さがし物○==<


探している

何を探しているかは分からない

見当もつかない

でも探してる

公園の隅、駅のホーム、すれ違う電車のドア

人を探しているのかもしれない

ものを探しているのかもしれない

5年前ひとつの集落に迷い込んだ

そこは自然が豊かで

家が10、20あるかないかの小さい小さい集落であった

そこである一人の男性と出会った

「君、詩¥で@る%ね」

方言が酷くてあまり聞き取れなかったがそのようなことを言っていた

本当に訳が分からなくて少し怖くなってバイクを大急ぎで走らせたんだが、

山道、ガードレールに突っ込んでしまって
そこからの記憶はあまりないものの
とぼとぼ家に帰って泣いたのを覚えている

そこからなにか探している

気づいた時には社会に出ていた

でも社会というのは、人というのは冷たいものであって、
それに恐怖しながら毎日をすごしている訳だが、

最近気づいた事がある。

みんな僕の目を見てくれない

それどころか話も聞いてくれやしない

みんなどこかで僕を不気味がっている節がある

みんな何かを探している

それは記憶かもしれないし

それは自分かもしれない

それはもしかしたら想像かもしれない

何かを探している。
それは見つかったことがない

ただただ上辺だけなぞって触れられたとしても掴むことがなく終わる

2xxx年xx月xx日

久しぶりに
外に出た
会社は6年前に辞めたし
バイクは捨てたし
辛いことは何一つ起きない
楽しいことも何一つ起きない
氏にたいと思わない
生きたいとも思わない
でももう氏ぬと思う。
金がない
この資本主義経済の中あと何日かもてばいい方だろう。
スタジオに来た
最後にドラムくらい叩きたかった

スティックを持つ

一定のリズムを刻んだり好きなように叩いたり

そんな感じで2時間たった

あれ、受付ってしたっけ…

ん?ドアノブ握ったっけ?

あれ6年も住んでいて家賃なんて払ってないのに

追い出されないのはなんでだっけ?

目が合わないのはなんでだっけ、

スティック握ってドラム叩いても音は鳴るけど
叩いた感じはしないのはなぜだっけ……

不気味がられるのは無視されるのはなんでだっけ…

事故を起こしたのに帰れたのはなんでなんだっけ……

不意にあの方言ばかりの

日本語とは思えない訛りがすっと日本語に変換されたように脳内に入ってきた

「君、死んでいるね」



でも何を探していたのかは分からない

もしかしたら最初から生まれてもいなくて

もしかしたら最初から全て無くて

何も探してない自分を探していたのかもしれない

______________________ 
ちょうどさっき何探してたか忘れたから書いた

最近サボり気味
というか別に文章かかなくてもどちみち氏ねないし良いかなって思考回路突入中



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?