オルフェーヴルに出会って10年が経ちました~凱旋門賞に寄す~

オルフェーヴルに出会って10年が経ちました。
そう、彼が最初に挑戦した凱旋門賞のテレビ中継から10年。
長いような短いような、一喜一憂の連続、感動あり悲しみあり、きらきら光る想い出に満ちた、これまでで一番濃厚な10年でした。
どんだけww

2012年の凱旋門賞、民放のテレビ中継。
翌日からまた変化のない1週間が始まる憂鬱な時間。
旦那が私に声を掛けました。

「日本の馬がフランスのすごいレースに出るらしいよ」

どれどれと。
一言一句正しくは覚えていないのですが、実況アナウンサーの説明によると、その日本の馬は、栗毛の美しい馬で、後方から追い抜くのが得意な、個性的で強い馬だと。
レース直前の緊張感とともに、ある表現が心に残りました。

「素顔のオルフェーヴルです」

その時の無知な自分を思い返すと泣いてしまいます😄
全く知らなかった。
オルフェーヴルがどこでどう生まれたのか、父馬と母馬、兄の存在はもちろん、どんな性格なのか、どういう調教を頑張って、挫折を味わい、乗り越えてきたかを。オルフェーヴルの素顔を。

テレビ越しに走る日本の馬の背景を何も知らずに、ただ好奇心だけで見ていたのでした。さらには、どうせ世界の大舞台では大して力も発揮せず終わるんでしょと疑念すら抱いていました。

それがどうでしょう。実況アナウンサーの前説通りに走ってくるではないですか。

馬ってこんなに一生懸命走るんだ。すごい、期待に応えてくれた。

そう思ったのを覚えています。
だから、ゴール前で抜かされたことなど、波のように押し寄せる感動に比べたら小さいものでした。競馬のケの字も知らない私にとっては。

凱旋門賞の話としては余談ですが、その少しあとに秋華賞のジェンティルドンナのニュースもテレビで見かけ、馬ってこんなに一生懸命走るんだとそこでもその思いを強めました。
「オルフェーヴルとジェンティルドンナが走るのを見たいな」
そう思ってネット検索したところ、11月にその2頭が府中の競馬場で走るとのこと。こんなにあっさり見たい2頭が一緒に走る予定を見つけられるということは、馬は週に何回か走るのかな?くらいに思っていましたが😅
今では、顕彰馬2頭による奇跡の誘導と呼んでいます😄

凱旋門賞の話に戻ります💨
あれから、2012年の凱旋門賞を何度も観て、何巡もしました😄

鞍上はスミヨン騎手でしたね。
池添騎手だったら・・・と思ったことも正直ありました。
でも今は違います。
輝くばかりに仕上げられた4歳のオルフェーヴルと、凱旋門賞の国でリーディングを張り自信漲るスミヨン騎手だからできた危うくも世界最強のレースだと。

それこそがオルフェーヴルファンの私にとっては、ある意味、勝利よりも尊いことかもしれない。
なぜならオルフェーヴルは敗戦ごとに強くなったのだから。

それだけに、スミヨン騎手直近のニュースは大変残念でなりません。
また、池添騎手の失言騒動にもファンとして傷つきました。釈明はされていましたが、それにしても言ってはいけないこと、個人的には思っても欲しくないことでした。

今年の凱旋門賞挑戦も世界の壁に阻まれましたが、挑戦し続けることが勝利への着実な道に変わりはありません。

さて、文末は、オルフェーヴルファンらしく締めたいと思いますが。
私個人としては、オルフェーヴルは馬場状態によって走り方を変えていると見えていたのですが、競馬総合研究所さんの研究によるとそうではないと。
オルフェーヴルは滑りやすい不良馬場でも普段とほぼ同じ長さのストライドで走るという計測結果が出たそうで。
それは、類まれなバランス能力に起因すると。

たしかトゥルボーが障害OPを勝利した時にもつぶやきましたが、社台スタリオンステーションさんで伺った、

「オルフェーヴルは、曲芸も上手ではないかというほどの柔軟性とバランス感覚を持っている」

まさか曲芸の素質がロンシャンの芝適性とは😆

これからも日本調教馬の凱旋門賞挑戦を、競馬ファンとして強く望みます✨
そして、いつかはオルフェーヴルの仔が参戦してくれると嬉しいな🍀

10年前の感動を胸に、これからもオルフェーヴルとファミリーを応援します📣
改めて、楽しみをくれてありがとう、オルフェーヴル❤️
それと、「日本の馬が出るよ」と教えてくれた旦那にも大変感謝をしています😄

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