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衣装作ってます2023 (8)やってみなきゃ、わからない

前回のあらすじ。
スカートと帯はまとまり、最後は衣装コンセプトにとって重要な上着の装飾のみとなった。

先に結論をお見せします。

協力:ドリームカンパニーさん

肩の装飾はコサージュになりました。クラシカルなレースのコサージュとレトロなボタン、金の紐が胸元に流れていくデザインは元のアイデアの通りです。

最初のデザイン案は金の紐をボタンでとめる形状で、そのボタンが見え隠れするようなアイデアでした。
実際に作ってみると、、、

そもそも左右が逆だった「やってみた」

・・・・ちょっとなんか微妙だなぁ・・・・・

後ろからも、なんか意味が分かんないよなぁ・・・・海苔が載ってるみたいだもんなぁ・・・


ということで「実物を見ながらディスカッションしよう」ということで緊急衣装ミーティングを開催しました。

今年は衣装について、実際に会って話し合いするタイミングがなくて、今回初めて現物の衣装を触るスタッフばかり。やっぱり実物を見て、触ってしないと分からないことはあるよね。

ミーティング中、ゆかちんがおもむろにレースをクシャッと潰して、「お花みたいな、コサージュにするのはどうですかねぇ?」とアイデアを出した。

ほう、ほほほう!!

「こういう感じ」

いいかもしれない・・・・!

「くしゃっと」

いいかもしれない!!
「それで試しに作ってみて」ということで、衣装につけてみました。


袖に金押しの家紋予定がはみ出してる!

おお、いいじゃん!!

ということで上着の装飾はレースコサージュの方向に落ち着きました。
その上で、チームの衣装コンセプトである「衣装に物語を」について、改めて考えてみた。


大事なことは、よさこい祭りに参加したり、チームで踊る踊り子さんにとって、これが特別な衣装であるべきということ。最初にボタンをつけようと考えたアイデアは「その人が宝物にしている綺麗なボタンと一緒に踊る」というストーリー性だった。
特に今年参加しようという人は、家族や職場も大事にしながら、気を遣いながら参加することになる。ちょっとした心細さを抱えながら踊る人が多いのではないかと。

そういう背景のストーリーを設定して、「昔から大事にしている宝物と一緒に踊る」というストーリーがあったどうかと考えて、ボタンはそれぞれ違うものを用意して、それぞれの個性がでるような衣装はどうだろうと考えた。

このアイデア、コサージュなら簡単だ。

コサージュは花なんだから、真ん中にボタン。完璧だ。

元のイラストを、実際にやってみて、やっぱり違うとみんなでアイデアを出し合って、最終的に良いものが完成する。
これですよね、やりたかったことって。やってみなきゃ分からない。やってみたらなんとかなる。


ということで、完成図です。

嬉しそうな牛と梓ちゃん、「予想よりずっとかわいくなった!」


衣装の撮影はもうちょっとかかるけど、とりあえずここで『完成』です。
この連載はもう少しだけ続きます。
いいなと思ったら、ぜひお問合せください。この衣装、着心地もいいし、動きやすいし、とっても良いです。本当に。


2023年度の踊り子募集は終了しました。たくさんのご参加ありがとうございます。引き続きひとひらを応援よろしくおねがいします。

2023年の踊り子さん、5月下旬まで募集予定です。練習が6月から始まるので。


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