【失敗する人の法則】ドナルド・R・キーオ
VISION合同会社 植田仁です。
著者のドナルドキーオ氏は、コカコーラで12年間CEOを勤められて、なんと200カ国以上でコカコーラのシステムを活性化させたまさにカリスマ経営者です。
どうすれば成功するか?を書いた本は沢山ありますが、はっきりと失敗する法則をこれだけ明快に書かれている本ってないのではないかと思います。
◆失敗する11の法則
なぜか10の法則といいながら、法則は11あるのが謎なのですが笑
目次だけでも十分に学べました。
法則1(もっとも重要)リスクをとるのを止める
法則2 柔軟性をなくす
法則3 部下を遠ざける
法則4 自分は無謬だと考える
法則5 反則すれすれのところで戦う
法則6 考えるのに時間を使わない
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
法則8 官僚組織を愛する
法則9 一貫性のないメッセージを送る
法則10 将来を恐れる
法則11 仕事への熱意、人生への熱意を失う
ごもっともだーーーと思うことばかりなのです。
◆敗北のための10の法則
同じ定義だとは思うのですが、「キーオの敗北のための十戒」と称するものを大事に経営をされていたようです。
一、リスクを避けよ。
二、現状に満足せよ。
三、事に当たっては、「私の出資者たちは何と思うだろうか?」と自問せよ。
四、変化を避けよ。
五、徹頭徹尾、融通を利かすな。何が起ころうとも、道を踏み外すな。
六、研究者と専門家に膳幅の信頼を置き、自分の代わりに決定してもらえ。
七、サービスよりもステータス(地位)に関心を払え。
八、自分の客より、競争相手に注意力を集中せよ。
九、客や仕入れ先のことより、真っ先に自分のことを考えよ。
十、"TGE/That's Good Enough.(これで十分)"という呪文を唱えて、品質に上限設定せよ。
皮肉にも聞こえる様なことが多いです。
ただ、事業を通じて様々な業界でお仕事されている方との出会いがある中で、うまくいっていない人は、当てはまることが多いなと感じます。
◆完全にうまみがわかるまで動かない人はうまくいかない
リスクをとらないことが、うまくいかない人の共通点だと思います。
新しいチャレンジには、リスクはつきものですし、避けて通れないものだと思います。
うまくいかない人にかぎって、やたらとやってみないとわからないことばかりを質問して確かめてきます。
まるで、10km先のゴールまでの信号が全部青信号であることが確認できないとスタートしない車みたいな状態です。
保証がない世界に保証を求めているような人はうまくいきません。
まず行動することが本当に大切だと思います。