現実を変える。行動として現れる。歌いながら進軍をする、死ぬ為に。人はね、誰かの為に死ぬとき、とてつもない高揚を感じるように出来ている。それは自身の死の否定であるから、永遠の証明となって存在し続ける。

序盤はこうだった。なんていうかマジで凄まじい物語なんだ。

第二部。ゼレンスキーと激しい選挙戦を戦った、かつての政敵達もまた彼の元に集った。日本でいうところ、岸田総理の側に、志位さん、枝野さん、橋下さん、皆が集って「俺も戦う」と宣言したようなもの。
闘って死ぬ。悔いなく死ぬ。死の瞬間、呻きながら泣きながら「fuck」と言いながら死ぬ。それでも心は満足している。自分は確かに、誰かを守って、意味を持って死んだのだ。

そして、もう一人のウラディーミルは焦っている。
当初の予定では、三日ほどで首都キーフを陥落させているはずだった。しかし、ウクライナの抵抗はすさまじく、兵力の3%ほどが削られてしまっている。余力はあるが想定外だ。今、この機に乗じてアメリカやEUが動かないとも限らない。彼はとある男に要請をした。


チェチェン共和国首長、カディロフ。その彼が個人的に所有する「兵団」である。傭兵に近い。金を払えばどんなことでも行う、と言われる「悪魔の軍隊」の派遣を要請したのだ。みんなも知ってるでしょ、チェチェンの首切り動画。チェチェン人は常にロシアに殴られてきた。銃砲を子守歌にして、血を産湯に生まれ出た鬼子達。彼らの任務は「民間人への攻撃」も含まれる。

時を同じくして、ゼレンスキー大統領に報告が入る。
「我々も貴方と同じく、ウクライナ防衛に加わりたい」
彼の名前は、シェイフ・マンスール、ジョハル・ドゥタエフ。
ロシアに抵抗し続ける「チェチェン人」の義勇兵だ。

彼は知っているのだ。カディロフツィのやりかたを。同じチェチェン人で同じ銃砲を聞き、同じ血を浴びてきたのだ。

「ゼレンスキー、君は地獄を見たことがあるかね?私はある。地獄は砂埃と轟音の中からやってくる。血と泥と苦痛を生み出すためにな。私達はチェチェン人、あれに地獄を教えられたものだ。我らの宿敵、ウラディーミル・プーチン。お前をあるべきところに還そう。そろそろ地獄の蓋も開きそうだ」

そして世界は今、この物語をかたずを呑んで見守っている。
世界各国(日本もだ)スウィフトを発動し、ロシアへの送金が非常に難しくなった。対してプーチンは、「核」の仕様をほのめかし始める。
天然ガスを止められて、「地球にやさしい」政策をとれなくなったドイツも決断した。パンツァーファウストをウクライナに送っている。

それでも「勝てるかどうかわからない」のが現状だ。既にウクライナでは、18歳から60歳までの男性、「民間人」の男性を募集しはじめている。
対するロシア軍は、まだ10万の兵力を残している。兵力の逐次投入は敗戦への布石なのだけれど。

そしてロシア。
ロシア国民も蜂起した。

2022年の戦争は、20世紀初頭と同じく、戦車と歩兵で始まった。銃声と泥と血の記憶。記憶は過去のものだから、過去を今に蘇らせてはならない。2020年の戦争は、もっとスマートであるべきだ。情報戦や、最新技術を駆使した、エキサイティングで血の流れないもの。
血が流れた瞬間に、僕たちは居心地の悪さを感じる。違う。みんな思ってるさ、違う、って。

そう、ウラディーミルは間違った。見誤った。
彼はKGB、血と裏切りの中で生きてきたエリートだ。帝国ロシアの夢をみたエリートは今、正に「ツァーリ」となって城の中、孤独にたたずんでいる。

世界各国の支援、(中国を除く!)はすさまじい。
ロシアが「我々が居なくなれば、衛星の管理はどうするのだ?」のセリフに、画像を叩きつけた男が居た。

物語はまだ終わってない。簡単にいえば、これは

バッドエンドから始まる物語 なんだ。

この物語の終焉を考える。戦争が始まってしまった時点で、このお話はバッドエンドだ。

一番血が流れない方法は、ロシア国民の蜂起。ロシア軍の士気は非常に低い。

城の中で佇むツァーリを、誰か解放してあげちゃあくれないか。人々が平和に暮らすのに、拡大は必要ない、なかったんだよ。。。
けれど彼はツァーリであって、彼もまたツァーリの役を演じている。だから、最悪は、核戦争。三次大戦の勃発だ。
三次大戦はもう起こっている。何故なら、ウクライナで衝突しているのは、捻じれた20世紀の衝突だから。

ポピュリストで芸人で英雄になった「ゼレンスキー」
エリートで権威主義でツァーリになった「プーチン」

さあ、2010年代を紐解いていこう。

トランプはダメだった??何故香港を僕らは救えなかった?エリートが生んだ戦争こそがウクライナ戦争だ、それにポピュリストが中心になって応戦している。
香港を救えなかった事なんか簡単に答えがでる。why?白人じゃないからさ。
大衆迎合主義を、衆愚政治と切り捨てた奴らが今、エリートで身を固めたプーチンを非難している。僕には不思議でならない。

こいつは噴き出した、20世紀の亡霊たちだ。死にきれなかった亡霊が噴き出して戦争を始めた、生かしておけばよかったんだ。


今週の呪術廻戦感想戦

ってなことは置いといてですね。

今週の呪術廻戦です。

お色気お姉さん、下下先生の趣味よろしく、良い体をしている・・・。
格げー体系というか。の、野薔薇もあんなんなのかなぁ・・・野薔薇パイが大きいからぁ、パイがぁ・・・。

ま、それはそれ。

たかこてゃが、黄泉返りについて語りましたね。一度目の人生に悔いがあるから、ケンジャクの誘いに乗ったと。つまり、この中にいる術師の殆どが、一度死んでいる、可能性がある。

で、見事に乙骨クンのルーツを当てたタカコちゃん、あーわかりますよ、わかる。

釘崎野薔薇の面白暴言集
「自覚ある煽りと自覚のない煽りって自覚ないほうがタチ悪くない?」

ほんこれ。

あとまぁ、乙骨クン、結構絶妙に危ない橋わたってんじゃねえか、って気がするんですよ。

「恋人とか友達とかいなかったんですか?」

「なんで自分なんかのために必死になるんですか?」

これは言っちゃダメなセリフ。

自分を守れない、自分を大事にできない人間に他者を大事にできるわけないだろ。何いってんだ。

ここものすごく野薔薇と反発するね。野薔薇は自分が大事だから、自分が守ろうと思った全てに対し命を賭けて守るけど、乙骨クンは違うわけだ。

自分なんかが守ろうとしたものには価値がないわけで、リカもリカが守っている人命も、自分なんかが守れるはずがない、って帰結になる。

タカコちゃんもそりゃあキレる。僕も読んでて「何言ってんだこいつ」と思った。

うまい具合に仗助が間を埋めてくれたんですが、タカちゃんと仗助、共闘している、って訳じゃないぽい。タカちゃんの「早く撃ってこい」は、仗助の今までを観察してて、恐らくこのタイミングで撃つだろう、というタカちゃんの予想だったんだろう、と思います。撃ったら撃ったで、機をみて乙骨クンをどうにかする一手持ってたんでしょうね。しかしまぁ、

自分なんかクンが、ガッツリ仗助に向かっていったので、さて。

しかし、やっぱあの発言はあかんね。

自分なんかの為に。

自分の事だけになんでそんなに必死なん?でもよかったと思うよ?セリフとしては。自分「なんか」はあかん。

まぁ戦闘続いてますしね、乙骨編、

たった一人の勝者になった乙骨に、一体何が起こるんでしょうね。楽しみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?