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バリ島の夏休み vol.13

 朝食を食べてせっかくなので街に出てみるかと思ったのだけど、あいにくの雨が降ってきた。本当は主要箇所をぐるっと回る観光バスに乗ってしまいたかったのだけど、そもそもお金を持っていなく、両替所やバス停を探したりしているうち雨足もひどくなってきて面倒になってしまった。ラッフルズの周りをぐるっと歩いたけど、何とも言えない独特のオリエンタリズムが漂っていて、実にシンガポールらしい。

出かけるのは止めようという話になり、結局部屋に戻った。どうやら昼ごはんも食べてよいみたいだったけど、朝食べ過ぎて入らない。仕方がないので雨に濡れたシンガポールを眺めつつ、部屋でゴロゴロ。とても眺めが良いホテルだったので、ただ部屋から外を眺めているだけでも気分が良い。部屋も良かったので、両親はようやくここで荷物のことを忘れてホッとできたと言っていた。ちょっとゴージャスで、気分も少し贅沢になったよね。

少し昼寝していたら、旦那と上の子が、せっかくだからタクシーでマーライオンを見てくると言い出した。マーライオンと言えばシンガポールの象徴で、前回シンガポールに行ったとき、見に行きたいと思ったのに道に迷って見られなかったのだ。だからマーライオンは私も見たい。ガッカリするとは思っても、実際に見てガッカリしたい。両親に出かけてくると告げに行くと、2人ともグーグー寝ていた。ゆっくりできてて良かったです。

カードの使えるタクシーを探すのに少し手間取ったけど、無事捕まえてマーライオンのいる公園まで行ってもらった。乗ってみたらあっという間に着いてしまい、これって歩ける?!土地勘がないから仕方ない。でも車から眺める景色も良いもの。

さあ、初めてマーライオンにご対面!
ここまであまり日本人の姿は見なかったのだけど、この公園にはいっぱいいました。同志たちよ、どこにいたのさ?
初めて見たマーライオンは、意外にガッカリしなかったです。おお、結構やってるじゃんて感じ。思わずいっぱい写真撮る感じ。ここからもマリーナベイサンズが見えるのだけど、以前行った時にはなかったし、今回は見られなかったけど、有名な植物園も前はなくて、シンガポールはこの10年でとても変わったと思う。高層ビルも増えて、より人工的で、でも面白い都会になっていた。

帰りはまだ時間もあるし雨も上がっているし、ホテルまで歩いてみることにした。マーライオンの向かいにあるホテルに見覚えがあり、名前も聞き覚えがある。もしここまで来ていたのなら、私はすごく近くまで来て見れなかったのだなぁ。今のようにスマホもなかったからね。今は何だか、スマホに連れてきてもらうって感じ。私は迷っちゃったりする方が好きなんだけど、効率は悪い。

ホテルまでの道中、運河沿いにずらーっと海鮮などを扱うレストランが並んでいて、とても楽しそうだった。ここを歩いて旦那さんが、次はシンガポールだけに来てみたいと強く話していた。乗り継ぎで降りる度に言っていたのだけど、実際に街を歩いてみて、さらに気持ちが動いたよう。

ホテルに戻って汗をかいたのでシャワーを浴び、夕食をとりにレストランに行った。さすがディナーで朝とは違ったご馳走がこれでもかと並んでいた。お寿司もあるし、生ガキがずらーっと壁一面に並んでいる。海外で牡蠣は危険かと思ったけど、もう帰るしいいよね。その場で作ってくれるヌードルとか、変わった食材のスープとか、胃がいくつあっても足りない。これまたお腹がはちきれそうだった。
レストランのスタッフがみんな感じがよくて、料理を取り分けてくれたり色々教えてくれたりする。このホテル、なかなか良いホテル。

チェックアウトして空港に向かうとフロントに告げると、なんと現金を渡された。これで車に乗って空港に行ってくださいとのこと。それは2家族で空港まで行くには十分すぎる額でかなりびっくりしたのだけど、いっぱいサービスしてくれて、また来てくださいってことだね。値段の安さにLCCに心が動くことがないわけじゃないんだけど、この時は本当にシンガポール航空を取ってて良かったと思った。同じ乗り継げなくても、空港で放り出されるのと、今回のようなもてなしを受けるのでは雲泥の差だもの。

帰国は1日延びたけど、結果的には楽しい思いをさせてもらって、前回に続きシンガポールは超好印象。こんなに良いことばかり起こるなんて、私ってシンガポールと相性いいのかしら?