指定校推薦入試ってやつは(元大学職員が語ってみた)

おそらく日本全国多くの大学で行われているであろう「指定校推薦入試」

時期的には11月中に行われることが多いと聞いている。私が以前所属して大学もだいたいそんな日程でした。今回は指定校推薦入試について、元大学の中の人がさらけ出せる範囲で本音を記します。

指定校入試って絶対合格が確約されているの?

答え→否

大学によって選考方法が様々なのでこれが答えとですと明示はできないのですが、選考方法が面接試験で一言も話せなければ、さすがに不合格になります。まあ当たり前か…小論文も課せられる学校ならば、作文レベルにすら満たない文章ならば不合格になります。

面接で聞かれるであろう超基本3事項(志望理由、大学で何をやりたいか、将来の目標)がある程度説明できないとさすがに厳しいかなと。このあたりは練習あるのみ!

面接にせよ筆記試験にせよ「合格最低点」ってのが各大学設けられています。ここはその時の志願者数であったり、受験者の平均点によって変動するので何とも言えないところはありますが、この点数を下回ったら絶対に不合格というラインはあります。

指定校だからと言って質問に答える準備をせずに、しどろもどろになって聞かれたことに対して何も答えられなければ不合格になる可能性はあるでしょう。

当たり前に考えて、何も準備していないとアカンよってことです。

そもそも指定校入試って?

大学と高校の間で交わされる契約によって、学校長(※高校)の推薦があった生徒を選考するのが指定校入試。全ての学校を調べて訳ではないですが、基本「専願(合格すれば入学することが確約される)」となっており、受験生からすると、手っ取り早く志望校に合格できる手段として人気があります。

人気がある一番の理由としては、「どの入試よりも選考が楽」ということではないでしょうか。機密情報になるので元所属先などの詳細は明かせませんが、「面接のみ」「面接+事前課題告知型の小論文」など学力が問われるケースが少ないことがないことでしょうか。

学力の場合、小学校時代からの積み重ねになるので、12年間でできた差を埋めることは結構しんどいです。けど面接の場合、どの受験生も対策さえ立てればそれなりに格好がつきます。

面接対策というほどではないが…

面接官の多くは、普段学校で授業を教えている教員になります。全ての先生が当てはまるかは各学校次第ですが、大学の先生の多くは、話に筋が通っていないことを嫌う傾向があります(※これは普段仕事をしていて凄く苦労しました)

対受験生なので、ある程度優しくはなっているでしょうが、話に一本筋が通っているかどうかは評価ポイントしては重要になるでしょう。

よくあるパターンの1つですが、自分が発言(回答)したことに対して「なぜ~?」と深く突っ込んでこられることです。

例えば「大学時代に留学に行きたいです!」と答えたならば、「なぜ留学に行きたいのか?留学に行ってどのような経験を積みたいのか」まで聞かれると考えて対策するのがいいのかなと(※その大学の留学制度などしっかり調べておくと回答はしやすいと思います)

中の人の本音(書ける範囲で)

面接試験だけの学校ならば、とにかく全員「しっかり喋ってくれ」と願っています。不合格にするには、当然「それなりの理由」がいります。それなりの理由がないと送り出した高校側も不信感を持つので、大学側としては高校との関係性を意識して、受験生にそれなりの理由がつかない限りは合格にするというのが不文律になっている気がします。

何はともあれ、自分がお世話になる学校について調べておいて損はないです。しっかり大学のことを調べつくして色々な問いに深く回答できるようになれば、入学後も有意義に過ごせるのではないかと思います。

最後に、練習は嘘つかない!
人前で話できるようになりゃあ社会に出ても損じゃねえぞ。

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