マイナンバーカードについて思うこと

マイナンバーカードの返納運動が始まっているようです
システムや情報の誤登録、保険証との紐づけを強制するなど、ありとあらゆるボロが出てきている中で、マイナンバーカードに反対する人たちが返納運動をしています

しかし、本当にマイナンバーカードは廃止するべきなのでしょうか

私のプロフィール欄を見た方の中には『リベラル系の人たちってみんなマイナンバーカードに反対しているじゃん!』と思ったことでしょう

確かに私がSNSで繋がりを持つ人たちはほぼ全員、マイナンバーカードに反対しています

私自身もマイナ保険証やずさんなシステムで運用することには反対です

しかし、マイナンバーカードそのものを廃止した方がいいかという質問には『どちらともいえない』のが現状です
その理由についてつづっていきます

その前にお願いです
この文章は私の主観で執筆しています。そのため間違った認識やあなたの考えと異なる話が出てくるかもしれません
ご了承の上、お読みいただければ幸いです

では、本題に入ります

私自身がマイナンバーカード廃止に賛成できない理由はただひとつ

公的な顔写真付き身分証明書が手元になく、作らざるを得ない人が一定数いるかもしれないからです

実際、私もその一人に当てはまるかもしれません

例えば、リサイクルショップで買い取りをお願いする時、必ず顔写真付きの公的な身分証明書が必要になりますよね?

また、銀行口座やパスポートを作る際にも公的な身分証明書は必要ですよね?

さらに、頻繫にあるわけではないと思いますが本人限定受取郵便を受け取る際にも顔写真付きの公的な身分証明書が必要です
私は少し前にあるネット銀行の口座開設をしようと調べましたが、キャッシュカードが本人限定受取郵便で発送され、受け取り時にマイナンバーカードか運転免許証か住民基本台帳カードが必要と書かれていました

そう、これら本人確認の時に顔写真付きの公的な身分証明書が必要になるのです
その時に、運転免許証もない、住民基本台帳カードもないとなれば、マイナンバーカードに頼るしかない
と思います

ただし、私自身は発達障害で障害者手帳を取得しているため、本人限定受取郵便以外はどうにかなります

しかし、本当に何もない状態、運転免許証も住民基本台帳カードも障害者手帳もない場合や私だと障害者手帳を使えない場合は結局マイナンバーカードに頼るしかなくなります

身分証明や本人確認ができなければ不利になることや最悪の場合、生活を確保できず危機に陥る可能性もあることでしょう

だから私はマイナンバーカードを完全に廃止してとは言えないのです

でも、保険証をマイナンバーカードに紐づけて現行の保険証を廃止するとか、ずさんな管理システムで個人情報の誤登録が相次ぐとか、取得を強制するなんてことはおかしいです

私たちは日本国憲法で思想の自由を保障されています
それはマイナンバーカードにおいても通用するはずです

例えば
『私はマイナンバーカードを返納します』はありですが、
『あなたもマイナンバーカードを返納しなさい』と言うことはそれこそ『強制』に値すると私は考えます

マイナンバーカードを取得するかしないか、返納するかしないかは本来個人の自由なはずです
『取得』『返納』どちらにおいても強制はできないと思います

まあ、確かに現状のままではいろいろと問題が山積みです
私はマイナンバーカードを取得していますが、いろんな話を聞くと怖くて持ち歩けません

マイナンバーカードについては様々な考えがあることでしょう
私はこう考えます

『現在のマイナンバーカードのシステムは問題だらけ。だからこそ、取得するかどうかの選択を個人にゆだねてほしい。欲を言えばマイナンバーカードの是非よりも先に公的な身分証明書を持たない人への対応を議論してほしい』

政治は本来、国民生活を保障するためにあると思います
全ての国民の全ての望みを叶えることは難しいかもしれません

でも、生活保障だけはしっかりしてほしいのが私の望みです
だからこそ、議員は口先だけで終わってほしくないのです
これについて書くと話が脱線するのでこの辺りにしておきます

私の意見をまとめると、

  • 顔写真付きの公的な身分証明書がないと不便なこともあるから、一概に『マイナンバーカードを廃止しろ』とは言えない

  • マイナンバーカードを取得する・しない、取得したマイナンバーカードを返納する・しないはどちらも個人にゆだねるべき

  • マイナンバーカードの是非よりも先に顔写真付きの公的な身分証明書を持っていない人への対応を議論するべき

ということです

私自身の考えはあくまで一つの考えにすぎません
あなたの考えを今すぐどうしろとは言いません
ただ、この問題を考える上で少しでも参考になればうれしいです

最後までお読みいただきありがとうございました

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