パッキンづくり
私の子どもの頃の遊びは
リカちゃん人形でもない。
おままごとでもない。
木製の型抜き台の上に
黒ゴムシートを置き
パッキンの打ち抜きをあてて、トンカチで抜く。
何個も、何個も作る。
水道屋の娘として生まれ育っていなかったら、
こんなことしていなかっただろうな。
別に家業を手伝ってほしいと言われた覚えはない。
つまりは、仕事道具を勝手に遊びに使っていたというところだ。
子どもが作ったパッキンを売り物にしていたのかさえ聞いたことがない 笑
ただ、横で見ていたであろう、父も祖父も伯父も、職人さんたちも
誰にも文句を言われた覚えがない。
下手だとも、上手いとも言われたことはないように思う。
そうして育った。
これが良かったのかなんて、そんなこと誰にもわからない。
でも、少なくとも私は感謝しているよ。
ただ無心にやっていることの価値を教えてもらえたと思う。
親になって一区切りした今、あらためて感じている。
パッキンづくりみたいなちっちゃそうなことも
人生を楽しむ土台の1つになっている
※ 水道屋の作業場は、子どもにはワクワクの遊び道具がいっぱいでした!
折に触れ、書いていこうと思う。
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