調味料も飲み比べる時代。魔法の10本で知った奥深さ。
< 目次 >
①人生で初めて醤油に向き合ってみた
②魔法の10本で知った奥深さ
③調味料も飲み比べる時代
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人生で初めて醤油に向き合ってみた
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先日、わざわざ銀座まで醤油を買いに行った。
というのも最近、趣味でラヂオ焼き(たこ焼きのたこの代わりに牛すじが入っている)を始めて、究極においしいラヂオ焼きを作ってみたいと思ったからだ。
醤油と向き合ったのは生まれて初めて。
普段はスーパーで適当にパッケージは殆ど見ずに値段とサイズで選んでしまう。そんなレベルである。
ちなみにみなさんは、今、冷蔵庫にある醤油がどんなものだったか
すぐに思い出せるだろうか?
日常的に口にするのに、深く考えずに選んでいるモノはあまりに多い。ちょうど良い機会なので、醤油について知ってみようと思った。
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魔法の10本で知った奥深さ
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足を運んだのは、松屋銀座店にある職人醤油という醤油専門店。
ここではなんと店頭で醤油の食べ比べができる。
そもそも醤油にどんな種類があるのか知らなかった私は、まずその数の多さに驚いた。
ちょうど手に取りたくなるサイズ感のボトルが、棚一面にディスプレイされており、なんだかコレクション欲を掻き立てられる。
今回は魔法の10本と呼ばれる、違いが分かりやすい代表的な10種類の醤油をメインに試食。
なんと醤油には大きく分けて6種類も(JAS規格では5種類)あるらしい。うっすら違いがあることは知っていたが、ちゃんと意識するのは初めてだった。
淡口や甘口、そして溜醤油。味は大豆と小麦のバランスで決まり、同じ濃い口でも、さらに製法やうまみ成分の違いで分けられる。
試食する前は、味の違いが繊細で感じとれないのでは?と不安だったが、いざ食べてみると、その違いは明らかだった。
濃厚なもの、サラッと軽いもの、まろやかなもの、尖ったもの。
出汁の旨味が強いものや、にんにく風味のもの、それぞれが個性的であり、特有の味わいを持っている。
当然、合う料理も異なってくるのだが、店員さんは1つずつ丁寧に教えてくれた。
そもそも、”みそたまり”という分離した味噌のうわべを取った醤油ではないものも!!
ちなみに、ここでは醤油の他にみりんの食べ比べも出来る。
みりん自体をそのまま食す機会は少なかったので味はぼんやりしていたが、実際に比較してみると違いは大きく、奥が深いなとしみじみ感じた。
昔はみりんは調味料ではなく、お酒のように飲んでいたらしい。
最終的に、色々と吟味してラヂオ焼きにかける用にまろやかな甘露醤油を
牛スジを煮込む用に脂身にあう六左衛門の醤油を購入した。
※可愛かったので一味セットも購入
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調味料も飲み比べる時代
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最近、クラフトビールや日本酒など、お酒の飲み比べが流行っているが、醤油やみりんなどの調味料も同様に種類が豊富で興味深い。
それだけで口にするものではないけれど、きっとその違いが料理の味に違いを生んでいるのだろう。
専門店や飲食店、イベントだけではなく、気軽に違いを知れて楽しめる売り場がもっと増えれば楽しいだろうな。
この後、改めてスーパーに行くと醤油の見え方が少し違って見えた。
視野が広がる良い経験。
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written by HIROMI OKUBO
【イベントマイスター】年間200個以上のイベントに行き、自身もイベント「HITOKOMA」や音楽フェス「SHAKE HANDS」を主催。大阪出身/東京在住/おもちゃメーカーで企画開発をしつつ、プライベートで活動中。
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