見出し画像

チームの状況を見える化して戦闘力をあげる!営業会社ならではの「数字が上がる」オフィス

オフィス移転のやり方ひとつで会社は変わり、そこに集う人たちの働き方も変わる。ヒトカラメディアは、「ただのオフィス移転」を「会社の成長の好機」に変えるサービスを提供しています。

今回ご紹介するのは、事務用機器の企画販売、施工保守をおこなう株式会社コムレイドさんのオフィス内装構築プロジェクト。営業に力を入れているコムレイドさんは、ヒトカラメディアと共にどんなオフィスを作り上げたのか。

コムレイド・代表取締役の奥村慎介(おくむらしんすけ)さんにお時間をいただき、ヒトカラメディアで内装プランニングを担当した小島(おじま)、斎(さい)と共に、営業会社さんならではのオフィス作りと組織作りについてのお話を伺いしました。

<プロフィール>

奥村 慎介(おくむら しんすけ)さん:株式会社コムレイド 代表取締役

画像15

「いい会社をつくりたい」という想いで、株式会社コムレイドを2016年4月に4人で設立。お客様、社員、取引先様など携わる人々に幸せを提供し、社会に貢献していくことを企業理念としている。

小島 亮(おじま りょう)

画像3

株式会社ヒトカラメディア・プランニング事業部・デザイナー。茨城県筑西市出身。東海大学工学部建築学科卒業。主に商業空間のデザイン、設計、施工に従事。その後ヒトカラメディアに入社。満足度の高い『働き方』、『働く場』そして『暮らし方』を生み出していきたいと常日頃考えている。

斎 絢矢(さい あや)

画像4

株式会社ヒトカラメディア・プランニング事業部・プランナー。岡山県岡山市出身。名古屋大学経済学部を8年かけて卒業。(4年休学) 休学中の経験から「働く」や「人/組織」への興味が強くなり、復学後は人的資源管理論を専攻。トヨタ自動車へ入社後は人事部にて福利厚生制度設計を担当。その後、新卒人材紹介ベンチャーへ転職し、ベンチャー企業の採用支援を行ったのち、ヒトカラメディアに参画。現在は、組織に漢方薬のように効くオフィスづくりを追及中。

どうせお金を払うなら、一生懸命なベンチャーと切磋琢磨をしたい!

—コムレイドさんはもともと、ヒトカラメディアのパートナー企業として、クライアントのオフィス移転時のコピー機などの提供をお願いしていますよね。内装をヒトカラメディアに依頼した決め手はなんでしょうか?

奥村さん:ヒトカラメディアさんとは普段からやりとりをしてるので、意思疎通がとりやすいってのはありましたね。

小島:確か、奥村さんがお客さまのオフィスの件でうちのオフィスに打ち合わせに来られたときに、「あ、そう言えばうち移転するんだよね。お願いしますね」っておっしゃられて。ついで、みたいな感じでした。

奥村さん:自社のことなんて、ついでですよ(笑)。でも、一番の決め手は、一生懸命やってくれるのがわかってたから。頑張ってるベンチャーさんとか、少人数の工務店さんとか、つい応援したくなっちゃうんですよね。うちも小さい会社ですし、どうせお願いするなら、頑張ってる会社さんとお互い切磋琢磨できたらいいな、っていう思いがいつもあります。

:コムレイドさんの案件では、私はまさしく切磋琢磨させていただきました。ヒトカラメディアに入社して担当する初案件だったのですが、コンセプト作りからやらせていただき、すごくいい経験になりました。

小島:奥村さん、最初から最後まで「かっこいいの作って!」しか言わなかったですからね(笑)。

奥村さん:そうそう。初めて来たお客さんに、「オフィス凄いですね。狙いとかコンセプトとかあったんですか?」ってよく聞かれるんですけど、「いや、ないです。ヒトカラさんに丸投げしました。打ち合わせ数回でこんな気持ちのいいオフィスができちゃうんだから、ヒトカラさんすごいでしょ。」って答えてます。って、御社を褒めるの、もうこれぐらいでいいですか(笑)?

:ありがとうございます、十分です(笑)。

奥村さん:いや、実はお世辞じゃなくて、このオフィスにいると、ほんと何気ないところまで気持ちよくできているなーって心底思うんです。会議室の壁や扉のデザインとか、社長室の椅子と造作の机とか。入り口からの導線もすごくいい。もうこれ以上のオフィスは将来できないんじゃないかって思ってるんですよ。

小島:いえいえ、次のオフィスもこれを超えるように頑張りますよ(笑)。

画像15

従業員に喜んでほしい!と細部にまでこだり造作した。
左は会議室の扉や壁、右上は廊下。右下は社長室の机

営業会社なのにオフィスにお金をかける!その理由とは?

—奥村さんがこの西新宿のオフィスに移転を決めたのは、社員さんが15人のときと伺いました。15人で100坪弱というと結構広めですよね。

奥村さん:ええ。ちょっと広すぎかな、とも感じましたが、場所も気に入ったんで、いっちゃえ!って感じで決めました。

小島:そういう男前なところ、奥村さんらしいですよね。

奥村さん:誰にも言わなかったですけど、あの時はあの時なりに相当勇気がいった決断でしたね。社員には「行くぞ」って感じで見せてましたけど。

小島:西新宿っていう場所は決めてたんですか?

奥村さん:新宿ってのは決めてました。新宿って、西東京からも横浜からも埼玉からも人が集まりやすい。で、駅の南側と西側は、駅に近くても家賃が安い穴場スポットなんです。なので、西新宿付近を狙っていました。

:営業さんのことを考えると、駅から近いに越したことないですもんね。男前と言えば、最初の打ち合わせで奥村さんが「内装にお金をかけるよ」っておっしゃっていて。内装にはなるべくコストをかけたくない、とおっしゃる会社さんが多い中、その意気込みにも男気を感じました。

奥村さん:社員が喜んでくれて、会社にたくさん人が集まってくれたら、それでいいかなって。

:コムレイドさんのように営業さんが多いと、オフィスにお金をかけるってジャッジする会社さんはそう多くないんです。営業さんって基本、外にいて売り上げを作ってくるので、オフィスにいる時間が長くない。デスクも椅子も安いので揃えて、ちょっとパソコンが触れるスペースがあればすればそれでいい、ってなりがちなんです。

奥村さん:そうですね、うちも、営業がオフィスにいるのは朝のミーティングと夕方ちょっとくらい。18時にはほぼみんな帰りますから(笑)。でも、だからこそオフィスでは密度の濃い時間を過ごして欲しくて。

小島:18時ですか?!めちゃくちゃホワイト企業ですね!

奥村さん:ホワイトですよ!でも、そのままみんなで飲みに行っちゃうんで、黒めのホワイトですかね(笑)。

画像15

営業さんのデスク周りに散りばめられた、数字が上がる仕掛けの数々

—コンセプトやレイアウトを決めたプロセスを教えてください。

小島:「奥村さんの『かっこいい』ってなんだ?」をひたすら考えまくりました(笑)。ネクタイの柄とか、時計の好みとか、そういった外見のかっこよさじゃなくて、奥村さんがどんな組織を目指しているのか、についてです。

:奥村さんに社員さんになってほしい姿をヒアリングしたり、普段奥村さんがオフィスで社員さんとどう接しているかを見させてもらったりしていくうちに、奥村さんの「かっこいい」の真髄は、「営業チームのパフォーマンス」にあるって確信したんです。なので、営業さんたちが数字をあげられるオフィスにしようと思いました。

小島:で、行き着いたのが、チームと個を高め合える、勝ちを積み上げられる基地。数字が上がるオフィスにしませんか?!と、奥村さんを口説きました。

画像8

ご提案したコンセプト「コムレイド ベースキャンプ」

奥村さん:口説かれましたね(笑)。私自身、起業してからずーっと数字を出すことを考えてきたので、ヒトカラメディアさんの提案を聞いて、「オフィスで数字あげるって視点もあるんだ!」って気付かさせてもらって。面白かったです。

—具体的に、「数字が上がるオフィス」ってどんな仕掛なのでしょうか??

:大きく分けて、仕掛けは3つあります。まず1つ目は、営業さんたちのデスクのレイアウトです。ちょうど、営業部を担当エリア別に分けて、チーム制にするタイミングだったこともあり、3人1チームのデスクの島をフロアに散りばめました。

画像9

チーム制を反映したデスクレイアウト

奥村さん:チーム制をレイアウトに反映するってとこまで考えていなかったので、これはいいなって直感で思いました。実際に、チームにいい影響が出てるんです。マネージャーがメンバーに話しかけやすいみたいで。

小島:斜めに配置されているところもあって、一見辺鄙なレイアウトですが、横とか真正面に座るよくある配置より、顔がチラリと見える横付けの配置の方が声をかけやすいんですよね。

—1チーム3人というのには、理由があるんですか?

奥村さん:基本、チームのことはマネージャーに任せていて。今回、初めてのチーム制ということで、マネージメント経験がなくても、よく目が届いてマネージメントがしやすい3人チームにしました。

:「任せる」と言えば、チームごとに置いたホワイトボードの使い方もそうでしたね。ホワイトボードに書く内容をご提案したところ、奥村さんは、「いや、リーダーに任せたいので、ここは真っ白でいきます。」と即決でした。

画像10

チームごとにおいたホワイトボード。運営はチームに任せている

奥村さん:チームで、毎日朝会と夕方の勉強会をしてるんです。その内容は完全にリーダーに任せていて。ホワイトボード、どのチームもガンガン使ってますよ。置いてよかったです。

:それは良かったです!あと、デスクにはある仕掛けをしました。役職によって、机グレード、椅子のグレードが違うんです。役職のない社員さんは肘なしの椅子、所長は肘つきの椅子、社長室は革張りの椅子、といった具合に。奥村さんは、社員さんのモチベーション作りをとっても大事にされていますよね。

奥村さん:大事ですよ。スーツにつけるラペルピンの色も違いますしね。そこは徹底してます。世の中、リアルに弱肉強食だよってことです(笑)。

小島:頑張れば上にのし上がれるよっていうメッセージですね。

:モチベーションアップってとこでいうと、柱につけたモニターも仕掛けの一つですね。営業成績や受注速報が流れます。

画像11

奥村さん:フロアの真ん中に柱がどーんとあって、邪魔だなぁと思っていたんです。でも、それを逆手にとるという発想には驚きました。

:奥村さん、この営業支援ツールご提案をした次の打ち合わせのタイミングには、もう契約直前までいっていましたよね。営業のこととなると、ほんと行動が早いですよね(笑)。

奥村さん:しまいに、販売代理店にまでなっちゃった(笑)。営業成績を掲示したり、受注したら速報メールを流したり、格言を映したり。こういうのって、昔ながらの地味な方法だって思われがちですが、実はものすごく大事。営業の士気が全然違います。

小島:営業成績が上位だと自分の顔が映るのですが、やはりなんだかんだ映ったら嬉しいですもんね。

オフィスの中にある喫煙所でオープンなコミュニケーションが

— 執務スペースの中の喫煙所は、奥村さんが希望されたのですか?

奥村さん:はい、そうです。タバコを吸いに外でフラフラされるくらいだったら、社内にいて欲しくて、作っちゃいました。

小島:喫煙所で奥村さんと若い社員さんが楽しそうに話してるのをみると、オープンでいい雰囲気の会社さんだなーっていつも感じています。で、喫煙所から出て、それぞれの持ち場に戻った時のピリっとした緊張感がまた絶妙で。

奥村さん:うちオープンですよ。社内恋愛OKですし。むしろ「いけ」と言っています(笑)。お互いしっかりしていたら、たとえ別れても気まずくなったりしないし、それを理由に辞めたりしませんから。その代わり、そういう話はすぐに私の耳に入るようになっています。喫煙所でも、「奥村さん、ちょっとご報告が」とか「相談があるんですけど」って言ってくれて。嬉しいですよね。

画像12

:恋愛のことを社長に話すって、仕事を超えた信頼関係がないとできないですよね。

小島:奥村さんは、常にメンバーを気遣っていらっしゃいます。喫煙所を作る時もそう。自分が中にいるかどうかわからないようにしたいからって、出来上がってからガラス面に目隠しのフィルターを貼りました。

画像15

喫煙所のガラス。目隠しのフィルターを貼った

奥村さん:やっぱり社長にはなんだかんだ気を遣ってしまうでしょ。だから、メンバーとの距離は測っていますね。喫煙所でもほぼ仕事の話はしないんです。営業部のことは部長に全て任せているんで。営業部の部長とは付き合いも長くて、阿吽の呼吸なんです。

:なるほど。社長が普段から細かく言ってしまうと、「いざ!」っていう時に効かなくなりますしね。

チーム同士が切磋琢磨!攻めでも守りでも意識に変化が

–– 今のオフィスになって、社内にどのような変化がありましたか?

奥村さん:色々変化はありますが、移転してきて一番良かったことは、営業チームに勢いがついてきたことですね。ノリの良さや元気の良さが伝播してるんです。チーム同士、刺激し合っているんでしょうね。

:狙い通りです。隣のチームの刺激が戦闘力に変わる「戦場」をイメージしていたので。

奥村さん:確実に全体の戦闘力は上がってますね。

小島:それは嬉しいですね。隣のチームの戦略が見え隠れする設計にしたので。勉強会で聞こえ漏れた内容や、ホワイトボードの内容から「どうやら、隣のチームは弓矢を使うらしいぞ。じゃあうちはピストルでいこうか。」って感じで。

奥村さん:その効果はかなりあります。あと、ヒトカラさんに作ってもらった壁に吊るしているマップもすごくいい。受注を区ごとにプロットしているのですが、受注結果が一目瞭然なので、営業の意識が明らかに変わりました。

画像15

受注先を区ごとにプロットしたマップ

:ビジュアルも戦場っぽいですよね。

奥村さん:そうそう。でもこのマップ、守りの方にも効いているんですよ。契約中のお客様をサポートするカスタマーサポートのメンバーの、「解約されてしまわないように、アフターフォローをしっかりしよう」っていう意識が強くなって。

小島:今回、「数字が上がるオフィス」をご提案をしましたが、実際のところ、数字は上がりましたか?

奥村さん:おかげさまで(笑)!支店も増えました!

:お役に立てて良かったです!本日は、貴重なお話をありがとうございました。

画像15

(対談ここまで)

「もうこれ以上のオフィスはできない」と笑う奥村さん。お話を聞くにつれ、メンバーを心から気遣う奥村さんだからこそ、工夫と愛情がたっぷり詰まった「男前」なオフィスを作ることができたのだと、確信しました。

営業戦略と業績をとことん見える化し、業績アップだけでなく、チームビルディングやモチベーション向上にも一役を買っているコムレイドさんのオフィス。切磋琢磨しあい、安心して休息もできる。そこは「戦場」でもあり、同時に「空母」の役目も担っているように思います。

ヒトカラメディアは、「働く場」と「働き方」に関して、多くの成長企業のお手伝いをしています。お客様のミッションやビジョン、バリューを大切に、オフィス作りをサポートします。「ただのオフィス移転」を「会社の成長の好機」に変えたいとお考えの方、働き方・働く場に関してお悩みの方、ぜひヒトカラメディアにお気軽にご相談ください。