「活動再開のお知らせ」に寄せて
お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれませんが、このたびチーム活動を再開することになりました。一言ではいえない思いがありますが、できるだけ言葉を尽くして説明していきたいと思います。
好きな人に、嘘をついて欲しくないと思うのです。
インストスタッフはそれぞれ医療、介護、保育などの仕事に従事しています。いまだそれらの職場は家族以外との外食や、人混みとなる場所への外出を禁止されています。見聞きするところ、その他の職種でも同様に職場から、あるいは家族からNGが出されている人がたくさんいる。
おそらくほとんどの社会人や学生が、同様の制約を課せられているはずです。そしてたくさん配慮しながら暮らしていることは想像に難くありません。それはきっと、その人の”やさしさ”がそうさせるのだとも思います。
「ルールを守ろう」という真面目な人が制限され、正直な人が損をするようなことに肩入れしてはいけないと僕は考えています。現在の新型コロナ対応は、ちゃんとやっている人がずっと苦労を強いられる仕組みになっています。これは根本的には国の方針や法律が悪い。
だからといって「こんなルールは無駄だから無視しよう」という発想には飛躍があります。ルールを決める人たちは批難されてしかるべきですが、だかといってルールを破ってもいいとはならないのです。(なんでこんな当たり前のことを言わなきゃいけないだという気持ちです)
そういった制約はいずれ変化していくでしょう。しかし現状において「よさこい祭りに参加します」と手を挙げられる人は、かなり少数派ではないでしょうか。会社に所属していないか、同居家族に高齢者がいないか、あるいは職場や家族に隠れて参加するか・・・・・
心置きなく参加できる方もいらっしゃるでしょうが、モヤモヤとした不安を抱えながら参加するような人は、いて欲しくない。ましてや職場や家族に嘘をつくようなことになって欲しくない。
スタッフや踊り子さんは、僕やチームにとって大事な人だからこそ、そう願うのです。
他方、社会は徐々に正常化しています。ルールも遠からず変わるでしょう。集まりやイベントに参加できる人も少しずつ増えてきています。
’ひとひら’は「練習もよさこいの一部」というモットーで活動してきました。イベントに出ることを目標にしながらも、練習自体が活動の中心だという考えです。
まずはその「練習」からリスタートしていく方針が決まりました。踊り子さんにはおなじみの『気楽にエクササイズ』のようなものです。参加できる人から再開していくしか、今はできることがないのです。
実のところ、この『気軽に』のようなクローズド(非公開)の集まりでさえ「参加したいけどモヤモヤが残る」という意見もあります。職場への報告義務を怠ることになり、心の底から喜んで参加できないというのです。
そういった心根の真面目な人を、僕は放っておけないのです。
チームからのメッセージはこうです。
「あなたは間違っていない。いつでも戻ってこれるようにチームを続けていくから、戻ってこれるようになったらまた会いにきてね」
(けど、こっそり会いに来てくれても嬉しいよ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?