私が目指すもの

ドイツに住んで5ヶ月が経ちました。初心を忘れないためにも、何を目指し、なぜここに来たのかを書いておこうと思います。

1、私が目指すもの
私の1番の目標は『これまでの経験を最高の跳躍で表現し、どんな時も支えてくださった方々と、ガッツポーズをして喜ぶこと』です。2007年に女子走幅跳の日本高校記録を樹立した後、技術の迷いや潰瘍 性大腸炎発症、自信の喪失などにより、長期間記録が停滞してしまいました。たくさん心配も迷惑もかけてしまいましたが、成長した姿で、自己ベストを更新するところや、日の丸をつけて跳ぶ姿を見てもらいたいです。

また、競技成績を残すことはもちろんのこと、『挑戦する楽しさ』や『心身の健康』をメッセージとして発信していきたいと思っています。「やりたいならやろう!」「挑戦に年齢もレベルも関係ない!」「失敗を恐れて踏み出さないのはもったいない!」「周りの目?雑音?気にするな!」「でもその前に、元気ですか?」「自分の心身を犠牲にしないで!」「疲れた時は休もう!」今思うこと、そして昔の自分にもかけたい言葉です。

さらに将来は、アスリートが自分で考えて行動し、目をキラキラ輝かせながら挑戦できるように、サポートしたいと考えています。そのためにまずは選手として、自分の体を実験台にしながら自己の可能性に挑戦します。これまで学ばせてもらったことを次世代や社会に還元するまでが競技人生だと思っているため、生涯現役なのかもしれません。

高校新記録樹立 (2)

(今年こそ、超える!)


2、ドイツに来た理由
①世界トップレベルの選手との差を知るため
何が足りていて、何が足りていないのか。それがわかると、強くなるためにどうしたら良いかが、明確になると考えました。

これまでも試行錯誤しながら必死にやっていました。しかし記録は伸びませんでした。その原因は色々とありますが、頑張る方向性がズレていたのだと思います。自分の後ろにダイヤモンドがあるのに、前に一生懸命掘り続けていても、到達することはできません。

またある時、時間は有限であること、トップパフォーマンスに到達できる期間は限られていることに気がつきました。これまでやってきたことが無駄だったとは思いません。でも、もう堂々巡りしたり、「海外は結果を出してから」とモタモタしている暇はないと思い、今ドイツに行くことにしました。

まずは2018年7月に2週間、トレーニングに参加させてもらいました。そこで見たもの、肌で感じたものが、ここを拠点に選んだ決め手となりました。

一言で表すと「何じゃこりゃ?」です。
跳躍やスプリントの技術、トレーニングの組み方やが、自分が「こうだ」と決めつけていたものと大きく違っていました。自分の身体がまだ動くうちにもっと知りたいと思いました。

確かに日本でも、コーチなどからいろんなアドバイスをいただいていました。しかし頑固な私の性格が邪魔をして、フィルターを通して聞いていたのかもしれません。(ごめんなさい)。素直になって、自分と向き合ってやっていこう。そう決めました。


②ヨーロッパ転戦の拠点を作るため
ヨーロッパで転戦する時、多くの場合が試合会場の近くのホテルなどに泊まって、その街の競技場でトレーニングします。試合の度に大きなキャリーバックを持って移動して、レストランやスーパーなどを探して、慣れない場所でトレーニングをして。日本とは時差があったり、試合の間隔が空くと、現地での宿泊費もかさんだりします。初めて転戦した時、意外と消耗するなと感じました。

そのため、もしヨーロッパに拠点があると、試合間も落ち着いてトレーニングができる上に、2〜3泊分の荷物だけリュックに詰めて、身軽で移動できると考えました。

また、私はチェコのエージェントさんにお世話になっているため、チェコの試合に出場させてもらう機会が多くあります。世界地図を見てみたら、ドイツとチェコは隣同士。電車でアクセスできるので、これは良いなと感じました。

そこで次は2018年11月から3ヶ月間(観光ビザのMax期間)滞在しました。何となくコーチが言おうとしていることは理解できるようになったのですが、やはりまだ表面的。もっと深く学びたい、そして習得したいと思ったので2019年10月から1年間のビザを取得し、今に至ります。

画像2

(トレーニンググループでの食事会。今は「日本から来たお客さん」ではなく「チームの一員」になれた気がします)


今は4月から始まるシーズンに向けて、準備を進めています。心がざわつきやすい状況ですが、免疫力を高めながら、今自分にできることを積み重ねていこうと思います。皆さんもお身体には気をつけてお過ごし下さい。

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