6.黒い翼
今日も
前進し歩く 其処には誰も居ない
天へ召し上げられた
痛む足で坂を登る 長い道のり
帰巣本能が道を教える
空っぽの巣に帰っても誰も居ない
血のように羽が落ちている
鳥は天に登っていった
どれだけ坂を登っても
二度と逢うことはない
蝋の翼で追いかける事は出来ない
橋の上で見送る
今日も
前進し歩く 其処には誰も居ない
天へ召し上げられた
痛む足で坂を登る 長い道のり
帰巣本能が道を教える
空っぽの巣に帰っても誰も居ない
血のように羽が落ちている
蝋の翼で追いかける事は出来ない
橋の上で見上げる
空から黒い羽が降ってくる
祈りながら見つめている
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