子どもの特性悪化から二次的問題への対応
子どもの発達障害の特性そのものに対応できれば、そこまで大きな問題にならないことが多いです。そのため、適切な支援で健全な成長を伸ばしていくことが大切になりますが、もし、特性に順応した対応ができないと2次的問題が発生してしまいます。
二次的な問題とは?
もちろん、障がいの有無に限らず、すべての子どもが2次的な問題になりえます。ですが、障がいを持っている子どもの方がなりやすいと言われ、二次的な問題は「学習困難」、「不登校」、「 いじめ」、「問題行動」、「 対人関係の困難さ」などです。
そこで、このような2次的な問題に対して「全員を対象とした共通する対応(予防的対応)」と「 段階的な個別介入」がありますのでご紹介します。
一覧表にあるように、全員対象の対策は「環境設定」か「ユニバーサルデザイン」による共通の解決策の提示になります。そのため、個々への対応も段階的に必要になります。
例えば、「いじめ・不登校」に関しては①人権教育②つきあい方の指導③自己肯定感④コミュニケーション⑤集団主義から自己決定へ、のように必要な対応をとります。
確かに、対応は間違っていないのですが、これでいじめが解消されたり、不登校が解消されるでしょうか。そのためには、教員が要因分析を通じて得た知見から、①自己肯定感を育てる②学習支援③対人関係支援を実施します。
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