年の離れた友達
最近、40歳近く年の離れた友達ができた。
彼女との関係は何だ?と聞かれたら、友達というのがしっくりくるのだ。
特に用事がなくてもたまに会いたくなって、なんてことないお互いの近況をしゃべっているだけで楽しい。
電話で予定を確認して、私はときたま彼女の家へ遊びに行く。
彼女の家はいつもスッキリと綺麗で気持ちがいい。神社のような澄んだ空気の不思議な家だ。
リビングの大きな窓からは暖かい陽射しが差し込み、大切に育てられた大きな観葉植物がお辞儀をするように迎えてくれる。
お茶とお菓子をお供に、最近見つけた自然や生き物たちの小さな輝きを語り合う至福の時間。
友達ってなんだろう。どんな人と一緒にいるのが心地よい?
裾野が重なり合う感覚。
話を聞いてて全然イヤじゃない。むしろ聞いていたい。
彼女は木版画作家で、生き物や自然から得た感動がそのまま伝わってくる彼女の作品に私は心底惚れ込んでいる。
版画の表現力もすごいけど、言葉の表現力も豊か。
なんとなく感じていたことを、いつも素敵な語彙で言語化してくれる。
多くを語らずとも分かり合えてしまう、彼女が感じたことが染み入るように伝わってくるあの感覚。
お互いのベールが裾で重なり合ってるんだろうね♡と言われたことでストンと腑に落ちた。
人はいつだって「分かってほしい」を求めている。
彼女とは初めて会った時から何かピンとくるものがあった。
ヒラヒラもやもやと体の外側に広がるオーラのようなものが触れ合い、共鳴したのだろう。
彼女の話を聞いていると時々涙が出そうになる。
心の深い深いところをそっと撫でられたような感覚がする。
彼女も時々泣く。
あなたに会えてよかったと。
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