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「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路

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25歳にして初めてできた彼氏との出会いから結末まで、その過程で気づいた感情と共に綴っています。
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「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【前編】

片想いし続けた人にフラれてから約1か月後、人生で初めて恋人ができた。 切り替えがはやいだろうか。 いや、恋人とは「好きかどうかわからない」状態で付き合ったから、すぐに気持ちが切り替わったわけではない。 「好きかどうかわからない」のに、付き合ってみた私たち。 そこから得たあまりにも多くの感情、学んだ価値観、忘れたくない記憶について綴りたいと思います。 「好きかどうかわからない」けど、恋人になった彼と出会ったのは、例のごとくマッチングアプリだった。2020年11月末の退会間際

「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【後編】

月曜の23時30分、スマホが振動する。 等間隔の振動音が連続して、電話だと気づく。 納豆をかき混ぜる手を止める。 彼の名前が表示されている。 フリーハンドで電話に出る。 かけてきたくせにろくな話もしないで口どもる彼。 「なに」と尋ねても無言のまま。 重々しい空気をはらんだ彼の声に、勘のいい私は言われるより先になにが起こるか気づいてしまった。 ぼそぼそと話し始めた彼は「別れた方がいいと思ってる」と言った。 理由を尋ねると、彼はあらかじめ用意していたかのような言葉を並べた

あなたは愛される。愛されることから逃れられない

「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【おまけ①】 恋人にフラれて傷心していたころ、「14歳の栞」という映画を見た。 とある中学校のひとクラスに密着したドキュメンタリー映画。 その中のワンシーンに映った言葉が、頭から離れなかった。 授業で使う黒板とは違う、教室の片隅に置かれた小さめのボードにはこう書かれていた。 あなたは愛される 愛されることから逃れられない ドキリとした。鼓動が速まった。 映画を観終わった後も、胸のざわめきがおさまらなかった。 家に帰

減点法の彼と加点法の私。別れる理由なんて、何かが「違った」だけ

「好きかどうかわからない」で付き合った恋人たちの末路【おまけ②】 夜中の3時に元彼からくるラインなんてろくなことがない。 案の定、好きな人と別れたばかりだという彼の寂しさを紛らわすのに利用された感は否めなかったが、別れてから8か月ぶりに再会し、耳にした彼の声に鼓動が速まったのも事実だった。 働き始めた仕事の忙しさのせいか、少しやつれて見えたが、好きな人と別れたばかりの傷心も重なってのことだろうと容易に想像できた。 私と別れてしばらくして、彼には好きな人ができたらしい。