エフェクチュエーションな世界を作る「センスオブワンダー」と「ネガティブケイパビリティ」#32
エフェクチュエーションとセンスオブワンダー、ネガティブケイパビリティ、、
、、!と3つも長い方カタカナを並べられて、
なんじゃそりゃ。゚(゚´ω`゚)゚。
と思われたかもしれませんが3つに共通点があるのでは、と発見したのを今回記事にしたものです。あくまで私見なのですが、、。(^_^;)
今回は「時間軸」がキーワードです。
少し長くなってしまったのですが、自分なりにまとめてみたので、最後までお付き合いいただけるとうれしいです(๑˃̵ᴗ˂̵)
エフェクチュエーションの時間軸
3月30日のイベントでエフェクチュエーションについて、より深掘りすることができたのですが、
神戸大学の吉田満梨先生が、
「不確実性を増す時代においての判断は長い時間軸にしてみる。そんな時代にこそエフェクチュエーション的思考は相性がいい」
と言う趣旨のことを言っておられたのを覚えています。
そう、エフェクチュエーションは短距離走でなく長距離走的な時間軸で意味ある偶然を見出すものではないかと思うのです。
ネガティブケイパビリティは「時間軸」を長くする。因果をせっかちに決めない。
バタやんさんはネガティブケイパビリティをこんな言葉で表現されています。
時代の変化が激しく慌ただしく答えが求められる時代において、あえて逆説的に時間軸を長く置いて、すぐに答えを出したり、ゴールから逆算しない。
こういう姿勢なんだと思います。
、、目標を定めること自体は悪いことではない。
でも短時間で答えを出さねばならぬ状況や数字とかいうようなわかりやすいプレッシャーにさらされれば、そこには過程を「楽しむ」と言う概念はなくなると思うんですね。
、、時間軸が長く、答えがすぐに出ないことの代表格が子育てです。
前回は子育てのように不確実で長い時間軸で考えるものはネガティブケイパビリティの考え方がとても大切である、と尾石晴さんのVoicyから気づいたことを記事にしました。
偏差値がどうとか目標ありきになると、子育てを「楽しむこと」から遠ざかってしまうような気がするんです。
ネガティブケイパビリティについて再定義
バタやんさんはネガティブケイパビリティを以下のような言葉でもまとめてくれています。
この不思議さや懐疑、という言葉をみて、それってセンスオブワンダー(sense of wonder)やん!と思ったわけです!!
センスオブワンダーとは
「センスオブワンダー」とはアメリカの作家で、海洋生物学者でもあるレイチェル・カーソンの著作のタイトル。
幼い子供がいる人にとっては子供との関わり方ということで紹介されるかなり有名な本です。
ワンダーとはなにか?
この本は著者が幼い甥っ子のロジャーと自然に触れ合うことで大人になると失われていくセンスオブワンダーに出会い直す、という作品です。
1965年にアメリカで出版されるや、たちまち大ベストセラーになったとのことですが、実はこのちょっと前にレイチェルはすでに癌におかされており未完の大作であると言われています。
だからすごく短い。
でも死を意識して書かれたその1冊に金言が溢れているということで世界中で読まれています。
それなのに読むのを怠っていた私はオーディオブックでようやく最近読了。(^-^;
自然に触れることで得られるもの
自然には定型の答えはない。その得体の知れない何か、を探求し続けることで、いつまでも好奇心を持ち続けることができる。
また自然に触れることで、この世の中はなんでもコントロールできると思う人より、自分のちっぽけさに気づき謙虚で寛容な心を持つことができる、、。
センスオブワンダーはそんなことを教えてくれます。
エフェクチュエーションはセンスオブワンダー?
エフェクチュエフェクチュエーションの面白いところは、因果が最初から設定されているのではなく、後付けであり、時として大きな時間差で起こってくると言うことです。
それも、人知を超えたというか不思議でワンダーな感じがしませんか?
因果の短いものと因果が長いもの
世の中にはこのボタン押すとこういう反応があるという因果の短いものと「自然」のように途方もなく、長い年月をかけると言う因果の長いものがあります。
ネガティブケイパビリティやエフェクチュエーションは因果が長く計り知れないものの存在に気づくことなのではないかと思います。
長い「時間軸」、と「人智を超える」という点がエフェクチュエーションとセンスオブワンダー、ネガティブケイパビリティ、、これらの共通点なのではないかとふと気が付き今回取り上げてみました。
コーゼーション、ポジティブケイパビリティとのバランス
ポジティブケイパビリティは因果を見つけ問題を解決する能力、とも言えますが、見つけた因果のもと、コーゼーション的に目標設定をしてはいけないのでしょうか?
もちろん、そんな事は無いですよね。(^^;;
因果の短いものについては、勉強すれば試験の点数が上がったとか、それによって人は努力することができます。
コーゼーションはダメで全てエフェクチュエーション的であらねばならぬ、ポジティブケイパビリティはけしからん、すべてはネガティブケイパビリティを高めるべきである、という二項対立的なものではなく、時間軸によって使い分けていくものではないかと思います。
荒木博行さんはネガティブケイパビリティとポジティブケイパビリティを「引力」と表現されていました。
ポジティブケイパビリティが右の引力なら、ネガティブケイパビリティは左の引力。
どちらかの引力だけが強ければ倒れてしまいます。つまるところ時間軸によりバランスよく使い分けることが健全である、ということです。
まとめ
因果が長いものの最たるものが「自然」であり、子育てや事業の経営も長い時間軸で考えることも大切です。
ただし、長い時間軸だけで考えると、やじろべえのように倒れてしまいます。
ネガティブケイパビリティとポジティブケイパビリティ
エフェクチュエーションとコーゼーション
うまくバランスさせながら、短い時間軸で結果を求められることに疲れたら、大自然に触れるのもいいかもしれません。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。(^^)
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