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丸の内から原宿へ。「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」をビジョンに掲げるサーキュレーションの一棟ビル『ForPro』ができるまで

オフィス移転のやり方ひとつで会社は変わるし、そこに集う人の働き方も変わる。ヒトカラメディアは、「ただのオフィス移転」を「会社の成長の好機」に変えるサービスを提供しています。

今回ご紹介するのは、「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」をビジョンに掲げ、日本最大規模の「プロフェッショナル人材のシェアリングサービス」を展開している株式会社サーキュレーションさんのオフィス移転プロジェクト。「OPEN INNOVATION(外部人材の活用)」「新しい働く価値観をつくる」をコンセプトに、数多くのプロジェクト、イノベーションを創出するサーキュレーションさんは、ヒトカラメディアと共にどんなオフィスを作り上げたのか。

移転を担当されたサーキュレーションの村上 昂星(むらかみ こうせい)さんに、ヒトカラメディアでオフィス仲介を担当した木幡 大地(こはた だいち)、オフィス内装を担当した小島 亮(おじま りょう)がオフィス移転についてのお話を伺いました。

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丸の内から原宿へ。サーキュレーションが選んだ原宿の一棟オフィスビル



小島:今日はお時間をいただきありがとうございます。サーキュレーションビル「ForPro」、ついに完成しましたね!
 
村上さん:はい!おかげ様で。
 
木幡:今、従業員の方は何名いらっしゃるんですか?
 
村上さん:メンバーの数は現在100名を超えており、この半年で約1.5倍になりました。毎月5、6名の新しいメンバーが入社してくれています。
 
木幡: 5期目でその人数!しかも、成長の加速度もあって、さすがサーキュレーションさんですね。前のオフィスはシェアオフィスとのことですが、どんな使い方をされていたのですか?
 
村上さん:会社設立1年目、丸の内のビジネスエアポートという「会員制シェアオフィス」に入居したのですが、あっという間に人が増えて。ビジネスエアポート丸の内の会議室や、東京店、青山店、品川店なども使わせていただきながら、同じビルの3階と11階を借りて、さらにその裏のシェアオフィスも借りて、という形で増床を繰り返してきました。
 
木幡:そして、このサーキュレーションビルに。木幡:そして、このサーキュレーションビルに。

木幡:一棟ビルの居心地は、いかがですか?
 
村上さん:メンバーに一体感が出ましたね。前はオフィスが点在していたので、コミュニケーションが断然取りやすくなりました。
 
木幡:それは良かったですね。原宿には慣れましたか?
 
村上さん:すごくいいです、原宿。スーツだと浮きますが(笑)アクセスが良いし、クライアントが多い渋谷に出やすいのもいい。会社のブランディングとしても面白い試みだと思っています。「丸の内から原宿へ」というのは、どなたにも話題にしてもらえるので。
 
木幡:丸の内から原宿って、なにが起きたんだ!?と思いますもんね(笑)。ランチや夜の飲み会などは、原宿はどうですか?
 
村上さん:丸の内に比べると飲食店がリーズナブルで個性豊かですね。お弁当を売っているお店も多いですし。夜も困りません。
 
木幡:原宿に満足頂けているようで安心しました。もともと、アパレル企業がBtoB向けのプレス兼オフィスとして使っていたこのビルは、ビルマニアの僕が今まで見てきた物件の中でも1位2位を争うくらい尖っています。公に募集は出ていなかったのですが、たまたま僕に、借り手がいないかの相談をいただいたので、すぐに村上さんにご提案しました。

スケジュールを把握して攻めの物件探し!スピード感のある申し込みとオーナー交渉でゲットした人気物件
 
村上さん:確かに尖っていますね。一目見て、この物件は絶対に引き合いが多いから申し込みを急がないと、と思いました。代表の久保田はこの時期、国内外の出張、登壇でかなり忙しく飛び回っていたのですが、その合間を縫って夜に一人で見に行ったようで、「昨日の夜見に行ったけど、あのビルいいね!」と報告してくれました(笑)。
 
木幡:え!久保田さん、夜にわざわざ見に行ってくれていたんですか(笑)ありがたいですね。
 
村上さん:そういった協力もあって、申し込み一番手を取れたのは大きかったです。
 
木幡:そうですね。村上さんは前職、不動産会社にいらっしゃったので、業界慣習を把握されていて物件の目利き力をお持ちでした。サーキュレーションさん側の準備とジャッジが早かったのが勝因だと思います。
 
村上さん:あと、木幡さんがビルの使い方について、オーナーの方との交渉の場をセッティングしてくれたのも大きかったですね。
 
木幡:オーナーさんは、多くの人が出入りするオープンオフィスして使うことを当初想定されていなかったので、すぐにアポイントをとって、久保田さんと村上さんとオーナーさんへ直接お話に行きました。
 
村上さん:オープンオフィスという形態を心配されていたのですが、不特定多数ではなくて一緒に協業しているパートナーが出入りする、ということをしっかりとご説明しました。あのタイミングでオーナーの方ときちんとお話ができ、こうやって気持ちよくオープンすることができて良かったです。

木幡:そうですね。でも実は、正直、オフィス探しのご相談をいただいたとき、「あと4ヶ月で移転しなきゃいけなくて、もう30棟ほどもう見ている」とおっしゃったのを耳にして、「え、無理じゃない?」って一瞬思いました(笑)。
 
村上さん:そうですよね。「面積もエリアも特に決まってなくて、とにかく尖った面白い物件」という条件だけ聞いたら、かなり無茶な探し方をしているなって思いますよね。でも実は、計画的に期限を区切って物件探しをしていました。最初の数ヶ月は「ザ・オフィスビル」というような普通のオフィス区画は全く見ず、尖った物件だけを見る。そして、残り4ヶ月を切ったら、尖った物件は綺麗さっぱり諦めて、普通のオフィス区画に切り替える。移転は、スケジュールさえちゃんと押さえておけば、あとはどこで着地させるか、だけの話なので。
 
木幡:おっしゃる通りです。スケジュールが頭に入ってないと、条件を諦めるという割り切りってなかなかできるものではないので。村上さんは、スケジュールをしっかり把握していらっしゃったからこそ、チャレンジングなことができたんですね。
 
村上さん:サーキュレーションには、未開拓なマーケットを創り出していくぞ!というスタンスが常にあるので、会社としてもチャレンジしたいことがたくさんあるんです。なので、最初は、広さもエリアも絞らずに、サーキュレーションらしいと思える物件を探しました。広いところを借りれば、プロフェッショナルの方や企業の方を巻き込んで、セミナーやインキュベーション施設などをやればいいし、狭いところであれば、メンバーの働き方にこだわった執務スペースオンリーの場所にすればいい。
 
木幡:オフィス移転をチャンスと捉えて、果敢に理想の姿にチャレンジする。そういったスタンスでオフィス移転に挑むと、サーキュレーションさんのように、次のオフィスでできることの幅がグンと広がります。

原宿が変わる?!「ForPro」が目指すのはプロフェッショナルの生態系
 
木幡:オフィスのコンセプトである「ForPro」、切れ味が鋭いですね。サーキュレーションさんのステークスホルダーである「プロフェッショナル」のために、という。

村上さん:これからの広報や事業の多角化を考えて、決めました。社内外の垣根を取り払って、社員とプロフェッショナルが同じ空間で新しい働き方を実践することで、オープンイノベーションカンパニーのモデルケースとなることを目指しています。
 
小島:内装デザインでも、村上さんは「ForPro」をベースにした統一感にこだわっていらっしゃいました。
 
村上さん:そうですね、「ForPro」としての収まりの良さを大事にしました。といっても、ハード面はサーキュレーションらしい、プロのためのかっこいいスペースを作るぞ!という勢いでやっていました。大事なのは、実際できたあとにこのサーキュレーションビルで何をやるか、なので。
 
小島:昨日も、地下1階でイベントをされていましたよね?

村上さん:最近は毎日何かしらのイベントを開催しています。昨日は採用系のイベント、先日は弊社に登録いただいているプロフェッショナルの方を講師としてお招きしての無料セミナーなど、精力的に行っていますね。
 
小島:着実にやりたかったことを形にしていらっしゃいますね。
 
村上さん:これまでスペースがなくてできていなかったことが、サーキュレーションには多い。スペースが解決するってこういうことですね。僕は、将来的に、プロと我々サーキュレーション、プロとプロ、プロとクライアント企業というシナジーがここで自然に発生するような場にしたいと思っています。そして、最終的には、「ForPro」 という概念を当たり前にしていきたいですね。
 
小島:専門知識を持ったプロフェッショナルを中心にしたビジネスや関係性の生態系をこのビルで創り出したいということですね。しかも、それが原宿の奥で起こる、というのがさらに面白いですね!今までの原宿の文脈とは違う。
 
木幡:確かに原宿には、アパレルの店舗と個人オーナーが多いので、オフィスとしてのポテンシャルはあるかもしれないですね。交通の便もいい。
 
小島:原宿にプロフェッショナルの生態系を持つ企業や、プロフェッショナル自身が集まってくるかもしれないですね。これからの原宿がどう変わるか、楽しみです。

カッコつける必要はない。パートナーを巻き込むことで移転の前倒しに対応した移転担当者のプロ意識
 
木幡:移転が2018年1月で、村上さんは2017年8月にサーキュレーションさんに入社をされていますが、移転の話は入社の頃から出ていたのですか?
 
村上さん:出てましたね。僕が入社の面接を受けているときは、今いる丸の内で増床するか新しいオフィスにするかはまだ決まっていなかったのですが、入社してすぐ、「移転することに決めたから、あとは村上くん、よろしく」って言われました(笑)。前のオフィスの契約が2月までだったので、移転は1月中。「なるほど。あと4ヶ月ちょっとですか。……って、もうすぐじゃないですか!」と上司につっこんでしまいました。
 
木幡:入社して早々に4ヶ月後の移転を任されるという、粒感大きめな仕事がポンと降りおりてくる感じ、ベンチャー感ありますね〜(笑)
 
村上さん:ただ、お尻も決まっていることですし、僕が初めての総務担当です。これはやるしかない。僕のミッションは移転の成功。移転をもし失敗したら、ヒトカラメディアさんや業者さんのせいではなく、自分のせいですから。
 
小島:村上さんのオーナーシップは、日々のやりとりからもすごく感じました。現場監督みたいに、人を巻き込むのがすごくうまいんです。

村上さん:自分で全体像を把握しておきたいっていう性格なのはあります。でも何より、単純に目的を達成するためですね。代表の久保田がデザインや家具に精通していたこともあり、ギリギリまでオフィスを僕たちの理想に近づけたくて、スケジュールとヒトカラメディアさんのキャパを見ながら、小島さんに要望をたくさん投げました。
 
小島:設計デザインを決める打ち合わせは、4、5時間が当たり前でしたね。打ち合わせを重ねるうちに、村上さんの後ろにもボールがたくさん見えてくるんです。あ、次はきっとこれとこれがくるな、その後にも色々あるなって。移転日が迫っている中での設計のチューニングは、正直スリル満点でした(笑)。現場は図面が決まらないと工事に取りかかれない。
 
村上さん:あの時間、僕はすごく楽しかったですよ(笑)。
 
小島:あ、僕もすごく楽しかったです(笑)。「一緒にやるプランニングマネージメント」の醍醐味を経験させてもらいました。村上さんとたくさん打ち合わせを重ねて、サーキュレーションさんがヒトカラメディアに何を期待してくれているか、村上さんの心地よい進め方は何か、がだんだんわかってきて。そのタイミングで、自分が仕切るのではなくて、移転プロジェクトのパートナーとして、村上さんと一緒にプロジェクトを動かす方が絶対に面白い!と思ったんです。
 
村上さん:ヒトカラメディアさんに1から10までやって貰えるに越したことはありませんが、死守しなきゃいけないスケジュールもヒトカラメディアさん側のキャパの問題もあるので、できることをやればいい。できないことはできない、でいいと思うんです。かっこつけたりする必要はないんです。
 
小島:さすが監督です(笑)

村上さん:いえいえ。小島さんなしには移転は成功していないですよ。移転まであと1ヶ月半というときに大きく移転日を前倒ししたんです。1月末移転予定だったのを、設立記念日に近いということもあり、年明けの営業開始前日の1月8日に。そのときも、ヒトカラメディアさんのチームは、よし年末に終わらせるぞ!ってすぐに切り替えてくれて。
 
小島:がっつり前倒ししましたよね(笑)。でも、村上さんは、プランニングマネージメント側の気持ちや状況をわかってくれていて、不可能なスケジュールではなかった。絶対に成功させるぞ!という気持ちになりました。ダメならダメでいい。次どうするかを考えようっていう村上さんのプロフェッショナルなスタンスには、いつも刺激をもらいました。
 
村上さん:改めて振り返って見ると、大変でしたが、本当に楽しかったですね(笑)。
 
小島:そう言っていただけると本望です(笑)。
 
木幡・小島:本日はお話をいただきありがとうございました。

チャレンジングなサーキュレーションビル。その土台には、移転担当者のプロとしての姿勢とスピード感のあるお仕事ぶり、そして、サーキュレーションさんの、オフィス移転をチャンスと捉えて、果敢に理想に挑戦するスタンスがしっかりと根付いていました。

ヒトカラメディアは、「働く場」と「働き方」に関して、多くの成長企業のお手伝いをしています。お客様のミッションやビジョン、バリューを大切に、オフィス作りをサポートします。「ただのオフィス移転」を「会社の成長の好機」に変えたいとお考えの方、働き方・働く場に関してお悩みの方、ぜひヒトカラメディアにお気軽にご相談ください。