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キラキラはもう嫌い。[Have a Nice Day!「Fantastic Drag feat.大森靖子」に愛を込めて]

20200531

チワワちゃんの様なキラキラな世界で絶望したい。

私が生きている世界はいたって普通だ。普通なんか人ぞれぞれだっていうかもしれないけど、いたって平穏な家庭に生まれて、私立の大学に通って、友達と相席屋なんか行ったりして、社会の汚さを少し知って、どうにか受かった会社の営業になった。そんなところ。

そんな私が一番、世界で、宇宙で、好きな曲がある。どうしてもその話をしたい。

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Have a Nice Day!「Fantastic Drag feat.大森靖子」

【キラキラはもう嫌い 孤独なんだこれわかんないでしょ】
【キラキラはもう嫌い でも求められたらやめられないんだ】
【キラキラはもう嫌い あたしがどんどん死んでくから】

大学生になった私は、いろんなことを知った。
お酒の味。ほろよいでは酔えないこと。危険な夜。サークルの先輩の秘密。身体だけの関係。寂しさ。大人になった僕たち。誰でもよかった夜。大好きだった君。ブラックニッカの味。知らない町の朝。どうでもよくなかった君との雪合戦。君が吸ってるマルボロの味。
その全てが苦しくて好きだった。

夜の街は好きだった。キラキラだったし、欲望が滲んで漏れてしまっている感じが。
そこに行くと、どうにも承認欲求を満たされた。その瞬間だけ孤独が癒された。
「大学生?」「どこの大学?」「どこ住んでんの」「お酒好きなの」「彼氏は?」
テンプレートな言葉にテンプレートな態度で返事をする。
女ってだけで話しかけられて、それだけで満足だった。

よくわかんない男と欲望の街を歩く。

朝になると痛いほどの朝日が、死にきった身体中に刺さる。
こんな朝を何度迎えただろう。
弱くて寂しくて孤独が怖くて、やめられなかった。

だから、キラキラはもう嫌い。

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味園ユニバースで靖子ちゃんと浅見さんのFantastic Dragが聞けたことは一生忘れない。
動画に残すことも考えたけど、あの一瞬を脳に彫りたくて、スマホを掲げるのはやめた。

靖子ちゃんに人生救われている話と、ハバナイの箱でボロボロになりたい話はまた今度しようと思う。

日曜日の絶望へ、愛を込めて。

https://youtu.be/6AZLmUp5bxM



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