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番外編:コロナ2年目の海外渡航記(2021年11-12月)

この2−3週間ほど、Noteをお休みしていました。
まさかこのタイミングで日本に行くとは想像もしていませんでしたが、仕事と家族の事情で、2週間半ほど、2年ぶりに帰国しておりました。年末年始など、これから日本に行かれる方の参考になればと思い、また、私も初めての事だったので、自分の記録としても、少し私見も交えて今回は番外編として、海外渡航記をシェアします。

1.渡航申請からオーストラリアを出るまで

11月、オーストラリアは、これまでほぼ鎖国状態だった規制を緩め、国民及び、永住者は申請なしで渡航できるようになりました。ワクチンを2回接種して、14日以上経っていることが条件です。出ることは自由になりましたが、行き先の国の規制に従わないといけないのは変わりません。
私は11月5日に日本政府が発表した新たな水際対策(現在この措置は中断されています)により、帰国後3日目のPCR検査で陰性となれば、事前に提出した特別行動の計画に沿って行動できるという許可を、文部科学省から得て入国しました。日本の入国の条件として、フライトの72時間前までにPCR検査を受けて、陰性証明書を発行してもらいました($250)。それまでに入国管理局が管理するMySOSなどのアプリをスマホにインストールしたり、厚労省のアンケートに答えたり(アンケートを終えた後に出るQRコードをプリントアウト)、ワクチン接種証明書、入国時の宣誓書もプリントアウトして準備。
いつもよりかなり早めに空港に行きましたが、カウンターが開くのはコロナ前と変わらず出発時刻の3時間前。私はANAの便でしたが、パスポート、陰性証明書、ワクチン接種証明書を確認。チェックイン。「ラウンジが開いていない」と聞いてガックリ。電光掲示板を見たら、空港全体で片手で数えるぐらいしか便数がないので、納得。国境を開けたばかりで、オーストラリアの航空会社カンタスもまだほとんど飛んでいないので、コロナ前の水準まで回復するのはまだまだ先の話・・・

2.入国(羽田空港)

着陸後、CAさんの誘動で順番に機外に出る。矢印に沿って、進み、各チェックポイントで書類の確認、全部で4ポイント位ありました(これをもっと効率化できないかな・・・)。私は文科省からの書類があったので、アプリをインストールするポイントはスルーになりました。その後、PCR検査。30分位待って結果が出る。陰性だったので、それから入国手続き。チェックインした荷物を取って出口へ。

3.隔離場所への移動から、自主隔離期間

空港から隔離場所へは公共交通機関を使ってはいけない事になっているので、自分で交通手段を確保する必要があります。私は神奈川に住む家族宅で隔離をしたのですが、お迎えには来られなかったので、特別タクシー(ハイヤー)サービスを使いました。各会社のホームページから事前に予約できます。車から見えた富士山が綺麗で、日本に帰ったと実感!

次の日のお昼頃まで、MySOSに、連絡はないそうです。(そういう案内がありました、、、このシステムは良いのだろうか?着いてすぐ外出できてしまう・・・)。私の場合は到着次の日の18時半頃にMySOSへ最初のビデオ通話がありました。「きたー」と思い、タップ。無言の30秒間録画されている。私が入国してからの2日間で、オミクロン株の確認で世界中が緊迫状態に。オーストラリアからの入国者にも政府が指定する隔離措置が始まりました。数日違ったら、施設で隔離だったかも・・・ラッキーでした。

3日目に、まだ公共交通を使ってはいけないので、車で平塚のPCR検査センターへ。「日本のPCR検査センター」は誰も防護服を来ていなくて、オーストラリアとの違いにびっくり。証明書込みで15000円。夕方に陰性証明が送られて来たので、このスクリーンショットを入国管理局に送る。

4.特別行動開始から待機期間終了まで

入国管理局から、陰性証明の受領と特別行動開始のお知らせが届く。事前に活動計画で記入していたように、鉄道で高松へ。その後は毎日ビデオ通話で居場所の確認。時々出られなくて、自宅にも電話がかかってきました。一度、担当の方からMySOSを通して健康状態チェックの電話がありました。入国10日目にPCR検査(証明書込み9300円)。前回同様、陰性証明を提出して、待機期間終了のお知らせが届く。

5.オーストラリアへの出発前の手続き、フライト前手続き、入国

オーストラリアに入国するには、出発便の72時間前までに、Australia Travel DeclarationWebサイトまたはアプリから、申請する必要があります。その際過去14日間どの国にいたかの申告やワクチン接種証明書の提出をする必要があります。入力内容により、入国後の隔離期間などが知らされます。

また、フライトに乗る条件として、出発前72時間前までに受けたPCR検査結果の陰性証明書を提示する必要があります。高松で、条件を満たす証明書を出してくれる医院を見つけてフライト一日前に検査(証明書込み22500円)。

私は高松空港から羽田空港へ、そして羽田からシドニーという行程でした。荷物は、高松でシドニーまで預かってくれましたが、羽田の国際線ターミナルに着いてからANAのカウンターに行き、陰性証明書、ワクチン接種証明書、オーストラリアの永住ビザを提示して、フライト前手続きを完了しました。

そして、オーストラリア到着後、オーストラリア政府およびNSW政府の検疫に関するアナウンスを聞き、機外へ。いつものように入国手続き。時間がかかるかなと思っていたのですが、ここではワクチン摂取証明書を提示して、あっさり入国。担当官に「来週お誕生日だね!Happy birthday!」と言われて、ああこのノリ、オーストラリアに帰って来たなあと実感。荷物をピックアップして出る。入国から荷物をピックして出るまで、30分ぐらいでした!

6.オーストラリア国内のトランジット

ではキャンベラ行きの飛行機に乗り換えましょうかーと、カンタスのトランジットカウンターに行くと、閉まっている。いつもはここで荷物をチェックインして、乗客は手荷物だけで国内線ターミナルへのバスに乗るのですが、、、。あららら、と思って周囲を見回してみると、国内線ターミナル行きのバス停はこちら!というサインがあるので、それに沿ってバス停へ。そこで気づいたことは、スーツケースも一緒にバスに乗るということでした。うーん。これはどうしよう・・・と思っていたら、私の特大スーツケース(30kg)は後ろに並んでいた男性がバス内に運び入れてくれました(オージーってこういうのは本当親切)。無事国内線ターミナルに着き、キャンベラ行きの便に乗りました。

7.入国後24時間以内のPCR検査及び隔離期間(ワクチン接種済み対象)

オーストラリアに入国後は、24時間以内にPCR検査を受けなければいけません。私は自宅に到着して、一休みしてから、近くのドライブスルーの検査会場に行きました。翌朝陰性結果がスマホへのメッセージで届きました。ACT政府の規定で、今日から3日間、自宅で自主隔離です(同居の家族も同様)。3日目に再度検査を受け、陰性なら隔離終了となります。この間、毎日健康状態に関する簡単なアンケートに答えます。日本との違いは、メンタルヘルス関連の質問項目があること(「あなたは自殺を考えていますか?」など)。もし、メンタルに問題があると判断された場合は、政府の担当者から連絡があるそうです。3日後に、自主隔離期間が終了しても、6日目に再度検査をして陰性となるまでは、行動は控えることと指示され、入国後12−13日目に再度検査を受けることが推奨されています。

ここまで自分で振り返って、コロナ前と比べて海外渡航は手続きなどが複雑になって大変だった、、、と実感しています。私はオーストラリアを出るまでは書類に不備がないか、そればかり気になっていました。日本に着いたあと、すぐオミクロン株への対処措置が始まったので、毎日オーストラリア政府への入国の条件や隔離措置が変わるかどうか、ヒヤヒヤしていました。まだまだ海外渡航は気軽にはできませんね・・・

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