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25歳喪女がマッチングアプリを始めてみた件

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好きな人に4か月片想いし続けてこじらせた失恋の記録です。
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2021年5月の記事一覧

13歳で洗脳して人を好きになった挙句、恋愛感情を放棄。いまだに「好き」がなにかがわからない

「好き」がなにかがわからなかった。 人を好きになるということは、どういう状態を指すのかがわからない。 これは私の人生の永遠の問いで、いまだに答えが出ていない。 中学生の時、“人を好きになることをやめる”という選択をしたことが間違いだったのだろうか。 13歳で「人を好きにならない」と決断した中学生以前の「好き」に意味はないと思っている。アイデンティティが確立されていないから。 幼稚園児の頃から「好きな子」とカウントした男の子は数人いたが、足が速いからとか、頭がいいからと

人生で二度目の恋をした。聡明すぎる彼に魅了され、劣等感にさいなまれた夜

それは唐突な出来事だった。 知り合って1週間後にはすでに恋に落ちていた。4年間も失っていた「好き」という感覚を、たった一人の青年が鮮やかに蘇らせた。 「あっ」と思った時にはもう手遅れ。私は彼に恋をした。 アプリで出会い、初めての電話で5時間話し続けたはじまりはマッチングアプリだった。 「いいね」をくれた人のプロフィールを黙々と読んでいると、気になるワードがあった。 「京都にある大学院で変な人たちに囲まれて勉強してきました」 無類の変人好きである私は、このワードにアンテ

恋の魔法にかけられた喜びから一転、片思いは玉砕し、やがて連絡が途絶えた

坂元裕二さん脚本のドラマ『カルテット』にこんなセリフがある。 好きな人には好きって言わずに会いたいって言うでしょ? 会いたいという感情は、「好き」を意味するのだろうか。 会いたい。すごく会いたい。もう一度、彼と話がしたい。 多くは望まない。ただそれだけを願っていた。 心が浮き立つ、恋とは「魔法」だ彼と会った日から1週間が経過してなお、あの日のことが鮮明に思い起こされるのは、それだけ彼に魅了されていたからなのだと思う。 強烈に惹かれるものがあった。それは、恐ろしいほどの